2019/01/06 のログ
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート 地下街」にアンジェラさんが現れました。
アンジェラ > カツコツとヒールの音を鳴らし、マクレラン修道院への帰り道を急ぐ、導師と呼ばれる女。
地下売春施設に最も縁遠そうな性格なのだが、彼女はこの施設を
廃業させる運動をしているため、ある意味関わりも深くなってしまっている。
地下にて跋扈する司祭たちと定期的に話し合うのだが、今日がその日であった。

地下では修道服を着た女性が、当然の様に男を誘う。
ベッドまで待てないのか、道端でいたしている者もいて、理性もなにもかもかなぐり捨てた嬌声は耳を塞いでも届くほどに甘い。
かと思えば、石柱に括り付けられ性処理道具として扱われ、喘いでいる者もいる。
助けてと一言でも言ってくれればアンジェラは彼女のもとへ急ぐのだが、よく見れば彼女は喜んでいるのだ。
己の奇禍を嘆いているのではなく、欣悦の涙で頬を濡らしている。

「……いいえ、神よ。誰かが誰かを虐げる世界では不幸を増やすのみです。わたくしは浄化を諦めません」

迷う自身を振り払う様にロザリオを握り、呟く。
女の悦びを知らぬアンジェラに彼女たちの真意を推し量ることは難しい。

アンジェラ > 地上が楽園という訳ではないが、地下から上がるとホッとする。
冷たい冬の道を急ぎ、修道院へと。

ご案内:「神聖都市ヤルダバオート 地下街」からアンジェラさんが去りました。