2022/05/04 のログ
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート」にビデラさんが現れました。
■ビデラ > ――!!、―――!…………
聖堂騎士団が所有する教会の1つ
その奥に消えていく怒号を聞きながら、やさしげな青年騎士はため息を吐き出す
「どうして、聖女の素晴らしい考えに理解を示さず…あまつさえ反抗などという行為に及ぶのか…
これも、私の力が足りないせいか…」
今、教会の暗部へと連れていかれている男は
娘の様子がおかしくなった。それはこの教会に通いだしてからだ、などと『言いがかり』を付けて殴り込んできた男だ
当然のことながら大事な他の信徒達の悪影響を及ぼすため奥の部屋で『穏便に説得』が行われるだろう
帰るころには彼も…晴れやかな、悪いものが何もかも抜け落ちた顔で敬虔な信徒となってくれるはずだ
しかし、そんな手間をかけなければ信徒となれないものも居る
それは自分の説法や活動がまだまだ足りないということに他ならず
「あァ、聖女様には遠く及ばずとも先達のように皆を導けるようになりたいものです」
心底そう感じている声音を出してから
しばらく聖堂の中で祈りを捧げ…誰も来客がなければ…今度は町へ繰り出し、貧困に喘いでいる者や困っている者が居ないか巡回し始める
全ては、敬愛という言葉では留まらない信条のため
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート」からビデラさんが去りました。