2019/10/24 のログ
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート」にクロニアさんが現れました。
クロニア > 神聖都市ヤルダバオート。
気分的には第二の故郷であるか、というくらい馴染んできた街である。
上っ面は神聖で信仰心の塊みたいな街ではあるが、
一皮向けば堕落しつくした街というのが腹ただしいが非常に良く馴染む。

貴族に似ている、豪商に似ている。
王都で夜な夜な集まって飲んで歌って絡み合う奴らにそっくりで、
其処が非常に苛々くるが神聖都市の裏の顔は嫌いじゃない。

もちろんだが裏で花を買うことはない。
ポリシーとしては矢張り染まっていない者を染めて育てる。
事こそが一番花を楽しめよう。

しかし全て台無しになっている。
屋敷で飼っていた女はもう居ない。
私兵の存在も危く父親の勢力か或いは今回の事をしでかした奴の手先になっている可能性が高い。

そうなると最初から色々と集めなおしとなるが、
王都にも神聖都市にも多額の寄付を私財で行っている言わば手足となる教会は幾つもある。
其処から人を募るか花を摘むか、最終手段はそうなるだろう。

「……朱に交われば何とかどうとか、と言うが信仰には染まらなかったナァ。」

今は神聖都市の大通りを此処での拠点として使っている孤児院の子供達が見せる無邪気な笑顔とその空気に少々吐き気を催して新鮮な空気を吸うついでに散歩をしている。

本来ならアレを吸いたいが手持ちの残りは少なく、
この辺の治安を守ってるらしい奴らに取り上げられるのは
馬鹿らしいので我慢中。

おかげで眉間に皺は寄るし、浮べる笑みも引き攣った硬い笑顔になっているだろう。

クロニア > 気晴らしにはなった。
途中で夜更かしをしている悪ガキ共に手土産でも買って帰るとしよう。
別に悪い事をしろと勧めているわけではないが、窮屈な孤児院でいいこになるより、
途中途中で息抜きの出来る欲望に忠実な奴の方が、構ってて面白いのは事実。
砂糖菓子にするか果実にするか、財布は軽くなれど未来の私兵にかける費用はケチらない。

「肉の方が喜ぶか?」

生まれながらに何もかもを手に入れることができた身分の生まれ。
子供は何が喜ぶかとか今一ピンとこないのだ。

……もしや女でも買って帰った方がよいのでは?
と斜め上の答えを導き出しそうになりながら、足は孤児院のほうへと向う。
途中にあるお店には勿論立ち寄るつもりで。

ご案内:「神聖都市ヤルダバオート」からクロニアさんが去りました。