2020/07/04 のログ
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート」にビデラ・フォーランハルトさんが現れました。
ビデラ・フォーランハルト > 赤い夕陽が沈み始めるヤルダバオートの一角にある聖堂。
そこで今日も、彼は優しく布教を行うため聖堂の扉の前で笑顔を浮かべている。

「ああ、よかった。
ご子息のことは私も心を痛めておりました。彼が本当は敬虔な信徒であったことが何よりの助けとなったのでしょう…」

とは言っても、布教するための話ばかりではなく、悩み相談のようなことも行っているため…
彼のもとには数人の信徒が常に入れ替わり立ち代わり現れていて。
その中の一人…以前家族関係を相談しに来ていた老婆の話を聞いている。

やんちゃな息子が居て困っている…という相談で、結局、彼の従士隊で『説得』を行い敬虔な信徒となってもらった。
そのことを、この老婆は知る由もないが、表向きは品行方正となったその息子のことを喜んでいるようだ。

「いつもありがとうございます。我らの励みになりますよ。…はい、どうぞ、ご子息との穏やかな時間に、使ってください…」

金貨が入った革袋を取り出した老婆からそれを受け取り。優しく微笑みながら何かが入った革袋を渡す。
この老婆の子息には既に『塩粒』を渡してある。

しかし、あの程度の量では満足できず…中毒症状から更に塩粒を求めてきた。
だから、2回目以降は寄進と称して息子から金を搾り取っている。

この老婆が持っている金をせびり始めるのも、時間の問題だろう。
そして、薬のためとあれば、この老婆は金を払う。

更に、お世話になっている、と信じている老婆自身も寄進としても金を落としてくれる。
これほど、聖堂騎士団の資金となるものはない。

優し気な笑顔を絶やさないようにしながら。
どんどんと信徒たちの相談に乗りつつ、金と、信頼、信仰を集めていこう。

ビデラ・フォーランハルト > (さて、後は……)

大分信者たちの悩みも聞けば、すっかり日も暮れてきた。
今日の彼の仕事は立ち番、とも言われる聖堂の前での布教や案内だ。

悩みを一通り聞き終わってもまだ仕事は続く。

「……。」

その途中、通りがかった子供に手を振られれば笑顔で手を振り返し。
道を聞かれれば優しく答え…と、衛兵の代わりに街の手助けを行う。
こうすることで、何か悩みが住民に芽生えた際に、あ、と思い出してもらえるのだ。

ご案内:「神聖都市ヤルダバオート」からビデラ・フォーランハルトさんが去りました。