2019/03/30 のログ
クレマンス > あまりに相手のことばかり考えていて、叱られてもおかしくないと思っていただけに、
髪を梳く指が未だ優しく、そして言葉も含羞が有りながらも己を思ってくれることに、聖女の顔は明るくなった。

「本当ですか?……私は…ギュンター様をお見送りしてから、どこかの教会の
 お手伝いでもさせていただいて…ギュンター様をお迎えする時間には戻る日々が送れたら良いのではないかと…。
 もちろん…私に私財は有りませんから、後々どこかで収入を得ねばとは…思っておりますが」

己のできることを考えると、聖職者としての活動のみであったが、収入となるものではない。
これが相手の家に釣り合う王侯貴族の娘であれば、生きて家同士を繋げているだけで良いのだろう。
そういった身分ではないどころか、出自が不明な己なりに考えたことだった。
それもこれも相手と共にいたいが故だ。
――夜は一緒に眠りたいなどという我が儘を言うのも、今は控えておこう。

煩悩ばかりの己の思考に自身が最も困っていると、相手は当然のように共に湯浴みを、と言った。
まじろぎ、そして彼が己に気遣ってそれを取り消そうとしたことに気づく。

「えっ?い……いいえ……そう、いたしましょう……」

――――想像してしまった。
相手の肌を露出させたのは己だが、それでも衣服をすべて脱がせるのは気が引けた。
男性という概念を覆す白い肌に、女性としての丸みこそ無いものの、顔立ちも相まって華奢に見えた身体。
それをすべて見てしまっても良いのかと、ついつい気分が昂揚してしまう。
肉欲という面よりも、禁忌のように感じていた好きな人の身体に接することのできる多幸感というのか。

「嬉しいと…思いまして。ギュンター様がお生まれになったままのお姿が
 拝見できると思いましたら……わ、私、何を申し上げているのでしょう」

本音を口にしたら、物凄く恥ずかしい言葉だったために、顔が真っ赤になる。
湯浴とは本来そんな気持ちで浴びるものではないのに。
つくづく思考が彼という存在だけで埋め尽くされるようになってしまった。

ギュンター・ホーレルヴァッハ > 「…それは良い事だ。此処を出てからお前が望むことを、もっと好きな様に考えると良い。屋敷で俺を待っているだけの時間は、お前にとって幸福では無いだろう。
……とはいえ、収入を心配するのは些か野暮というものだぞ。俺と共に居て、金が足りない等と言う事が有るはずなかろう。自らの足で稼ぎたいと言うのなら勿論止めぬが、お前が放蕩する程度の金なら幾らでもくれてやるとも」

彼女なりに懸命に考えたのであろう今後の事。
それを歓迎する様に微笑みながら、己が居ない間は好きな事をして欲しいと静かな口調で告げるだろう。
尤も、収入をと言う彼女の言葉には僅かな苦笑いにその表情を変える。それは、世間とは微妙に金銭感覚の食い違ったが故のものであるかもしれない。彼女が己と共にある為に自立する収入を得ようと考えた様に、己は彼女と共にいる為ならば金など惜しくはなかった。

そして、湯浴みを共にする言葉を打ち消そうとした矢先。
同意の言葉に続けて、顔を林檎の様に真っ赤に染めながら告げられた彼女の言葉を咀嚼。その言葉の意味を思考し、彼女が何を想っているのかを理解するまでは一瞬。
その一瞬の後、此方の頬もほんのりと紅に染まり、視線をそこかしこに彷徨わせた後真っ赤になった彼女にどうにか視線を戻す。

「……な、何を言っているのだ。男の裸体など見ても、面白くも何も無いだろうに……」

情事の最中では己の素肌を晒す事など造作も無かったが、此処に至って妙な照れらしき感情が生まれてしまった。
初めての感情に戸惑いながらも、その感情を隠す様に彼女の胸元に深く顔を埋めて表情を隠す。

クレマンス > ここを離れるにも多額の資金を使わせ、そのうえ生活するにもすべて請け負ってもらうなんて
いかがなものかと思っての発言だったが、たしかに男の自尊心を傷つける発言にもなる。
そういうつもりではなかっただけに、慌てて首を振り。

「あ…いいえ、決してギュンター様の資力を不安に思ったわけでは…。
 不安なのは私のことです。あまりに甘えてしまいますと、どこまでも堕落しそうで…。
 今ですら、お感じになっているよりも私はあなたのことを考えております。
 ……起きることも、眠ることも御一緒したいなんて…思うのですよ」

どの程度執着して、どの程度調整すれば良いのか、未だ共に過ごしていない今は不安も有る。
制限をつけられなければ、どこまででも彼に染まるのが見えているだけに、気を遣ってみたのだ。それを訴えて。

そして、そう素直に話しているうち、思わぬところで相手も照れてしまった。
己もはしたないことを言ったと思ったから戸惑ったのだが、だからといって機会を逸するのは――淋しい。
ここは己の想いも伝えておきたくて、言葉を続けた。

「……私も初めてです。誰かの裸身を拝見してみたいと思いましたのは。
 好きな方の…御身分であったり、表面に何も身につけない状態を拝見して…少しだけ、触れたいと思ったのです」

恋の欲望は際限が無いらしい。
その欲望に淡い慕情が大半を占めているとしても、肉欲がいくらか入ってしまうのは今の状態、当然と言うべきか。
何せ接している面は素肌で、挿入していないにしても少し位置をずらせば
すぐに入ってしまう状態で、胸元には彼の吐息がかかるのだから。
今度は己が愛玩する番とばかりに、顔を隠す少年の髪を子犬でも扱うかのように、撫でて。

「―――――美しい方」

陶然と囁く。
肉交後の気怠くも気持ちの良い感覚の中、改めて幸福だと実感したように。

ギュンター・ホーレルヴァッハ > 彼女が漏らす言葉に、浮かべていた苦笑いは再び穏やかなものへと変化する。それは、彼女が零した"我儘"の可愛らしさ故だろうか。

「…俺がお前に何と言ったか、もう一度思い出してみろ。堕ちて、堕落して、俺に溺れてしまえと、そう命じた筈だ。であるならば、多少の我儘くらいは聞いてやるさ。寧ろ、それくらいなら可愛げがあるくらいだ。
……まあ、俺も多忙な身故、お前に寂しい思いをさせる事が無い、とは決して言えない…んだが…」

彼女の訴えに、クツリと蠱惑的な笑みと浮かべてその頬を撫ぜた。それは、己に染まる事を赦す様な。純真無垢な聖女を己に染め上げる事を悦ぶ様な、そんな笑み。

とはいえ、彼女の正直な欲望には、やはり気恥ずかしさと照れを隠すことは出来ない。
己に触れたい、と告げる聖女の言葉に返す言葉もなく彼女の胸元に逃げ込めば、己の髪を撫でる手の動きに心地良さそうに瞳を細める。

「……まるで、本当に神を見たかの様な口調だな、クレマンス。だが、私は神ではない。お前を抱き、お前を犯し、お前と共にある男に過ぎない。寧ろ、悪魔の方が正しい評価かも知れないぞ?」

愛玩する様な彼女の仕草に反撃する様に、ふわりと笑みを浮かべた後その首筋に舌を這わせる。彼女が少女の様だと告げた容姿を敢えて活かす様に。美しいと告げてくれた彼女の賛辞に応える様に、獰猛な雄では無く妖艶な少年の様に、彼女の首筋を舌が這い回る。

ご案内:「神聖都市ヤルダバオート」からクレマンスさんが去りました。
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート」からギュンター・ホーレルヴァッハさんが去りました。
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート」にクレマンスさんが現れました。
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート」にギュンター・ホーレルヴァッハさんが現れました。
クレマンス > 寝室で毎晩共にしたいなんて酷い我が儘だと思っていたために、
意外にも『それくらい』と言われたことに喜びを隠しきれず、微笑んだ。
目覚めるときも寝入るときも隣にいられるのなら、これ以上の幸福は無い。

「お帰りになるまで、ベッドを温めていても許されるのでしたら……多少の孤独は耐えますわ。
 それでも耐えきれない日は、ギュンター様のお召し物を抱いて眠るかも…」

皺だらけになってしまいますよ、と冗談めかして。
己の帰りを心細い気持ちで待つ女がいるのだと、常に思って欲しかったのは、恋をするまで知らなかった独占欲か。
今は己だけを感じて触れてくれている彼を愛でていると、性別を曖昧にする美しい笑みと共に舌が首に触れた。
ぴくっと肩が震え、耐えるように息が乱れた後、耐えきれずに笑ってしまう。

「ふ……ふふっ、あはは……っ…やっ……いけません、そこ…くすぐったいです……なんて、悪戯好きな悪魔……」

普段の感覚ならともかく、今は全身性感帯のように敏感になってしまって舌の動きがくすぐったくて堪らない。
身体を捩るが、相手の重みを受け止めているために、せいぜい身動ぎ程度の動き。
部屋に響く笑い声は、美しい魔に堕落させられた鳴き声というより、恋人同士がじゃれ合う甘さに満ちている。

ギュンター・ホーレルヴァッハ > 微笑む彼女の姿に、安心した様に此方も相好を崩す。
寧ろ、欲の無い事だなと思っていたのだが、彼女から返された言葉には可笑しそうにクスリと笑みを零す。

「…であれば、俺の衣服が全てしわくちゃになってしまう前に、きちんと屋敷に帰らなくてはならないな」

というよりも、一つの屋敷に拘らず仕事で訪れる先々に彼女と共に移動した方が良いだろうか、と僅かに悩む。
普通の貴族であれば兎も角、己は王国各地から他国迄足を運ぶことが多い。当主になればまだしも、今暫くは一つの屋敷に腰を落ち着けるという事が少ないだろうし。

そんな思考を走らせながら、彼女の首筋へ舌を這わせる。
擽ったそうに身を捩らせる聖女の反応に満足したかの様に、汗ばんだ彼女の肢体から舌を離して己の唇を舐める。

「…随分と可愛らしい反応を見せてくれるじゃないか。自らの身体を食まれる様な気分というのも、悪くはあるまい?」

体勢を動かし、彼女の耳元へと己の顔を動かすと、その首筋を柔く食みながら耳元で囁いた。
彼女の身体の上でずり上がる様に移動した為、幾分落ち着きながらも未だ熱を帯びていた己の肉棒は彼女の下腹部で擦られ、ビクリと僅かに跳ね上がるだろう。

クレマンス > 戯れ、じゃれ合いながら、わざとらしく拗ねたふりをする。

「もう、今のは問題発言です。
 ギュンター様のお召し物の数を考えれば、それらがすべて皺になるほどお帰りになるつもりが無かったのでしたら、
 もっともっと乱脈なお願いをさせていただきます。ギュンター様がお困りになるような」

冗談だったと理解しているし、己も冗談めかした発言ではあるのだが、根底に甘えの有る発言。
このような女を側に置くのだ。戻らない日が多ければ多いほど、落ち込んだり、何かしらの反応を見せることは予測できるだろう。
もちろん、こんなことは己とて想定外。今まで1人で眠ることにも何の物侘しさも感じていなかった。

舌が離れても、未だくすぐったさが完全に解消していないように笑い声を残している。
次第に窄まっていく遊び声だが、それがこぼれるたびに胸が上下するので振動が相手にも伝わるだろう。
何をされているのか見えずとも、柔らかな感触が唇だと分かる。
仔猫の触れ合いのようで、それもまた肌がそわそわと。

「ん…ふふ……楽しいですが……今日は性感を感じすぎたようで…とてもくすぐったくて……」

言葉を続けようとして途切れた理由は、その快楽過多で敏感な身体ならすぐ分かる、肉棒の僅かな反応による。
太腿と割れ目の肉で包むようにしていたものが、さらに割れ目側に押しつけられた格好になる。
硬い肉に割られるように陰唇が左右に開き気味になり、膣口から溢れた精液が肉棒に滴った。

「あ…っ♥ ………………」

思わず出た声に、恥ずかしさから唇を閉じる。
当然、そこが最も敏感なので、僅かな刺激でも下腹部が熱くなってしまうから困る。

ギュンター・ホーレルヴァッハ > 「……それは困るな。好いた女を困らせる趣味は無い。聖女殿が頓狂な我儘を言わぬ様、可愛がってやらねばならないな?」

拗ねた様な素振りを見せる彼女にわざとらしく困った様な口調で、しかし笑みを零しながら言葉を返す。
思えば、こんな風に誰かと戯れる様に、甘やかに過ごした経験等無かった。そんな穏やかな時間に浸りながら、柔らかな耳朶を食み、舌を這わせる。

「…散々に抱き、散々に犯したからな。俺も、此処迄吐精したのは初めてだよ」

幾ら魔力による変換と増幅があるとはいえ、此処迄濃厚に、そして深く交わった事は無かった。
何より、己の肉棒は未だ萎えていない。自分自身が絶倫であるとは思っていなかったが、此処迄貪欲だっただろうかと内心で苦笑する。
とはいえ、聖女から零れた甘い声が耳を打てば、此方も仄かに欲望の炎が灯る。己の女となった彼女に精を吐き出したいと、割れ目に押し付けられた肉棒は硬度を増して己に訴える。

「…口を閉じる事は無い。寧ろ、もっと聞かせて欲しいな。淫蕩に、淫乱に。俺のモノが欲しいと、訴えてみせろ、クレマンス」

それは、王族としてでもなく、支配者としてでもなく。
好いた女が淫靡に乱れる様を見たいという、男としての本能的な欲求。浅ましい淫語で己を求めてみせろ、と肉棒をより強く押し付けながら熱の籠った吐息と共に彼女の耳元で囁いた。