2020/02/10 のログ
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート」にソーニャさんが現れました。
ソーニャ > そもそもの発端は、気ままな一人歩きの果てに、とある修道士と行き会ったことにある。
日暮れ時、一人で歩く少女を放っておけぬからと、修道院に泊まるよう誘われ、
施しは受けぬと断ることも出来たけれども、これまた気まぐれで応じた。
質素な食事にも、清潔だが簡素なベッドにも特段不満は無く。
たまにはそんな夜も良い、なぞと、早々にベッドへ潜り込み――――

深夜、鼻腔を擽る甘い香りに目を覚ました。
寝つく際には無かった筈の香炉が、ベッドサイドで煙を揺蕩わせている。
ほぼ反射的に飛び起きて、身支度もそこそこに宛がわれた部屋を抜け出した。
その部屋に数人の男たちが押しかけて来たのは、ほんの数分後のことである。

「……生意気な人間どもね。
 このあたしを、陥れようだなんて」

全く、どうしてくれよう。
目的は拉致なのか、暴行なのか、それともその全部であるのか知らないが、
とにかくも、現在己は男たちとの正面衝突を避け、建物の出口を目指して忍び歩きの歩を刻んでいるところ。
時折靴音が近づいてきたりするものだから、そのたびに物陰に隠れつつの逃避行は、
遅々として進まない。
こんなことで父の名を呼んだりはしない、したくないけれど――――
込み上げてくる苛立ちだけは、如何ともし難く。

ご案内:「神聖都市ヤルダバオート」にグスタフさんが現れました。
ソーニャ > ひらり、身を翻して、半開きになっていた窓から小柄な人影が外へ抜け出す。
随分時間が掛かったが、何とか自力で逃げ出すことが叶ったようだった――――。

ご案内:「神聖都市ヤルダバオート」からソーニャさんが去りました。
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート」からグスタフさんが去りました。