2019/09/27 のログ
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート」にロクサーナさんが現れました。
■ロクサーナ > ―――気がつくと、暗くて湿った石造りの牢獄じみた部屋に居た。
いつもの服ではない、明らかにサイズの大きめな、黒いシスター服を着て。
短い髪をカバーするためか、頭にはピンで留められた白いベール。
そして恐ろしいことに、いつも使う安物とは違うシャボンの香りがした。
どうやら意識を失っている間に、湯あみと着替えをさせられたらしい。
寝かされているベッドはやけにふかふかと柔らかく、
サイドテーブルに置かれた香炉からは、妙に甘い香りの煙が立ち上る。
天井から下がる鎖と、金属の輪――――――其処まで確認して、少女はベッドから飛び降りた。
「冗談っ、じゃな、い……冗談じゃないっ、たら!」
―――明らかに、じっとしていて良い場所ではない。
飛びついた唯一の出入り口扉はひどく重かったが、体重をかければギギギ、と開いた。
ところどころにぽつぽつと灯りのともる、細い通路が左右に伸びて、
―――――其処此処から聞こえてくるのは、悲鳴、あるいは嬌声。
素足に石畳は冷たく痛かったけれど、ますますもって逃げるしかなかった。
どちらへ行けば出口に辿り着けるのか、そもそも此処は何処なのかもわからなかったが、
とにかく、声から遠ざかる方へと走り出した。
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート」にダグラスさんが現れました。
■ダグラス > ある種の冷たさを感じる石造りの教会。
あるものは攫われて、あるものは自らこの売春施設に身を落すらしい。
表のそういった施設ではできないことも公然と行われるこの場所は当然の結果として警備を普通の人間に頼むこともできず。
結果として自分のような人間に依頼が舞い込んでくることはままあることだった。
「つっても船長たる俺が出張る羽目になるとはな」
なんでも今日は娼婦の味見に教会のえらいさんが来るらしく。
それに合わせて警備を強化したいとのことで金を積まれたせいで来ることになってしまった。
とはいえやる気などは微塵もない様子で石畳に足音を響かせつつ歩き。
細い通路から出たとこで、運が良ければ逃げようとした少女とぶつかるかもしれない。
■ロクサーナ > それにしても、石造り、というのは実に厄介だ。
音や声の聞こえない方に突き進んでいるつもりだったが、
あちこちに反響するそれらの方向を、ただの小娘が正確に判別するのは、
それはもう、本当に難しい。
というわけで、――――――枝分かれする細い通路に目もくれず、
トップスピードで直進していた少女は、細い通路から出てきた誰かと、
まともにぶつかって弾き飛ばされることになる。
「きゃあ、っ……!」
いやというほど石畳に尻餅をつき、とっさには起き上がれずにその場に転がる。
苦痛に小さく呻きながら、涙目でたった今ぶつかった、何者かの姿を確かめようと。
■ダグラス > 「ん?」
路地から出たところで下半身に衝撃を感じ。
それと同時に響く少女の声に首を傾げつつ、声と衝撃の感じたほうへ目を向ける。
「なんだお前は、どこから出てきた?」
声を掛けながら相手の服装を確認すればこの場所の娼婦の物であることはわかり。
自分にぶつかってこけるほど、全力で走ってきたのだろうことを考えればどこかの部屋から逃げてきたのだろうか。
「女が勝手に部屋から出られては困るなぁ」
相手を見下ろしつつ、その幼い身体を舐めるように身ながら詰め寄っていき。
■ロクサーナ > 此処が売春宿の類なのだろう、とは推測していたが、
身に着けているこれが『制服』だとまでは知る由もない。
ばさりと大きく翻った黒衣の裾は、派手にまくれてしまっている。
さして色っぽくもない細い足が、腿近くまで露わになって―――――
ついでに、下着は着せられていない、らしい。
妙に、下半身が寒かった。
「ぃ、……たた、っ……、
―――――そっちこそ、誰よ……っ、」
ジンジン痺れるお尻を片手で摩りながら、むくりと上体を起こして。
実に威勢良く相手を睨みあげたが。
「ぼ、……ボク、は、此処の、女じゃ……ない、っ、
……こっち、来んなっ、てば……!」
威圧感に溢れる体躯の相手が、此方へ詰め寄ってくるものだから。
無意識のうちにお尻で後ずさりつつ、負け犬の遠吠えじみた声を投げつける。
尻餅の名残から未だ抜け切れず、立って歩くことは出来そうにない。
■ダグラス > 「…威勢のいい女だな」
発言からもやはり逃げ出してきたのだろう。
そのくせ武装している自分に対して強気に出る相手に苦笑を零しつつ。
「気丈な女は好みだが、これが貴族やら教会の人間に好き放題されるのか、まったくつまらんな」
徐々に相手を壁際に追い込みつつ斧を取り出せば相手を脅すように相手の頬に刃を当てて。
■ロクサーナ > ゴツ―――――後ずさる背中が、硬いものに受け止められる。
モタモタしているうちに、壁際へ追い詰められていたらしい。
せめて、ぴったりと壁面に背中をくっつけて仰け反り気味に、
少女の首など容易く落とせそうな斧を頬へ宛がわれても、
奥歯を噛み締めることで震えを堪え。
「だ、から、……娼婦じゃない、って、言ってる、だろ!
ボクは、……ボク、は、―――――」
声が掠れる、息が詰まる。
青ざめた頬をひと筋、冷たい汗の粒が伝った。
恐ろしいけれど、恐ろしいからこそ、凝視する視線を逸らせずに。
■ダグラス > 「は、此処じゃ雌は全員娼婦になるんだよ。
金持ち共の男の欲求を満たすために消費されるだけのな」
恐怖におびえる相手を見て嗜虐心が煽られ。
軽く舌なめずりをして。
「だがまぁ、お前は俺の好みだからな。
俺の命令聞けるってんなら助けてやらなくもないぜ?」
今日の警備は殆ど自分の部下たちである。
元より金や権力に物を言わせる相手がそれほど好きではないこともあり。
悪い顔をしながらしゃがみ込み、相手の目を見つめながら問いかけ。
■ロクサーナ > 「此処……って、」
そもそも、此処は何処なのか。
問おうとして口を噤んだのは、今は何処であろうと関係ない、と思ったからだ。
何処だって関係ない、生まれ育った娼館ではないのは確かなのだから、
最悪な状況であるのは疑う余地もない。
「―――め、いれ…い、…って……」
どうせロクなことじゃない、と、すぐに思った。
けれど、――――大柄な男とは言え、相手がたった一人なら。
もしかして、隙をついて逃げることも出来るのでは、などと、
幼い頭が浅はかな策略を巡らせ始める。
間近に交わした眼差しを、解り易く揺るがせながら、
「………本当に、助けてくれるんでしょう、ね」
念を押すような台詞を吐くのは、了承したも同じことかと。
■ダグラス > 「あぁ、もちろんだ。
俺は約束は破らねぇからな」
どうやら了承したようだととらえ。
何か打算を含んでいようともそう簡単に相手の思い通りにさせるつもりもないようで。
「んじゃ、いつまでもここにいても仕方ねぇ。
ちょっと移動するか」
警備の人間はまだしも教会の人間に見つかっては面倒くさい。
相手の手首を掴んで立ち上がらせるとそのまま通路の奥にある休憩室に連れ込み部屋のカギをかけてしまい。
■ロクサーナ > 約束―――――を守る気は、少女には無かった。
だが、勿論、此処で内心をぶちまけるなんて真似はしない。
ならば、とぎこちなく頷いてみせるのみだ。
「ちょ、……い、たい、思い切り、掴まないでよ、っ!」
手首を掴まれ、引き起こされて、顔を顰めながら文句をつける。
しかし、男がそんなことに頓着する筈もなく、
少女はほとんど釣りあげられた獲物のような体勢で移動することになり。
「ちょっと、ねえ、っ!
自分で、歩くっ、たら……離してよ、ねえ!」
そんな抗議の声も無視されて、連れ込まれたのはとある扉の向こう。
明らかに外ではない上に、背後で扉の鍵がかかる、重々しい音が響いた。
いよいよ逃げ場を失くした少女は、表情を硬く強張らせながら男を見あげることになる。
■ダグラス > 「ここならこの時間は誰もこねぇ。
朝になったら搬入に紛れて出してやるよ」
夜の間は人の教会の人間が客を迎えるために入り口にいることもあって出すのは困難だと判断したことで。
装備していた盾や斧を壁にかけて、鎧も脱いでしまえばシャツに浮かぶ鍛えた身体を晒し。
「心配するな、殺したりしねぇよ」
不安げにこわばる相手を見れば苦笑を落しつつ。
手を伸ばして相手の頬に触れ。
「とりあえずその服を脱いで身体を見せろ」
■ロクサーナ > ―――――朝になったら。
つまりは朝まで、此処から出して貰えないということか。
ますます募る焦燥に青ざめながら俯く少女の前で、
男が武器を、防具を、鎧まで脱ぎ落として軽装になる。
武器など無くても、少女など簡単に捻り潰されそうな体躯の相手を、
恨めしげに見あげて。
「……そ、んな、心配…して、ないし……」
頬に触れられただけで、びく、と細い肩が跳ねる。
密室に閉じ込められてしまった時点で、ある程度覚悟はしていたけれど、
いざ、脱げ、と言われてしまうと―――――。
「わ、……かった、から、……ちょっと、離れてよ……っ」
せめて、距離を取りたい。
触れられずに済む方法は無いだろうか、などと、
往生際悪く考えながら、一歩、後ずさって距離を稼ぐ。
意識の無いうちに着せられたものだから、着方も脱ぎ方も良く解らない。
もたもたと、ごそごそと、黒衣一枚だけなのに、やたらと時間をかけて、
最後には何処か、びり、と破けたような音まで立てて、ようやくそれを脱ぎ落とす。
白い肌は母親ゆずりだけれど、髪の色も目の色も生き写しだと言われるけれど。
何処もかしこも幼い、未成熟な裸身を、――――それでもやはり恥ずかしくて、
無意識に胸元と下腹部を覆い隠そうと、それぞれ腕が動く。
■ダグラス > 「仕方ねぇな」
相手の言葉に肩をすくめれば一歩離れ。
腕を組みながら相手が服を脱いでいく姿を視姦して。
裸になった相手の姿を見れば未熟ながら将来は美人に育つであろう要素を舐めるように眺め。
「体は餓鬼だが、男を興奮させるには十分だな」
そういいながら相手に近づき。
身体を隠そうとする両手は一旦置いておき、相手の臍の下あたりに手を伸ばし。
腹の上から子宮とその横にある卵巣を刺激するように指を押し込み。
「体は未熟だがここはどうだ?もう女の証は来ているのか?」