2020/05/05 のログ
■ロックアイン > (数人、面会を繰り返す。
非常に生真面目な聖職者がいた。恐らく邪念など持たず、ただ遠方へとノーシス主教のすばらしさを広める為の旅費が欲しいと言われた。
路銀としては僅かに多い位の金銭の支援と、子爵としての立場を利用した紹介状を手渡す。
この聖職者は男だ。食指は動かないが――こういった生真面目な者の近くには、生真面目な修道女が集う事もある。
其れを食す為に、恩を売りつけるだけの話。表向きは笑顔にて。そして旅の無事を祈る事を世間話程度に行い、丁重にお帰り頂いた。
ギルドを新たに立ち上げたいという女もいた。
野心に溢れ、此方を利用しようとする思惑が透けて見える。融資、と言う形を打診するが断られ、あくまで寄付を迫られたが譲ることはなかった。
ギルドと言うのはある種の根深い問題の一つだ。新たなギルドが幅を利かせた場合、既存のギルドとの衝突が起こりうる。
その衝突の火花は、資金源となる背後にまで飛び火する可能性がある。
とてもではないが無償での寄付では割に合わない。
野心的なトップは必ずどこかで問題を引き起こすからだ。利息を高く取る融資ならば、まだ体よく切り捨て、資産の差し押さえによる痛手の軽減は出来るだろうが。)
「……いくら言われても無理な物は無理だろう。金や物資と言う物は有限だ。
何、ギルドを立ち上げようと思う程意志が強く、有能な貴女であらば俺でなくとも他にバックについてくれる奴はいるだろうさ。
兎も角、融資ではなく寄付は出来ない。
持ち帰って検討しなおす事だな。」
■ロックアイン > (やがて夜も更けた頃合い。安らぎではなく、ただ性欲の発散を求めて修道女の買い付けに向かう子爵の姿があった――と言うのは事実かどうか。
ヤルダバオートでは実入りが少ない物ばかりだった、と。
後日帰り道で愚痴をこぼしている姿だけは確実にあったことだろう)
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート」からロックアインさんが去りました。
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート」にビデラ・フォーランハルトさんが現れました。
■ビデラ・フォーランハルト > 「ふぅ…。神の庇護を受けたがる者のなんと多い事か。
やはり、我らが主教は全てを包み込んでいく…」
ゾハル聖堂騎士団の聖堂、その中で。
懺悔も寄進付きの依頼も一段落した従士が祈りを捧げている。
戦乱が2つ、確認できるだけでも起ころうとしており。
その不安のあおりを受けて、相談者が増加しているのだ。
それは、非常に喜ばしい事。
悩みを持つ者たちに『塩粒』を渡しながら、更に布教を広める。
そうすれば、我らが聖女の御名は広まり、ゾハル聖堂騎士団の力は増していく。
それは彼にとって、自らの行いで神の手助けとなれる至上の仕事だった。
故に疲労など感じるはずもないが、神に祈る時間ができるのはいい事だった。
またすぐに、懺悔や悩み相談を持ち込む哀れな羊たちが来るのは知っている。
だからこそ、この短い時間に休息などせず、祈りを捧げる。
ああ、どうか、我等と信徒をお守りください、と。
聖堂の扉は開かれており、ここに用がある者なら、誰でも入れる状態だ。
彼もまた、神の手助けをするため、その扉を潜る者が現れるのを待っている。