2020/04/10 のログ
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート 教会通り」にオブシダンさんが現れました。
■オブシダン > 教会が立ち並ぶ夜の通り。
掃き清められた石造りの路に、黒紫の燐光が落ちて、消える。
ひらひらと、まるで風に誘われるように舞うのは黒い蝶。
神聖な都市に満ちる聖なる気配に染まることなく
堕落の聖都の昏い闇に飲まれることもなく
ただ、舞うように夜の通りを舞っていた。
傍から見れば、まるで人魂、あるいは亡霊のようにさえ見えるか。
か細い月明かりを小さな形に切り取る黒紫の翅。
ふわり、ふわりと舞うその姿。
今宵は、誰を夢の中に誘おうか。どんな幻に誘い込もうか。
ただ、黒曜の胡蝶は何か、あるいは誰かを待つように柔らかく通りを飛んでいた。
■オブシダン > やがてどれくらい時間が過ぎた頃だろう。
何かを感じて教会の扉を開けた教誨士が夜を覗いたころ
そこにはいつもと変わらない夜の風景だけが広がっていた。
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート 教会通り」からオブシダンさんが去りました。