2018/09/28 のログ
■ルヴィエラ > ――――……なら、頑張って足掻き続けてみたまえ。
勿論、私に、君の全てが灼き尽くされて居なければ、だがね。
(其の堕落は、理性を、そして魂を蹂躙しようとするものだろう。
しかし現実として娘に与えられるのは、唯快楽で、圧倒的な悦楽で
変えられて仕舞った子宮から、全身を蝕まれて行くような感覚すら与える程に
ただ、ただ、身体を繋げ交わる事へのどうしようもない幸福感すら呼び起こしてやりながら――狂わせる
抗う事すら忘れた身体が、娘の意思すら裏切って熱塊を貪ろうとするのなら
一層密着感は深まって、更なる悦を自ら呼び寄せて行く事と為るだろう
子宮の奥底を抉られる度に達し、子宮孔に雁首を叩きつけられて達し
其れ以下とならぬ波の高さが、絶え間なく娘を染め上げて行く。
――無理、と、必死に訴えて、駄目だと必死に抗って。
僅かに浮上した理性の断末魔めいた声が響けど、それはきっと、もう何もかも遅い
少なくとも、抗うどころか足を絡め、より奥底で受け止める事を望む娘の身体が
熱塊を振りほどき、遠ざける事が出来ぬ時点で――)
――――……君の意思は、さて、どちらかな。
だがいずれにしても、もう遅い…、……さて、もしも君の心が、君の信念と意地が、私に抗い潰える事が無かったなら
其の時は、この私の…ルヴィエラの名に於いて――褒めて、上げよう。
(――脈動が強烈に変化し行く、そして、熱塊がぶくりと膨れ上がる。
亀頭が張り詰め鈴口が開き、裏筋の隆起がくっきりと浮き上がって膣肉に変化を伝えれば
身体だけでなく、娘にとってその一つ一つの感覚が、絶望への時を刻むに等しい。
腰遣いが強まり、律動が娘の骨盤に響くほどと為り果て、其の度に跳ねる身体を両腕が逃げ場無く抱き締めれば
見開かれた瞳を覗き込む、紅い瞳が、其の心すらも絡め取る様に重ねられて
――娘の両翼が、弾けたのときっと、同じ瞬間。
まるで砲弾の如くに殺到する、熱、其の物が。
人間にとっては媚薬にも等しく、強烈な魔力を帯びて――そして、紛う事無く、雌を孕ませる種でも在る精が
子宮孔の輪を押しやり、一気に噴出して密閉された其の肉の器を一瞬で満たし、飽和して、膨張して
そして――魔に愛でられた証を、刻み込まれた其の子宮が、両翼が。
歓喜を帯びて、其れを迎え、受け止めて仕舞えば――娘の意思を、心を
何よりも、雄へと愛でられる歓喜によって塗り潰そうとする、か。
其れに、娘が絶える事が出来なければ。 堕落に、飲み込まれて仕舞うなら。
始まるのは受精と、受胎。 間に落とされた子宮が、たまごを吐き出し、魔の子を孕む瞬間、か。
――嗚呼、けれど。 もし、娘の心が、或いは、其の意地が。
心の奥底で僅かでも己に抗い、拒もうとするのならば。
逆に、始まるのは異なる結末。 証を刻まれた子宮が、両翼が、精を、灼熱を、まるで吸精の如くに食らい尽くして
娘の魔力回路を、強引に目覚めさせてしまう、瞬間、か)。
■ティリア > 灼け――る…?っぅ゛、ぁ゛ 灼、、える、灼き尽くされ て…く……
嫌――だ、嫌だ、 い、や っや ぁぁ゛ぁ゛ぁっ …――――!!
(灼き消される。溶かし尽くされる。快楽に飲み込まれて、失せてしまう…己、という存在が。
それは剰りに恐ろしい事なのに。止め処なく襲い来る快楽に、絶頂に、どうあっても抗えなかった。
何度も、何度も、何度も何度も何度も、延々続く快楽の果て。
いっそ壊れてしまえば救われるのに、魔の力を注ぎ込まれた子宮は、壊れるという結末から最も乖離してしまったか。
ならば知覚が、頭が焼き切れてしまえば良いと思いつつも。ひっきりなしに繰り返される絶頂は、気絶の暇すら与えてくれない。
唯々感じ続け、果て続ける、それ以外のあらゆる選択肢が奪われていた。
何せ娘自身の躰すらもが、心に反旗を翻し、頭に…全身からの快感を詰め込んでくる。
首を振り、上体が藻掻き、両手がせめて、男の胸板を叩こうとしても。
男の両腕が己を抱き込み、押さえつけ。その上結合をより完全にしてしまうのは、男を欲する娘自身の両脚と膣圧と。
更に密着を強めた結合は、あまりに太く長い筈の牡の楔を、無理矢理にでも全て、娘の中へとねじ込ませる。
それこそ子宮すら肉孔の延長線上に置き、亀頭の穂先を咥え込み、受け止める場所へと置き換えて。
子宮頸はすっかり拡げ尽くされ、肉幹が其処を擦り上げて前後するのが、最早当然と化している。
締め付けが強まりすぎてしまえば、内側から子宮の口と、男の鰓が噛み合って。子宮を丸毎引きずり回されるか。
…此処迄されても。まだ、果てる。もう果てるしか出来ない。
それだけの生き物へと堕ちていく事が恐ろしい。…恐ろしい、が。泣いても鳴いても何一つ変わらない。
只、果てる。貫かれて、掻き回されて、満たしきられて。…牝としての悦びに浸し尽くされて。
元来なら膣道を引き裂かれんばかりの、更なる楔の膨張ですら、新たな絶頂の呼び水なのだと思い知らされてから。
更に何度の果てを味わった頃か。)
いや―― って、言っ …っひぁ゛ っぁは………!!
こ んな、要らなぃ、っ゛ 何も――ゃ、め わた し、 こんなの、わたし っ、じゃない…!
ゃ め、お願 …った すけ――――っぁ、ああ、っ、あ ぅぁ あ、ああ ぁ゛ ぁ゛ ぁ ――――――!!!
(壊れる程に突き上げられ、揺さ振られる。何もかもが揺り落とされて、その後には快楽以外残らない。
膨らむ、開く、伸び上がる、脈を打つ、硬さを熱を増していく――男の牡に生じる、あらゆる変化を微に入り細を穿つ迄、嫌という程。
膣で、その肉襞一枚一枚で、子宮の口で奥底で、更に連なり息づく双翼で、其処に宿る未分化の卵一つ一つで…
牝としての己全てが、男が有する牡の全てを、灼き付けられる…刻み込まれる。
跳ね踊り身悶える娘の肢体が、男の両腕に押さえ込まれきってしまうのと。
娘自身の両脚が、幾度繰り返しても鮮烈な絶頂に打ち震え、痙攣する内腿を押し付けて締め付けるのと。
二つの拘束が完全に合致してしまえば。躰を跳ね上げられる程の突き上げ全てが、子宮内を責め立てる衝撃の、快楽の強さに置き換わり。
重なる瞳が拡散し、同じ色をした一つきりの真眼が、それこそ溶けて、蕩けて…何かが。
それを彩っていた筈の何かが一つ、欠け落ちてしまったのと同時。
――熱その物、快楽その物が押し寄せた。
瞬く間に子宮など埋め尽くし、膣内すら洗い満たして尚足りず、胎その物を容易に膨らませてしまう程の。
途方もない熱が雪崩を打ち、根刮ぎ、娘の胎を焼き尽くしていく。
快楽を取り戻してしまった性器が、限度を失ったように強く、強く、跳ね踊る肉幹と喰らい合う。
元以上の、人間淫上の快楽を刻み込まれてしまった子宮が、注ぎ込まれる男の熱に、悦びばかりを訴える。
飽和など生温い、破裂、爆発した絶頂感は娘の肉体全てを埋め尽くし、隅々迄駆け巡って、余す所なく悶えさせ。
此程強く抱いて、縋って、それでも尚。影の台座を軋ます程、娘自身の腰骨や恥骨を苛む程、繋がった躰は藻掻き続ける。
…そう。藻掻いていた。躰も。…心も。
其処には言葉も理性も、人間性すらも、欠片も介在していない。
正直、男という魔に対して抗った――等とは、とてもとても言えないだろう。
残っていたのは唯一つ。幾度も幾度も繰り返した、嫌だ、という…抵抗や拒絶というよりは。
過去も、それに連なる現実も、受け止める事を恐れ拒む感情ばかり。
こんな物が抵抗として認められるなら、せめて魔を孕みたくないという、最後の一線くらいは叶うかもしれないが。
それは同時に。魔の精を、魔の力としてしまう事――そんな力を胎に持たされて、己自身が、魔を宿してしまう事。)
■ルヴィエラ > (壊れる、と言う結末だけはきっと、赦さないのだろう。
魔が与える快楽に寄って其の身体が文字通り侵され、灼き尽くされて行く中で
決して逃れる事を許さないのは何も、身体だけでは無い――心も、頭も、魂までも。
膣孔から噴出すほどの勢いで噴出する精が、けれど、程無くして僅かも漏れ出さなくなるだろう
膨張した熱塊が、噛み付くように締め上げられる子宮孔が、其の肉の器に完全な栓を仕掛けて
雪崩れ込む溶岩めいた灼熱全てを子宮へと押し留め、其れでも飽き足らず両翼すらも蹂躙し、侵食し
己が証を刻まれた其の危難全て、僅かも余す所なく染め抜いて仕舞う。 ――悦で、熱で、背徳で。
子宮底へと押し込まれている鈴口から、撃ち込まれる精の勢いが直接子宮を震わせ
断末魔めいて咆哮する娘の唇から、甘ったるく蕩けた声音ばかりを絞り出させる。
両掌が己に縋り付き、孕み込む両脚が必死めいて腰を締め上げるのは
果たして、より一層快楽を求める為なのか、それとも、この暴虐から、この快楽から
自らを護り耐えようとする無意識なのか、否か。)
――――……後…僅かでしかない様だね。
最早、抗うとも言えぬ、君を護って居るのは、ただの防衛本能の様なモノだ。
……だが、其れも一つの手段では在る。 なら…認めてあげよう。 ……最後まで、耐えきれたのなら、ね。
(――不意に、娘へと顔を寄せ、其の瞳を覗き込み。
そして――無防備なる其の唇を、奪う。
口付けを重ね、舌先を伸ばして娘の舌を奪い去り、絡め合って送り込む悦
唾液すらも淡い媚薬と化して、娘の粘膜を蕩かせる事と為り果てれば
それは、僅かな、殻へと籠る様な逃れ方をしている娘への、最後の優しさで――最後の、誘惑。
全てを快楽に染め上げられる中、まるで、甘やかすみたいに穏やかな悦を齎せば
ほんの少し、娘の心を懐柔し、拓かせ、其処に隙を産ませて、入り込もうとする。
――過去を塗り潰し、恐怖を塗り潰し、現在を受け入れ、受け止めさせる為に。
もし、そんな児戯にも等しい懐柔に娘が最後まで応えなければ
其の胎に刻まれる魔の力が、緩やかではあるが己から受け取った力を身体に巡らせる
娘の身体が、元より魔術の才を有して居たかは知らぬ、が
本来であれば素養や訓練、修業を経て開いて行く魔術回路を皆目覚めさせて仕舞い
そして、其処に魔の力を染み付かせて行く。 まるで呪いみたいに、或いは、祝福みたいに。
――けれど、もし、其の抗いが最後まで、保つ事叶わなければ。
一際強烈な快楽が、娘の脳裏を貫く筈だ。 ――其れこそが、魔を、其の胎へと孕んだ、瞬間となる筈
どちらの命運を手繰り寄せるか、其れはきっと娘次第となるだろう。
人間とは比較にならぬ量の精が、魔力が、余りにも永く娘の胎を膨れ上がらせる其の末に
果たして、其の胎に根付いたのは――どちら、だろうか)。
■ティリア > (どくどくと音を立て雪崩れ込む精、熱。
だがその音色が、ややあってくぐもり…聞こえなくなった。
噴出が止まった訳ではない。その証拠に、未だ楔は強く脈打ち、熱を放ち、膣を子宮を責め立て続けている。
只…音すら漏らさない程に、互いの肉が密着しきってしまっただけの事。
只でさえ幹の太さで拡げられ尽くす上。狭まり締め付けを止める事の出来無い襞壁。
形の無い音すら零さない完全極まる結合は、噴き上がる精を欠片すら漏らさずに胎へ。その奥底へ。
次々と送り込まれ、やがては胎をあからさまに盛り上がらせ、膨らませ始めすらもして。
…こんな物、暴虐だ。破壊だ。それなのに…快楽にしかならなかった。
子宮が急速に膨らまされる有様は、さながら、白濁量だけで孕んでいくかの如く。
肉袋の拡張が追い付かないのなら、必然、更に更に深みへと、行き場を無くした精の熱は押し寄せて。
熱に浸食されればされただけ、その箇所全てが、牡を受け容れ、熱に溺れ、悦に狂わされ。
もう途上からは声すら上がらなくなった。喘ぎに喘いで喉が潰れたか…喘ぐ余裕すら無くなったか。
胎の其処で楔が打ち震える度に。押し出される程度の、細い呼吸が切れ切れに。
そして息を吐き出すその度に。掠れた、あまりに断続的な、微かな音だけが喉を突く。
可聴域に達するかすら怪しい程の。…そして、其程に弱まって尚、熱に蕩けた色を宿す物。)
っぉ ぉ ぁ………っぁ、ぁ゛ は ぁ、ぁ―――― っぁ
(…気持ち良いという事、それ自体が。辛くて、苦しくて。
壊れた躰、壊された胎を思い浮かべてしまうから、耐えられなくて、逃げたくて。
――だから。貫かれて苛まれる、孕まされ壊される、と。
そういう認識をしか抱けずにいた中で、全くの不意打ちだった…甘い、甘い口付けは。
渇き掠れた声だけを零す唇に、ぬらり、舌すら這い込む深い口付けを与えられたなら。
瞳孔の拡がりきった瞳が揺らぎ、潤み、涙すら流し――其処に、唾液の媚薬など在ろうと無かろうと。
最早関係無く、行為その物の甘さに。軋んで、縒れて、罅が入って――
瞬間、躰が丸毎跳ねた。男の上で撓り、反り返り、跳ねては落ち、藻掻いて暴れ…
悶えて、悶えて、悶え続ける――反応しきれなくなりつつあった絶頂を、遙かに馬割った快楽に。
それは。生じた罅から心に雪崩れ込んできた快楽が。同時に、熱の雪崩れ込んだ胎を狂わせた証。
最早荒海に放り込まれ、渦に飲まれ、精の中に没した卵が、息を失い完全に沈み込み――
堕落に引きずり込まれた致命的な瞬間を、どうしようもない悦びとして、感じ取らされた瞬間だった。
……人でなくなる、人と違う肉体になる事は避けたと。
望まぬ人外の力を与えられる事にはならなかったと。
己の復讐だと謳ったのに、己以外の力を押し付けられる事は拒んだと。
そう、肯定的に取る事は出来無いだろう。
何せ、魔を、孕んだ、と。受胎が、途方もない快楽であり、悦びとして受け容れてしまう代物なのだと。
狂おしい絶頂の連鎖する中で、否応なく思い知らされしまったのだから。
もう、人らしさの欠片もない。孕んだように膨らんだ胎に、本当に魔を孕まされて。
ますます逃れ様の無くなっていく快楽の極みの中、壊れた侭に男の上で躍り続け――)
■ルヴィエラ > (軍服を纏ったままの娘の身体が、其の胎が、ゆっくりと膨れ上がって行く。
比較的其の身体の輪郭にそって設えられたのだろう衣服の留め金が、軋み、ほつれ、弾け
寧ろ裸身を晒すよりも、淫靡で背徳を感じさせる其の姿は、明確な堕落を象徴するよう、か
口付けによって繋いだ互い、酸欠めいて浅い呼吸を繰り返す娘の肺腑へと
自らの肺腑より酸素を分け与え、そして其の意識を繋ぎ止める。
其の心の殻に入った罅から、雪崩れ込んで行く快楽と言う名の堕落が
娘の全てを満たして、その認識すら塗り潰して――受け止める事を、幸福であると。
腕の中でもがき、跳ね上がる娘の身体を一層抱き寄せ、そして、最早堪え咽ぶ事すら出来ぬ様に閉じ込めれば
今度は既に孕んだ其の身に、快楽を後押しするばかりの精を存分に堪能させ――染め上げる、か。)
――――――………私の褥へと連れて行こう。
既に、命を根付かせた君に与えるのは、罰では無い。
……此処からは、甘やかす番だ。 ――心を、融かして貰うよ。
(――すでに、彼女を迎える軍は、此処には居ない。
神聖なる聖堂にて魔を孕んだ娘に、そして、其の胎に根付いた命に
果たして、この地で信奉される「聖なる神」は、祝福を与えるのだろうか。
ただ、少なくとも。 其の遅々たる魔は、紛う事無く娘に、そして命に、祝福を
そして何よりも愛情を与える事だろう――其れが、人間の言う其れと、同じとは限らないが。
再び、言葉の後に口付けが絡められたなら。
まるで其れまでの奪い、喰らい、引きずり込む様な悦では無く
娘の心を、其の殻を取り除き、甘やかに解きほぐして。
――より、深みへと。 己と言う間の存在を、刻み、そして、受け入れさせて行こう。
程無くして、囚われた其の娘の身体は、闇へと沈む様に飲み込まれ、地下から消え失せる
――時が経ち、軍が娘の存在を再び感知するのは、数日が経ってからだろうか。
まるで、何事も無かったかのように元の場所へ、娘が帰るべき場所へと其の身は送り届けられ
きっと、娘は何事も無かったかのように、元の生活へと入り込めるはず
けれど、其の数日が。 彼らが全く気付く事の無い其の失われた数日が
其の胎に、確かに根付いた命が、魔によって刻まれ続けたモノが
彼女の何かを変えて仕舞う事は、きっと確かだろう――)
■ティリア > (ゆっくりと。……いや、正確にはその真逆。
何ヶ月も、一年近くも掛かる筈の、胎が膨らむという現象が。瞬く間に発生していくのだから。
急速極まる受胎、着床、その更に先。紛れもなく、人外故の所業だった。
当然それは。最終的な帰結、子が生まれるという事ですら、決して遠くないのだろう。
そんな異常を見せ付けられて、いっそ、気絶出来ればマシだったのかもしれないが。
男の口付けは、ソレすら赦してくれなかった。胎を狂わせ、同時に癒した媚毒と同じ成分を含んだ唾液が、
意識の摩耗、断絶を阻止してしまい。…最後迄。まざまざと見せ付けて、思い知らせるばかり。
…軋む。ひび割れる。一度生じた陥穽に、次々と熱が、悦が雪崩れ込み。
さながら、一度緩んだ堤防が、後は決潰するしかないように。罅は幾重にも拡げられていく。
苦痛が快楽になり、憎悪が幸福になっていく、己自身が作り変えられていくという自覚。
心への浸食の苦しさに、幾度と無く身悶えるものの。楔が、腕が、唇が。もう、娘を捕らえて離さずに。)
――――ぁ ぁ ………ぃ ゃ ……
(…この儚い拒絶は。…いや、幼子のむずかる程度の、ささやかなワガママは。
果たして何処迄、残す事が出来ただろうか。
先んじて躰は既に陥落し。微かな声と裏腹に、口付けをすら受け容れて。舌と舌、唇と唇が求め合う。
次第なりを潜める吐精に、だがその楔は隆々と硬い侭だから、娘の方がゆっくりと腰を揺らめかす。
更に熱が、魔が、注ぎ込まれれば…その分早く。生命は、この世に近付くのだろう。
それは魔の祝福だ。少なくとも娘にとっては、神のそれと真逆にしか感じられなかった。
…届くか、触れ得るか、解らない神のソレではなく。直接己を貫き、注ぎ、焼き尽くす…そんな代物なのだから。
やがて、全ては闇に飲まれる。端から神の失せた地の底より、より深みへと連れ去られる。
再び娘が人の世に帰ってくるのは。行方不明という事実すら無かったように、神無き王都に戻って来るのは、暫し先。
何事も無かった、と。そう見えるのは、人の目で見た際だけだ。
侵され、犯され。染まり、変わって。癒え、壊れ。――孕み、産んだ筈。
人成らざる狂気と狂喜を刻まれた娘は、果たしてその侭――人らしく戻れるか、否か。)
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート」からティリアさんが去りました。
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート」からルヴィエラさんが去りました。
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート」にグスタフさんが現れました。
■グスタフ > 暫く、故郷帰りをしていたグスタフは復帰を報告しに都市へ戻った。
何かあったわけではないが、失ったものを確認するような旅路に。
古傷と欲望が疼いた。なにもしていないのに、服の下で腫れ上がったようにパンパンになった逸物を抑えて。
「まったく、悪い癖だ……報告は先に済ませておいてよかったな」