2019/10/11 のログ
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート/教会」にクロニアさんが現れました。
クロニア > ――…誰もいない教会
元々管理する人間が居ないのか、今偶然誰も居ないだけか、
誰かが生活した空気とか匂いのような物がするが、声をかけても気配を探っても何の反応も無い無人の教会。

気配を読むことに長けている
残念ながら金と顔はあるが力の無い自分にはそんな術がある筈も無く、
はるか昔に話をした事がある冒険者の真似事をしてみただけ。

ともかく、危く王都からの追跡者っぽい人影に姿を見られそうになって慌てて教会に滑り込んだのだった。

容姿を変える魔道具を使うのを忘れて、このざまである。
もう少し慎重に行動すべきだと何度自分に言い聞かせたことか、
現実は非常である、真実は小説より何とか、と誰かが言っていたがまさにそれだ。

「……暫く休ませて貰おうか。近くに出資している孤児院があるし、もう少し空気が落ち着いたら出て行くから……。」

宗教の発達した都市にあって、あまり神様を信じるような人間ではない異物かもしれない身ではあるが、
感謝の言葉を呟くのは忘れない。

恩には恩を。
刃には刃を。

金持ちなので刃ではなく金になるが。
と、追いかけられてもいないが、それでも追いかけてきそうな人物から
1人勝手に脱走劇を繰り広げたテンションを落ち着かせるために、
大きく深呼吸を何度も繰り返しながら、祭壇っぽいところに寄りかかり、教会の天井を見上げる。

しかし、あれは絶対に追ってである。
それも冒険者か騎士かわからないが、貴族の紋章をつけていた。
アレはこちらに向けての警告だろう。
オマエを何処までも追いかけると……。

クロニア > 暫くだ。
暫く此処で過ごして後は裏口からでも出て行けば大丈夫だろう。

あと半月、この生活が続くことに嫌気がさすが
是貴族の息子として生まれた業であろうか、日ごろの行い
かもしれなくもないが、
追っ手にしたってむさい男ではなく美女を……。

1人無人の教会で有意義とは言えない時間を過ごすのであった。

ご案内:「神聖都市ヤルダバオート/教会」からクロニアさんが去りました。