2020/05/06 のログ
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート」からビデラ・フォーランハルトさんが去りました。
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート/教会」にローゼリアさんが現れました。
■ローゼリア > 元より来訪者の少ない教会だったが、夜の帳が下ろされた今、小さな礼拝堂には誰の気配も感じられなかった。
静謐な空間に響くのは己の靴音のみである。
一日の務めを終えた女は祭壇の前まで歩を進めると、ランタンを床に置き、自身もその場で両膝を折った。
胸の前で指を組み、祈りのポーズを取る。
「天にまします我らが父よーーどうかこの哀れな子羊をお救いください」
高く美しい声は微かに震えながら、暗い天井へと吸い込まれていく。
女の大きな瞳からはほろほろと涙が零れ、薔薇色の頬を濡らした。
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート/教会」にライヨウさんが現れました。
■ライヨウ > 王都のギルドから請け負った仕事を終え、帰路へと着こうとした頃には既に夕刻過ぎ…街道を歩くと言っても真夜中の道を歩く事を考えると近くの都市に立ち寄って夜を明かそう…そう考えて訪れた神聖都市。
しかし最近の騒ぎの所為か傭兵や足止めを食らった旅人が溢れて
どこも宿屋が埋まってしまっている様だ…
「やれやれ、これは予想外だったな」
いざとなれば野宿も苦にならないが、今から安全に夜を明かせる場所を探すのも中々骨である…
そんな事を考えながら歩いていた先に見つけたのは小さな教会
せめて礼拝堂の椅子でも借りられればと入り口の扉を開けて中へと声を掛ける。
「失礼、どなたか居られるか…?」
外からでは薄暗く誰も居ない様にも思えた教会内、
よく見れば祭壇前に小さな明かりが見えた。
■ローゼリア > 言葉を続けようとしたところで背後から扉の開く音が響き、遅れて静かな声が届いた。
女は弾かれたように立ち上がり、慌てて頬の涙を拭う。ランタンを手に取ると、小走りに扉へと向かった。
「は、はい。只今……」
来訪者に近づき、そこで初めて相手が己の背丈を遥かに超える大男であると気が付いた。
暗がりの中で尚、鍛え上げられた肉体が隆々とした輪郭を持っている。
女は少しばかり息を呑んだが、この地に生きる者はすべて等しく神の子だ。
怖がったりしては失礼だと内心で呟き、控えめに声をかけた。
「礼拝でしょうか? それとも、どこかお怪我でも……?」
■ライヨウ > 「夜分に失礼、街の宿がどこも満室の様でな…せめて雨風をしのげる場所を借りられないかと…」
祭壇から近付いてきたのはこの教会に使えるシスターの様だ、
ランタンの少々頼りない灯りに照らされたその顔は
どこか瞳が潤んでいて、頬にも朱がさして見える。
「どうかされたのか…?」
先程迄涙でも流していたのだろうか、その痕跡に気が付けば
懺悔や祈りの時間でも邪魔してしまったのかもしれないと
申し訳なさそうに。
■ローゼリア > 男の用向きを聞くと、その丁寧な言葉づかいにわずかに残った警戒心も解け、女は慰めるように微笑んだ。
「まあ、それは難儀をされましたね。
ふふ、雨風等と仰らず、どうぞ庶務室のソファをお使いください。
礼拝堂の長椅子よりは寝心地が良いですから」
庶務室へ導こうと背を向けかけたところで、不意に投げかけられた声に動きを止める。
なんでもありません――と言いかけたが、そこである考えが浮かんだ。
見た目から推察するに、男は道士なのだろう。
それも立派な意匠の施された装束を着ており、随分位の高い者に見える。
――これは神からもたらされた救いではないだろうか。
そう思うが早いが、女は男の胸へ飛び込んだ。
豊満な胸元を押し付け、ピンク色の美しい瞳を滲ませると、縋るように彼を見つめた。
「――どうかお助けください、私……!
あなた様の助けが必要なのです……!」
■ライヨウ > 「何やら国内が騒がしい、もしかしたらその影響かもしれんが…
いや、流石にそこまでは…」
シスターらしく慈愛に溢れた笑みを浮かべる相手、
長椅子どころかソファを進められると少し困った表情を浮かべて。
「おっと…助けとは?一体俺に何ができる?」
やはり何かあったのだろう、突然此方へと身を投げて寄越した
シスターの身体を支える様に抱き留める、
修道服に包まれた肢体は貞淑なイメージのシスターとは逆に、
豊満な肉の感触を伝えてくる彼女の胸を鍛えられた胸板で押しつぶしながら彼女の顔を覗き込む。
■ローゼリア > 女の唐突な求めを、男は拒みはしなかった。
彼の逞しい腕に受け止められると、
それだけで女の体は淫らな喜びの予感に熱くなり、
白い肌は薄い薔薇色に染まっていく。
「……神にすべてを捧げてからというもの、私は……
この身に宿った卑しい炎を消すことが出来ないのです……!」
つい先日この身にもたらされた、修道院では教わらなかった『儀式』
――高位神官たちによる辱めを、純朴な女は疑問に思ってはいなかった。
だが、あの夜を思い出すたび、甘い熱が体を駆け巡り、
飢えた獣のように秘所から涎を垂らし、己の下着を汚してしまうことこそが、
神聖なものへの冒涜だと思い悩んでいたのだ。
今もこうして、服を隔てて伝う男の温もりに言いようのない疼きを覚え、
滴る蜜に濡れた布地が己の恥部へとぴたりと張り付く感覚がする。
それが恥ずかしくて、情けなくて。
「この衝動は罪なのでしょうか……?
ああ、道士様……私は一体どうしたら……」
うろたえたようにそう言うと、
震える両手で彼の片手を取り、胸の前でそっと握りこんだ。
熱を持った吐息は男を誘うように聞こえるかもしれない。
■ライヨウ > 気を操り、相手の身体の不調を取り除く事を生業としている男には
腕の中の彼女の気が昂り、身体に熱が生まれるのが手に取る様に判る
彼女の言葉に耳を傾け、その一つ一つに頷いて見せ。
「なるほど、罪…か
果たして教徒ではない自分の言葉が救いになるかどうかは
判らないが…」
彼女の胸の前で握られた手はしっかりとその手を包み込むように
握られ、反対の手が彼女の腰へと回され身体を引き寄せると
厚い吐息を漏らす顔が男の顔へと近付く。
「罪になる様な衝動を神が貴女に与えるだろうか?
人に害を与える様な衝動で無ければ、もっと自由に振る舞われるべきだと俺は考えるが?」
富裕層で暮らす女性客の間では同じような悩みを持つ者も多い、
そういった女性達の衝動の捌け口としての相手を務める事も多い男はシスターからの言葉という事も有って、多少の驚きを見せつつも
彼女を拒みはせずに笑みを浮かべて見せた。
■ローゼリア > 硬い腕に引き寄せられ、凛々しい顔が目前に迫る。
もっと自由に――その言葉は女の求める解であって、求める解ではなかった。
この衝動を是としてくれているとわかるが、経験のあまりに少ない女には、
相手方に言葉以上の意があるか汲み取ることが出来なかった。
やはり道を知ったる者となれば、自分のような世間知らずの小娘では物足りないのだろう――と。
温かな抱擁の間からそっと抜け出し、濡れた頬を再度拭うと、
女は先ほどと同じ笑みを向けた。
「ありがとうございます、道士様……。非礼をお許しくださいませ。
……どうぞ、奥へご案内致しますね」
浅ましい問いに応えてくれたこと、その感謝を込め、
彼に寝床を提供するべく庶務室のソファへと導くだろう。
男がそれを使うかどうかはわからないが――。
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート/教会」からローゼリアさんが去りました。
■ライヨウ > 「気にする事は無い…」
案内された職務質のソファ、断るのも悪かろうと有難く
借りることにして…
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート/教会」からライヨウさんが去りました。