2021/08/06 のログ
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート」にロブームさんが現れました。
ロブーム > 聖なる街の路地裏。
そこに、悪魔はいる。
何故いるのか?と問われれば、それは悪魔の存在意義を達成するため。
美しき心を、堕とす為――

「(既に、十分噂はばら撒いた)」

この刻に、悪魔は現れる。
神の聞き届けぬ願いを、聞き届けるために。
そういう噂を、部下の人間や擬態可能な魔族を介して、街にばら撒いた。
この街は、清廉潔白な外面をしているが、それがただの外面である事はある程度この街に精通していれば解ることだ。

戒律に抑えつけられた欲望の反動、それに修道女達の奴隷化。
それに、資金を得られぬ小さな教会が、金儲けのために悪に手を染めることもある。

悲劇は、神の街であっても起こる。
ならば、それを掬い上げるのが――悪魔の所業。

「(さて、尽きぬ欲望を満たしたいが為の愚か者か、或いは悲劇への救済を求める聖者か、或いは単なる悪魔祓いか――どちらにしても」

暇つぶしぐらいにはなるだろう。
そう思い、男は待つ。

ご案内:「神聖都市ヤルダバオート」からロブームさんが去りました。