2022/02/04 のログ
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート」に幽陸さんが現れました。
幽陸 > 「……やはり、彼処での戦闘のせいだな……」

産まれ故郷のシェンヤンからハデクの古戦場を通って此処まで辿り着いたは良いが、ハデクでの戦闘によって息はかなり荒いものへと変わっており、その興奮のせいで性欲も高くなり今にも誰かしら襲ってしまいそうになっていた。

そんな状態で暫く街の中をさ迷っていたがふと顔を上げてみると売春施設が視界に入り、この都市に有るのはどうなんだと思いながらも今はそれよりもこの性欲をどうにかしたかった為その施設へと足を運び扉を開けた。

ご案内:「神聖都市ヤルダバオート」にヴェルソートさんが現れました。
ヴェルソート > 「……~♪」

扉を開けると、中から響く歌声。ロビーの隅に用意された小さな舞台、そこから空間に響き渡るのは、低く甘い…鼓膜から全身に振動が伝わるかのような芯の通った歌声。
しっとりと艷やかな伴奏を引き連れるように指揮棒を揺らす度に、どこからか聞こえる幻想の音色を添え物にして、男はゆったりと歌声を施設の客へと提供していた。
その声はジン、と聞いていると、下腹部に響くような艶やかさも孕み…身につけた装飾品で男もまた「売り物」であると、ひと目で分かるようになっている。
今の所、隻腕の男…という売り物にコナをかける客は、現れていないようだが。

幽陸 > 「……なぁ。あの男なんだが……あぁ、金は出す。」

中に入るなり聞こえてきた男のものと思われる歌声に不思議と吸い寄せられていき、舞台に立つ男を見て彼も「売り物」なのだと気付く。
普段は女を抱く事が多いのだが、性欲が高まっているのも有ってそういう考えに行き着くと、店の者に話し掛け貨幣の入った小さな袋を渡しては美しい歌声を届けている隻腕の男を自分の方に呼ぶよう頼んで。

ヴェルソート > 実際、男の歌には何らかの力があるのだろう。
聞いているうちにトロリとした目の男が客の女の囁きに鼻息を荒くして個室のある廊下へと消えていく様子がいくつか見える。
まあこれも仕事のうち、ここで一時働くついでに受けた依頼なのだから、きっちりこなすとしよう、と演奏の境目で次の節のためにフッ、と息継ぎをしたところで…声がかかった。

『あぁ 貴方に ただ……♪』
そこから少しだけ音楽を続け、アドリブで余韻を残すフェードアウトを最後に頭を下げれば、残った客達から拍手はもらえただろうか。
ふぅ、と息を吐き出しつつ…歌で揺れた呼吸を整えれば、指示された場所…呼んだ男のもとへと向かおうか。
じきに、舞台用の小綺麗な衣装を着崩して、小柄な隻腕の男がやってくるだろう。
「やぁや、お呼ばれに預かったって聞いたけど…あってるかい?」

幽陸 > フェードアウトまでも美しく見えついそれに見とれてぼーっとしていてしまったが、自分が指名した男に声を掛けられた事でハッとした様子で我に帰り、軽く頭を振った後改めて隻腕の男の方に振り帰る。

「あぁ。お前の歌声と歌っている姿にどうも見惚れてしまってな。」
こうして見るとやはり普通より小さく見える。まぁこれはこの青年が180と背が高めなのも有るだろうが。男の問いに対しそうだと答えると同時に一歩距離を詰め、荒い息遣いのまま腰に黒い布地に赤い線が入った民族衣装で覆われ、その上からでも分かる程に鍛えられた腕を回す。歌声も相まって今すぐ抱きたいという気持ちで一杯になっているのだ。

ヴェルソート > 「お、おう?…あはは、そりゃあどうも。」
声をかけた後、頭を振った後に直球で褒められ、少し照れくさそうに頬を掻きながら礼を返す。
一歩詰め、鼻息荒くも抱き寄せるように回された鍛えられた腕に少しばかり驚くも…抵抗自体は一切なく、回した腕は柔らかく、抱き寄せればふわりと…香水なのか、はたまた…甘く欲情を誘う匂いが鼻孔をくすぐる。
それは、柔らかに青年の欲情を後押しする、「奴隷」への種付けを促す呪いの媚香でもあり。

幽陸 > 「…早速なんだが、俺は今性欲が高まってるんだ。抱かせろ。な?」
鼻孔に入ってくる香り。これが呪いの類いによる物なのはそれとなく分かっており対処法も昔に教わっていたが、今はそれよりも自身の高まった性欲を発散したいという願いの方が優先される。
強引さを感じられる言葉を掛けた後、近くの壁に彼を引っ張って行くや否や今度は左手を着崩した衣装の中に入れて臀部を掴み揉みしだきながら右手でその舞台衣装を乱暴に脱がせていき。

ヴェルソート > 「ちょ…そりゃ、別に良いけど……っんぅっ!」
強引な言葉と共に壁の方へと引っ張られ、鍛えられた腕力に隻腕でどうこう出来るはずもなく…立てられた衝立の向こうに消え……そこから先は、闇の向こう。

ご案内:「神聖都市ヤルダバオート」からヴェルソートさんが去りました。
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート」から幽陸さんが去りました。