2020/02/22 のログ
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート」にビデラ・フォーランハルトさんが現れました。
ビデラ・フォーランハルト > 神聖都市ヤルダバオート。
その一角に、双頭の竜をモチーフとした騎士団旗を掲げた騎士団の支部がある。

ノーシス主教を母体としたこの騎士団は表向きは寄進を受けて街道の護衛、あるいは布教を行っている。
しかし、それは表の顔であり。
裏では、神の塩粒と呼ばれる麻薬の流通を取り仕切り、更に女性を娼婦として捕えたり。
そういった黒い仕事も行う騎士団。

その支部に設置されているノーシス主教の神体の前に膝をつく従士の姿。

「おぉ…、今日も麗しく神々しき神の姿…。
未だ集結を終えぬ我が同胞達をお守りください……。
長である聖女様も王都に向かわれました…。騎士団の誉れ高き聖女であれば心配する方が不義となりましょう。
しかし、祈りを捧げずにはいられない。どうか、どうか。聖堂騎士団と聖女に加護あれ…」

その神体に敬虔な祈りを捧げている青年の姿。
彼は、この騎士団の従士…簡単に言えば下っ端だが。
護衛任務や布教であわただしい中、毎日数時間、この神体に祈りを捧げることを忘れない。
祈りの内容は信仰の言葉であったり、同じ騎士団の仲間に対する言葉であったりもするが。
この数時間は、邪魔されない限り彼のもっとも安らぐ時間であった。

「―――――……」

最後に深く頭を垂れ、神体に祈りを込めてから立ち上がる。
傍らの槍を身に着けたのは、来客の気配を感じたからだ。
街道護衛の依頼か、あるいはノーシス主教の信者か。
どのような要件にしても、応じることが仕事だ。
未だ信仰の足りぬ彼に充てられた仕事程度は、こなさなければならない。

「ようこそ、ゾハル聖堂騎士団へ。どういったご用件でしょうか」

だからこそ、扉を開けたのは誰であっても、しっかりと笑みを浮かべて、来客を出迎えよう。

ビデラ・フォーランハルト > 「ああ…、護衛の依頼でしたか。どちらの村まで?ふむ、なるほど…」

訪れたのは、積み荷の護衛を依頼したいという老人だった。
どうやらギルドのような場所に依頼するのは気が引けるらしい。
普段から祈りを捧げている主教に対しての依頼なら行いやすいのだろう。

今日もまた、彼の仕事は続いていく―――

ご案内:「神聖都市ヤルダバオート」からビデラ・フォーランハルトさんが去りました。