2021/04/02 のログ
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート」にルッカさんが現れました。
ルッカ > 「ごめ、んなしゃいいぃ………もぉ、しませ、んん、ゆる、……るして、くらさ、ぃ………」

頭と同等に涙腺も弱い仔ウサギの情けない泣き声が、むなしく石の天井にこだまする。
もっとも、発生源である仔ウサギのちいさな頭は、黒い布袋を被せられ、
視界はすっかり闇色に覆われて、嗚咽も哀訴も籠りがちだった。

「ごめ……なしゃ、い、……おなか、すいてたん、れす、ぅ……、
 もぉ、黙って、とったり、しません、からぁ………」

ことの発端は腹を空かせた仔ウサギ娘が、ある礼拝堂に忍び込んで、
供え物の菓子を食べてしまったことにある。
誰もいないと思っていたのに、あれよあれよという間に捕らえられ、
頭に袋を被せられて、手足を鎖に繋がれた。
今、暗くじめじめとした部屋のまんなかで、ウサギ娘の両手はバンザイの高さに、
両脚は肩幅ほどに開いた位置で、それぞれ枷をつけられ、鎖でがっちり固定されている。
足を固定している位置が、すこし後ろであるために、腰を突き出す姿勢になっており。
ウサギ娘はワンピースの裾からほぼお尻を露出した格好で、
お仕置き、とやらに訪れる、誰か、または、何か、を待つことを強いられていた。

ルッカ > 泣いて、ごめんなさい、を繰り返しているうち、またお腹がキュルキュルと。
力が入らなくなってきて、両手を吊り上げた鎖に、ぶら下がるようにして、
啜り泣きながら、うとうとと―――――――

泣き疲れて眠りに落ちる仔ウサギの、運命やいかに。

ご案内:「神聖都市ヤルダバオート」からルッカさんが去りました。