2019/11/14 のログ
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート」にサタナキアさんが現れました。
サタナキア > 肥え太った醜悪な男が、神聖都市を物色するように歩き回っている。
首元にはとても特徴的な黒いダイヤのネックレスを付けており、それが彼のトレードマークでもある。

彼がここをうろついているのは、こうして適当にぶらついているだけで、
彼にとって面白いことがおきそうだからだ。

サタナキア > 例えば、そこに見た目が気にいった神聖職の女性がいれば、
この男は周りの目も気にせず歩み寄ってくるだろう。

また、この男の正体を知るものが視線を向けて、神聖都市に踏み入って何をしに来た、
と声をかければ、それはそれは待っていましたとばかりに、答えるに違いない。

もし、そんなことが起きなければ適当な建物に踏み入って、売られている聖女を眺めて回るのもいい。

サタナキア > 神聖都市は、特に魔族に相反する神聖職が溢れかえりながら、淫猥と堕落に満ちている。

それを見るだけでも、いくらか楽しみにはなる。
だが、やはり神聖なものをこの手で穢す。そのきっかけさえあれば、
今日の散策はより楽しいものになる。

勿論、それが神聖なるものや、こちらに対する敵意でなくともいい。

…とはいえ、この手で穢し、落としたくなるようなものは、こういう場所では特に目につこう。

サタナキア > だが、この男が思うようなものは、暫くしても目には付かず、
道行く者にもあまり気は引かれない。

「…なにもせず待っているだけだというのも、不毛だなぁ。」

少しの退屈を覚えた男は、空へ指を指し示す。
真っ黒な魔力のオーラが神聖都市この一角だけを覆う。
それは、瘴気。不穏で妙な雰囲気を、ただ事ではないと思わせるモノ。
彼の首元のダイヤのネックレスと丁度同じ色だ。

サタナキア > 「くく、腐敗しきっているな、この町は。」

神聖都市だというのに、この男の前へ立とうとするものは誰もいない。
我先にとどこへやら、であり、この騒ぎには関わるまいと逃げていく。
無鉄砲な愚か者や、腕に自身のあるものが来るわけでもなければ、
闇に当てられてふらつく者は興味をそそられるはずもない。

「なら、こうしてくれよう。」

ついに男は神聖都市の建物の一個、豪華なつくりの小さな聖堂の方へ指を向ければ、
派手に一つ魔力の爆発で真っ黒な雲をその場に上げて、煙を上げさせた。

サタナキア > 「少しは楽しませてもらおうじゃないか」

しばらく、この区画を遊び歩いた後、自らが爆ぜさせた、
使われているかも知らぬ聖堂が立てる煙の方へ歩いて、消えていく。
…もちろん、お楽しみが減るから吹き飛ばしたのは建物だけだ。

さぁ、今日の収穫はどんなものだろうか。肥え太った男はその体でどすどすと歩みを進めて、
煙の中へ消えていった―――。

ご案内:「神聖都市ヤルダバオート」からサタナキアさんが去りました。