2019/01/30 のログ
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート」にギュンター・ホーレルヴァッハさんが現れました。
ギュンター・ホーレルヴァッハ > 神聖都市の大通り。
例え内情がどんなにその名から懸け離れていようと、都市の佇まいだけは荘厳な空気を纏っている。

行き交う人々もその多くは都市の暗部を知らぬか、知っていながらも此処しか寄る辺の無い者なのだろう。
他の都市とは違い、欲望の熱気や下賤な会話が投げ交わされる事も無い。尤も、時折全てを諦めた様な暗い瞳の修道女がフラフラと彷徨っているのはご愛敬というものだろうか。

「何にせよ、過ごしやすいという事は良い事だ。これで、嗜好品が充実していれば文句のつけようも無いのだが」

此の都市に構えた屋敷――執務室と化した書斎以外は殆ど利用していないが――から、気晴らしにと散歩中。
荘厳だが、甘味や酒類の市場には恵まれておらず、馴染みの商人を訪ねようかと思案しながら大通りをのんびりと歩いていた。