2019/03/20 のログ
ギュンター・ホーレルヴァッハ > 「…そんな顔をするな。それに、難しく考える必要も無い。住む場所も、何を学ぶのかも、これからの事も、考える時間はあるのだからな。分からない事があれば、私で良ければ教えてやろう。だから、お前はお前の生きたい様に生きれば良い。そうして成長したお前の話を聞くのも。世界に触れたお前を縛り、抱いてしまうのも、また一興故な」

複雑そうな音色の言葉を紡ぐ聖女に、穏やかに微笑みながら応える。最後の言葉は、少し悪戯心を含ませた様なものではあったが。
誰かのモノではなく、誰のものでもない自由な彼女を己という檻に捕えてしまいたいと思うのは、些か浅ましいものだろうかと内心僅かに苦笑しつつ。

そんな焼き菓子の様な穏やかで甘い空気と、部屋中に満ちた淫靡な匂いと水音が交じり合い、張り詰めた肉棒は決壊の時を迎えようとしていた。
性交の残照が泡立ち、聖女の秘部から零れ落ちる様は、この女に種を付けたのだと己の雄としての本能に強く訴えかける。
だからこそ、まだ出したりぬと。眼下の雌を己の子種で染めてやろうと、次第に荒くなっていく吐息と共に獰猛な笑みを浮かべて。

「…良い、返事だ。クレマンス。その身体全て、私の欲望を吐き出す為に使われる事を、光栄、に思うが、良いっ…!
……く……ぅ…っ…で、る…っ……!」

彼女が太腿を閉じる力を強めれば、その柔肌を跳ね返す様に肉棒は一際硬く、大きく膨れ上がる。そして、その先端が膨張し一瞬腰の動きが止まった後。
どぷり、と決壊した大河の様に、荒々しい射精が始まった。吐き出された精液は聖女の太腿を、下腹部を、勢い余って胸元まで飛び散り、その身体の隅々まで白く穢す。告げた言葉の通り、彼女が己のものだとマーキングする様に、とめどなく吐き出される精液が彼女に降り注ぐだろう。

そんな獣の様な射精の瞬間。己が浮かべていたのは余裕等無い獣欲と征服欲に満ちたもの。押し寄せる肉欲に耐える様に瞳は細められ、浮かべた汗が己の髪を頬に張り付かせれば、白金の己の髪と吐精に上気する頬は対比してより鮮明に映るだろう。

――そんな快楽に思考が乱されているからこそ、聖女が己を見つめる視線の意味には気付かない。神を敬い、讃え、信仰する聖女が己という人間に"欲"を持った事が、どれ程背徳的で、どの様な意味を持つものなのか。聖女が抱いた――抱かせてしまった欲に気付かぬまま、己の求めるままに彼女を求めていた。

ギュンター・ホーレルヴァッハ > ――後日継続にて――
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート 教会」からギュンター・ホーレルヴァッハさんが去りました。
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート 教会」からクレマンスさんが去りました。