2021/10/27 のログ
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート」にエズラさんが現れました。
エズラ > 「ったく、やんなるぜ……――」

壮麗な――と呼ぶには、あまりに歪な造形の教会。
薄ぼんやりとした灯明。
聞こえてくるのは異国の言葉で奏でられる讃歌。
「警備の仕事」と聞いてやって来たが、集まったのは自分一人。
なんということはない――邪教・異教の儀式。
これを当局に知れぬよう、見張れというのであった。

「ったく、なんつうしみったれた仕事だよ――」

しかし、その教団だか組織だかの金払いはよかった。
しかたなしに、こうして周辺をぶらつきながら、「警備」の真似事。

エズラ > 悲鳴。
呻き声。
またおどろおどろしい讃歌――

「……そのうち、妙なバケモノでも呼び出しちまうんじゃねぇだろうな――」

前金で半額、残りは「全てが終わった後」、という口ぶり。

「……ひょっとして、このオレを生け贄にでもするつもりだったりしてな」

ボソリと呟く。
それと同時――妖しげな教会から明らかに人のものでない邪悪な名状しがたい「声」が。

「……とんずらすっか!」

異様な雰囲気を振り切るように、一目散に駆け出すのである――

ご案内:「神聖都市ヤルダバオート」からエズラさんが去りました。