2020/01/30 のログ
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート」にカーレルさんが現れました。
■カーレル > 修道士に変装して他国へと侵入するのは割とポピュラーな潜入方法の1つであった
自分も王家に仕えていた時は何度も修道士に化けたから今でも聖句の1つも諳んじることが出来る
入国の際に検査する門兵を誤魔化す程度には知識はあるが、本職には当然、敵わない
しかし、面白いものでどんな敬虔な門兵、そして修道士であったとして信仰心だけは見抜けないものであるらしい
信心など一欠片も持ち合わせていない自分が変装を見破られること無く、
今でもこうして生きているのはそういうことなのだと思う
神聖都市にある古い割にしっかりした作りの教会の門を開く
薄っすらと漂う聖油の香りに鼻をひくつかせ、掃除をしていた修道女に声をかけ、目的の人物を呼び出す
懺悔することなど1つもないが、ぽつんと木製の席に腰を下ろせばやがて、老いた修道女が姿を表した
老いた修道女から布に包まれた包みを受け取れば、遠慮することなく包みをその場で開く
ここではおよし、と嗄れた声で注意する修道女に構うこと無く、布の包みを開けば、
中には4本ほどの磨き抜かれた短剣が収まっており、1本、1本、その研ぎ具合を確かめる
「ううーん、流石に戦地が近いだけのことはあるな…
物は言うまでもなく、砥ぎが良い…」
両刃に片刃、そして歪な刀身をもつもの…どれも磨き抜かれておりそのものの品質も良い
1つ1つ、手にとって確かめればくるり、と布に巻き革紐をしっかり結んで固定する
お布施だ、とお布施にするには過剰な分の金貨の入った革袋を修道女に手渡して微笑みかける
修道女の方はと言えば、何かもの言いたげに苦い顔をするのである
しばらく、修道女と昔話のような世間話のようなをしていたが修道女を奥から呼ぶ声がして
さっさとお帰り、なんて言いながら奥へ引っ込んでしまう彼女を見送る
彼女が消えれば手の1つも組んで祈るフリなんかをしてみる…信心なんてこれっぽっちも持ち合わせてはいないが
■カーレル > とりあえず何でもかんでも祈っておく
裕福な暮らしとか、良い女だとか…好き勝手に。思いつくこと全て祈れば、流石にこれ以上はないか、と立ち上がり
来た時と同じように重い扉を押し開いて教会を後にするのだった
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート」からカーレルさんが去りました。