2020/03/13 のログ
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート」にビデラ・フォーランハルトさんが現れました。
ビデラ・フォーランハルト > 神聖都市ヤルダバオートのとある聖堂。
依頼や相談の合間、そのひと時の休息すらも、祈りに使う従士が神像の前に膝を付いている。

「日々不安が止まらない…。主よ、私は敬虔な使途足り得ているでしょうか…」

眉根を寄せながら、祈りを捧げる優し気な男。
日々の務めはしっかりと果たし、祈りも欠かしていない。
けれど、偉大なる主と聖女の威光にふさわしい働きができているか、それは誰にもわからない。

言いようのない不安に駆られ、こうして休息すら惜しんで祈りを捧げる。
そうしているとほんの僅かではあるが、心が安らぐ思いがする。
神像は何も言葉を発しないが、暖かな視線を、彼は感じていた。
――たとえそれが、彼の思い込みであっても、彼は信じているのだ。

もちろん、こちらが休息時間であることなど、現れる客人、あるいは聖堂騎士団の同胞には関係が無い。
客人であれば、真っ先に話を聞くのが彼の役目であり。
同胞であれば、共に同じ神を崇拝する者として敬意を表さなければならない。

それらを、祈りの邪魔とは決して思わない彼の姿は。
何らかの用事でこの騎士団の門戸を叩くか、見知った誰かが声が言葉をかければ、目に入るだろう。

それまでは、真摯に、祈りの言葉を呟きながら、決して姿勢を崩さず、神像の前に膝をついている。

ビデラ・フォーランハルト > そうして、今日も、彼の祈りは捧げられていく―――
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート」からビデラ・フォーランハルトさんが去りました。