2022/06/04 のログ
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート」にフィンさんが現れました。
■フィン > 「ん゛―――――――――…っっ、… ふ、ぅ、……んん、っ……♡」
暗く、狭く、甘ったるい香の煙が漂う空間に、押し殺した喘ぎ声が溢れる。
この小部屋、唯一の家具である肘掛け椅子に深く腰掛けた僧衣の男に、
背後から抱き竦められ、膝の上に座らされた、修道衣姿の小さなからだが、
びくん、とまた一度、大きく震えて凍りついた。
『いけない子だ、………また、洩らしてしまいそうなのかね?』
笑い交じりの囁きが耳朶をくすぐり、小さな頭をぎこちなく左右に振る。
きつく目を瞑って、苦痛を堪えるように真っ赤な顔を歪ませ、
何度も噛んで紅くなったくちびるで、かぼそく、いや、と呟いたけれど。
それ以上の抵抗は出来ない、ただ、玩ばれる運命の子どもは、
しかし次の瞬間、唐突に放り出されることになった。
わざわざ王都から子どもを呼び寄せて、昼日中から淫戯に耽る男に、
正規の、まっとうな、仕事の時間がやってきたせいだ。
膝の上で震えている子どものからだをその場へ打ち捨てて、
あたふたと身仕舞いを正し、扉から出て行く男。
―――あとに残された子どもは、まだ、呼吸すら整わないまま。
小柄なからだには大きすぎるほど、ゆったりとした椅子に身を沈め、
白い掌で僧衣の上から、ぎゅう、と下腹のあたりを掴んで、押さえて。
「はぁ、っ……… ぅ、んん、っ……… く、ふ」
必死に、こらえる。
これ以上は、だめ、だと、わかっているから。
ひとりで慰めることは、いけないことだと知っているから。
ずきずきと脈打つように痛むこめかみから、冷たい汗が滑り落ちる。
その、微かな刺激にさえ、ぞくん、と、からだを震わせてしまうくせに。
■フィン > 「は、………ひゅ、ぅ……♡ んふ、………ぅ、ぅ……………♡」
こらえて、身悶えて、けれど、結局は。
立派な天鵞絨張りの座面を濡らして、幼いからだは戦慄き、そして弛緩する。
絶頂、というのとも、たぶん、ちがう。
ただ必死に堪えて、こらえ切れずに力尽きて――――――そんな、終わり。
仕事を済ませた神父が戻ってくれば、きっと叱られてしまう。
叱られて、またしつこくいじめられて、いっぱい泣かされることになる。
けれどその前にほんの少しだけ、訪れる安寧。
扉が再び開かれるまでの、ほんの少しだけの――――――――。
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート」からフィンさんが去りました。