2019/03/31 のログ
クレマンス > 「可愛がって下さい。そうでなければ、毎朝、行かないでと縋ります」

聞き分けの無い女を続けながら、心は穏やかに充足していた。
素肌を重ね、言葉を交わすだけで、こんなにも贅沢な気分になるものなのか。
このままぬるま湯に溺れていくような行為を続けるのも、至上の幸福と言って良い時間だったが、
下腹部への直接的なものでなくても耳朶や首筋を刺激されると、落ち着いていた熱が燻ってくるのを感じていた。
己ばかりが翻弄されている気になっていたため、彼が初めてという言葉を使うと、思わず嬉しげな声になってしまう。

「……本当ですか?私の身体……お気に召していただけましたか?
 もし…そうでしたら…嬉しいです。とても。私が私の身体で生まれて良かったと、思います」

誰に抱かれても女で在ることを、己として存在することを感謝したことは無かったが、
子を孕めることも含めて神に礼を述べたいほど。
そして何より相手の存在を感謝したくて、その身体を包むように抱きしめた。
だが、ここで暫しの休息は終わりを告げるのだろうか。
自然とそうなってしまったのではなく、少年の意思をもって肉棒が押し当てられる。
入っているわけではないとはいえ、その熱が直に下腹部に伝わってくるような再燃。
己の身体に未だ欲情してくれている吐息を聞くと、やはり実感するのは、嬉しいという単純な気持ちで。

「――――このような姿、お見せできるのはあなただけです…」

断ったうえで、閉じていた太腿を緩めて少し余裕をつくる。
割れ目がさらに開き、肉棒を受け入れていたときとは比べ物にならない小ささに戻った膣口も、僅かに口を開けた。
中にどれだけ入ったままなのかを示すように、出口を見つけた白濁がドプッとあふれる。
それを感じて腰を震わせながら、己も彼の耳元に唇を近づけ。

「あれだけイきましたのに……未だ…ギュンター様が欲しいです。
 精液がたくさん詰まった…私の…おまんこの奥……子宮まで……入れて下さいませ。
 またはしたなくイく姿…御覧になって下さい。――――あなたが、好き…」

動きを邪魔しないよう、抱きしめた腕を解くと耳に口づける。
その姿は愛する男を求める女以外の何者でもなく、その証に頬は恋心で赤く灯っていた。

ギュンター・ホーレルヴァッハ > 「…聖女殿は随分と独占欲が強くなられた様だな。とはいえ、そこまで思われるのも悪くはない気分だ。安心しろ。なるべく、寂し思いはさせぬ様にする」

揶揄う様な口調で、甘い睦言を交わし続ける。
それは己が、人並みに幸せを手に入れたのだと実感するに相応しい穏やかで揺蕩う様な時間だった。
他者から奪う事によって充足を得ていた己がこうも変わるものかと、鈍く回る思考が驚いていたり。

「本当だとも。何というか…そうだな。お前の身体もそうだが、喘ぐお前も可愛いというか、見ているのも昂るというか…………いや、すまぬ。忘れろ。忘れるのだ、クレマンス」

華やぐような笑顔と共に己を抱き締める彼女に、答えた言葉。
それは紛れもない本音であったが、随分と恥ずかしい事を言ってしまったのではないか。
笑みを浮かべる彼女とは対照的に、羞恥に頬を染めるとふるふると軽く首を振った。

そんな甘やかな時間に蜜を垂らす様に、己の肉棒はぐいぐいと彼女の秘部に押し付けられる。
太腿が緩められれば、零れた白濁が己の肉棒を濡らし、ぬらりと輝く肉棒は亀頭で割れ目を擦り上げた後、その中に侵入しようと硬度を増す。
僅かに腰を動かして位置を調整しながら、欲情の熱を帯びた瞳を彼女に向ける。

「…当然だ。他の誰にも、お前のこんな姿を見せてやるものか。お前は、俺だけのものだ。誰にも渡すものかよ」

そうして、肉棒が挿入されようとした瞬間。
己の耳元で囁く彼女の甘い声に、ゆるりと笑みを浮かべる。そして、彼女の言葉に応える様に、一気に腰を突き出し、膨れ上がった肉棒を膣内へと押し込んだ。

「…お前の望む様に。何度でも何度でも、お前の身体に精を吐き出してやろう。だから、乱れるのだ。他の誰にも見せぬ姿を。誰の耳にも入らぬ声を。俺だけに晒し、聞かせろ。クレマンス」

彼女の身体を滑る己の手が、その細い腰に至り、包み込む様に掴む。
そして、頬を紅に灯す彼女を見下ろせば、熱の籠った吐息と共に彼女を求める男としての表情で応えるだろう。
そして、ゆっくりと。しかし次第に速度を上げて、深く挿入された肉棒を抽送し始める。ずちゅ、ずちゅ、とすっかり聞き慣れた淫靡な水音が、室内に響き始めた。

ギュンター・ホーレルヴァッハ > ――後日継続にて――
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート」からクレマンスさんが去りました。
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート」からギュンター・ホーレルヴァッハさんが去りました。