2019/03/27 のログ
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート」にクレマンスさんが現れました。
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート」にギュンター・ホーレルヴァッハさんが現れました。
■クレマンス > 未だ無邪気な子供でも許される彼が、これだけ知略に長けた物言いをするのだから、
貴族の子息として放蕩としているわけではないことは分かる。
だが己は何の予備知識も無く出逢い、触れ合い、内面に接したから、1人の少年として見るのが精一杯だ。
己の手が届かない場所で、こんなに美しく優しい少年が醜く生きるのだと言う。
――悲しかった。
それでも数時間後には離れねばならない現実に、少しでも己の中で体温が残るよう
素肌を密着させ、相手の中で己が残るよう口づけていた聖女は、少年の囁きに顔を上げ。
「…………」
まじろぎした瞳が、少年の心を覗くように見つめた。
本当はどちらを望んでいるのか、己が望んだから応えざるを得なかったのではないか。
結局、首筋に刻めたのは薄い紅色だった。
上手く吸えず、彼の肌が白いからこそ色覚できる弱々しいものだった。
それを指先で触れながら、静かに口を開く。
「…………あなたと共にいます。私が求める暖かさはあなたの中にしか有りませんから……
外の世界が暗鬱としたものであっても、こうして触れていれば……私にとってはどこよりも天上に近い場所なのです」
さらに狭い世界で生きることを告げる聖女の膣奥を、肉棒が抉る。
元々その辺りは弱い場所でもあるが、孕まされ、子宮口を緩められるような
初めての行為を覚えさせられた現在、少し刺激されただけでも腰が震えてしまう。
「うっ!くうっ……ふ♥……もう……なか、いっぱいです、のに……」
未だ出せそうな肉棒の様子に、言葉とは裏腹の嬉しそうな声がこぼれる。
好きな人が己の身体で欲情し続けられているのだ。
女として幸福を感じないわけがない。
――男に恋する女は、その唇を重ねた。
教えられた行為を思い出しながら、舌先を唇の隙間に忍び込ませ、彼の舌を探って歯列を舐めて。
■ギュンター・ホーレルヴァッハ > 聖女が抱く悲しみを察する事が出来る程、人の心の機微に聡い訳では無い。正確には、欲望や嫉妬、煽情といった感情には敏感だが、彼女の様な真摯な想いには疎い、というべきか。
それでも、己の首元から唇を離して此方を見上げる彼女の瞳を見返せば、その中に負の側面を伺う事は出来ない。己の心を覗き込む様なブラウンの瞳を、穏やかな表情で見返した。
己の肌に残された薄い紅色の華。神に身を捧げた聖女が、欲望のままに刻んだ己を想う証。
その華に触れながら言葉を紡いだ聖女に、此方もその想いを見定める様に僅かに瞳を細める。
「……愚かな選択だ。私の様な男と共に居るという事は、悪魔にその身を捧げたも同然。私が流す血を、私が踏み拉く者達の嘆きを、お前は見続けなければならない。
………だが、そうだな。お前のその言葉。その想い。嬉しく思うよ。だからこそ、もう手放さぬ。逃がさぬ、離さぬ。それだけは、覚悟しておけよ、クレマンス」
己と共に生きる、と告げた聖女に応えるのは、相変わらずの老練な言葉と高慢な口調。しかし、その表情は穏やかに。彼女の想いを受け入れる様に柔らかく微笑むのだろう。
尤も、最後に告げた言葉に宿るのは雄としての独占欲。己と共にあると告げた彼女を、決して手放すまいと告げる様な感情の炎が己の瞳に灯っているだろう。
それは、押し当てられた肉棒にも如実に表れる。
戯れではなく、聖女に快楽を押し付ける様な。今宵既に何度となく絶頂に至らしめた様に、すっかり慣れ親しんだ彼女の膣内で、彼女が喘ぐ場所を的確に肉棒が抉り、擦り上げる。
それは、重ねられた唇も同様。己の舌を探り、歯列を舐める彼女の舌に、己の舌は蛇の様に絡め返す。
そのまま己の舌は彼女の咥内に侵入し、まるで舌を愛撫するかの様に淫靡な水音を立てながら唾液を含ませ、舌を絡ませ、彼女に己という存在を刻み込もうとして。
■クレマンス > 今宵一晩身を買った者と捧げる者が交わす会話にしては感傷的で、情緒的で。
いつの間にか、体面や今後の利益を考えてもいない選択肢を選んでいた。
恋と呼ぶには少年の言葉は暴戻に聴こえるが、己も己でその言葉を心地好く感じている。
不遜な口調が分かりにくくしているが、ここに来た当初より、かなり本来の彼が覗けるようになっている。
それが最も、嬉しかった。
「―――――あなたの檻の中で生きていきます」
そう囁いた聖女は、紛れもなく清福に満ち足りた顔をしていたはずだ。
そして聖女ではなく、女の面が強く現れていたはず。
この一晩で植えつけられた女としての感情は、今後少年の傍で色濃く、深くなっていくのだろう。
「…………んっ!」
今夜の出来事を復習するように彼の口内を探っていた舌が捕らわれ、微かな声が漏れた。
あっという間に形勢逆転し、貪られる側になると途端に息が上がってくる。
これについては未だ練習と経験が必要そうだった。
「ふぅっ……ふぅっ、んふっ♥んンうぅっ♥んぷ、ぁ……あ……きもひ、い……♥」
2人分の唾液が絡まった舌先から、つぅと垂らしつつ、甘い声を漏らした。
考えてみれば、これだけ長時間肌を重ねていれば当然どこで腰が跳ねて、どこで果てやすいのか
分かってしまうものなのだろうが、ここまでじっくりと身体を温め合った経験の無い聖女からしてみれば、
的確にポイントを突いてくる腰の動きは、禁忌めくほど神経が快感で占められていく。
息は苦しげだというのに、どうしてもキスを続けたいといった様子で、はぷ、と唇重ねたまま、舌を絡ませたまま。
「ふぅっ……ふっ!んんんぅぅっ!」
何の前触れも無く膣がキュンッと締め上げる収縮を見せ、また絶頂してしまった。
何度目か、己も相手も分からない回数の中、聖女の唇が開こうとしては息を吐き、何事か囁こうとしている。
相手への想いを短い言葉で紡ごうとしているようだが、イきながらでは難しく、ひきつけを起こしたような呼吸音となって消え。
■ギュンター・ホーレルヴァッハ > 肯定の返事を受け取った己の顔は、彼女にどの様に映っただろうか。己としては、精一杯支配者として、誇り高い王族として己の檻に囚われると告げた聖女を見つめていた筈だった。
――実際は、人生の中で得た初めての純粋な好意に、ふわりと破顔した様な笑みを浮かべているのだが、己自身それに気づく事は無かった。
「……では、檻の中の小鳥には餌をやらねばなるまいな?堕落の蜜を。蠱惑の毒を」
それでも、言葉遣いが仰々しいのは生まれ育った環境故か。
とはいえ、行為そのものは彼女の快楽を高める為の。聖女に女としての悦びを与える為のもの。
彼女の咥内を貪る己の舌は、まるで彼女の内面すら己の色で染めてしまおうと言わんばかりに、絡ませた互いの唾液を彼女に含ませていく。
「…んぅ……ふ…んっ……っぅ…」
そうして、唇すら性交している様なキスを続けながら、ゆっくりと彼女を再びソファーへと押し倒していく。
勿論、肉棒も繋がったまま。体勢を変える中で不規則に前後する肉棒は彼女の快楽の源を抉りながら予期せぬポイントを突き上げ、快楽の波が一定にならぬ様。彼女が常に絶頂の坩堝に浸れる様に律動する。
「………ん…ぷぁっ……。……どうした?何か言いたい事があるのなら、ちゃんと言わねば伝わらぬぞ、クレマンス。良い子なら、しっかり言葉にしなければなるまい?」
彼女の膣が肉棒を締め上げる感覚に満足げに口元を歪めながらも、攻めを緩める事はしない。
寧ろ、より強い刺激を。より彼女の快楽を昂らせようと、押し倒した彼女の腰を掴み、ゆっくりと、大きく肉棒を前後させ始める。
その最中、何事かを伝えようとする彼女に気が付けば、クスクスと悪戯っ子の様に微笑みながら。己が彼女が言葉を発せない様にしておきながら、己への言葉を紡がせようと、彼女の頬にそっと手を添える。