2019/04/05 のログ
ギュンター・ホーレルヴァッハ > 「…本当にな。引き抜いてしまう方が違和感を覚えるやも知れぬ。俺のモノを、形を、すっかり覚え込んでしまったな、クレマンス」

精液を吐き出し終えて、漸く肉欲が落ち着いても、肉棒は萎えず彼女の中に留まったまま。
まるで、彼女の中から出たくないと言う様な己の下半身には、内心で苦笑いを零してしまう。
尤も、己とてその欲望に抗う事無く、彼女と繋がったまま穏やかに言葉を交わし続けるのだが。

そんな、互いの肉欲をぶつけ合った性交の後。
此方を労わる様な彼女の手に心地良さそうに目を細めると、その感触をより求める様に彼女に身を預けた。

「…可愛いだの、綺麗だの、そういう言葉は、俺がお前に言うべきことであろうに。……全く、仕方のないやつ、だな」

じゃれつく様に己の唇に軽く口付けされれば、彼女の背中に腕を回してそっと抱き寄せる。
微睡む様な空気の中で、彼女の甘い声が己の耳を打った。

「……………ばかもの。今それを言うのは、卑怯だぞ」

情事とは違う感情で紅に染まった頬を隠す様に、彼女の胸にぽふりと己の顔を埋める。
もごもごと零す言葉は、高慢さも尊大さも、覇気も怜悧さも無い。純粋な好意に羞恥を覚える一人の少年でしかなかった。

クレマンス > 「ふふぅ♥ギュンター様の形になって、ギュンター様との子を産む為に存在しますもの。
中、すごく暖かくなってますね…。湯浴みのときにたくさん出てしまいそ、な…。
ああ…でも……ギュンター様のおちんちんが少しは小さくならないと…目に毒で…またシたくなってしまいますから…」

体力の限界は別として、萎えた気配がないともったいなく感じてしまう特別な夜。
彼は一体何度射精したのだったか。正直、数えきれていない。
己の絶頂回数に比べればマシだろうが、男と女の仕組みは違うことを考えると尋常ならざる回数のはず。
それでもまだ射精できそうな膨張は感じ取っており、このままでは己の性感もなかなか引かない。

「―――――?」

抱き寄せられて幸福に感じ入っていたとき、不意に伝えた言葉に照れる彼を不思議そうに見る。
己はそんなに恥ずかしい言葉を言ったのだろうかと、自覚がなかった。
まだ情事の痕跡生々しく、乳頭が硬くなった胸は好意に戸惑う年相応の少年を受け止めるには
少々卑猥な状態だが、何時間も何度も交わった仲ならば気にならないだろう。
言いにくそうに言葉を吐く相手の吐息が胸にかかりくすぐったくて、聖女は少し身を捩った。

「……やはり……ギュンター様は『可愛い』です。凛としていらっしゃって、可愛くて、
 殿方としての能力と体力に長けていて……こうして抱き合っているだけで
 幸せな気分にさせてくださるなんて…ギュンター様は欲張り…な…」

胸元で照れる相手の頭を撫で、掻き抱き、まるで独り言の様な言葉の羅列。
恋の高鳴りと性交後の浮遊感が合わさり、ぼんやりとしているがために。

ギュンター・ホーレルヴァッハ > 「…私に似ず、素直で大らかで、正義感に溢れる子であると良いのだが。お前に似れば、何の心配もいらないのだがな。
……ふむ。流石に、少しはお前を休ませてやらねばな。名残惜しくはあるが……」

彼女が孕んだ子が、どうか己に似ない様にと願いつつ、クスクスと笑みを零す。
しかし、彼女に再び肉欲の炎を灯してしまうのは少し酷だろうか、とずりゅ、ずりゅとゆっくり、ゆっくりと肉棒を膣内から引き抜く。
引き抜かれた肉棒はちゅぽん、と音を立てて外気にその姿を晒し、精液と愛液の入り混じった体液で鈍く艶めき、仄かに淫臭を漂わせる湯気を纏っているだろう。

そして、彼女の胸元で漂う甘い彼女の匂いに思考が乱されるのを自覚すれば、僅かに身を捩る聖女を頬を赤らめたまま見上げる。掻き抱かれるままに彼女に身を預ければ、彼女が零した言葉にふわりと笑みを浮かべる。

「……そうだな。俺も、今この瞬間を心地良いと感じている。これが、幸せだと言うのだろうな。実感しなければ、単語としか知り得ぬ感情であったかもしれない。その感情を教えてくれた事に、感謝しているよ。クレマンス」

手を伸ばし、ぼんやりと疲労に揺蕩う彼女の髪を撫でる。
それは労わる様な、或いは、情愛を込めた穏やかで優しい手付き。
慣れていない事を、と思わなくもないが、それでも己の手は彼女と同じ想いであることを伝えようと、静かに髪を撫で続けているだろう。

ご案内:「神聖都市ヤルダバオート」からクレマンスさんが去りました。
ギュンター・ホーレルヴァッハ > ――後日継続にて――
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート」からギュンター・ホーレルヴァッハさんが去りました。