2020/03/04 のログ
■ビデラ・フォーランハルト > 「なるほど、護衛ですか…その日程ならば私が空いております。
是非、村への移動をお手伝いしますよ。そうですね…」
次に訪れたのは、護衛の依頼を行いにきた男性の老人。
しわがれた声で、荷物を届ける護衛をしてほしいと。
こういった悩みにも、ギルドなどのように仲介料を挟むことなく寄進によって少し安く受けられるのも、強みだ。
「ええ、不安かとは思いますが、大丈夫ですよ。
我等がゾハル聖堂騎士団が護衛する限り、ご主人の荷物は必ずや目的地に到達するでしょう」
魔物が出る、と不安がる老人に優しく笑いかけ、断言する。
実際、従士階級であっても、余程特異な存在でない限り、近郊の魔物には後れは取らない。
幾度となく任務を行ってきた実績もあり、それもまた、街に居る人々には伝わっていて。
「はい。貴方にノーシスの加護があらんことを」
最後に丁寧に礼をして老人を見送り。
(今日は少し、多いが…。ふむ…)
1つ1つは、彼にとっては日常なのだが、繰り返し続けるとただの人間である以上疲労は溜まる。
ここで休息をとるべきか、あるいは続けていくべきか、彼は迷い。
(休息を取り万全の体勢で後の務めを果たすことこそ信仰か。
いや、…このままでは、私はいつまでも神の御許に近づけはしない…)
自分より、神に近い存在はいくらでもいる。
矮小な身からすれば、この程度の仕事ができずにどうして主教を、聖女を奉ることができようか。
「―――…、次の方、どうぞ」
そんな思いからこほん、と咳ばらいをした後、次を促していく。
■ビデラ・フォーランハルト > その後も、彼の仕事は続く…
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート」からビデラ・フォーランハルトさんが去りました。