2018/06/16 のログ
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート」にフローリアさんが現れました。
フローリア > 聖都の片隅にある古びた教会
歴史だけは古いものの、さほど大きくもなく、
しかも立地的にも不便な場所であるために礼拝に訪れる者も少ないのが現状
それは司祭である少女が各地に駆り出されて留守にしがちだということもあるのかもしれない。

久方ぶりに古巣に戻った少女は、出迎えてくれた教会の者たちに挨拶を済ませると礼拝堂へと向かう。
既に夜も更け、暗闇に沈む礼拝堂。
訪れる人が少ないとはいえ、そこは綺麗に清められ、埃ひとつも落ちてはいない。
自分の留守中もみんながしっかりとお勤めを果たしてくれていることに感謝をして、神の御前にて祈りを捧げる。

王都で聞いた噂では、戦火はまだ収まりそうにない。
王国側がミレー族の拠点を落としたというけれど、いずれまた反撃の火が上がるだろう。
小さく溜息を漏らすと、蝋燭の明かりに揺れる聖母の像を見上げ。

ご案内:「神聖都市ヤルダバオート」にティルニアさんが現れました。
ティルニア > 仕事で王都を離れた日の夜。
この先の安全を祈ろうと教会を探して聖都を歩きまわり、迷ってしまった。
教えてもらっていた教会よりも古びた印象がある建物を見つけるころには夜も更けて、
ちゃんと宿まで戻れるかという不安の方が大きくなってきていた。

「……おじゃま……しまーす…?」

しかしここまで来たんだから、お祈りはしておきたい。
勝手に入っていいのか迷ったけれど聞けそうな人も見当たらない。
建物の中なら誰かいるかもしれないと礼拝堂の扉を開き、小さな声で挨拶をした。
聖母像の前に人影がある。ほっとしつつも、勝手に入っては叱られるかなという不安も少々。

フローリア > シンと静まり返った礼拝堂の中に、少女の声が響く。
小さな声ではあったものの、元々礼拝堂の中は音が響くよう設計されている。
それに他に物音ひとつなければ、気づかないという方が難しいくらい。

「こんばんは。こんな夜更けにどうかされましたか?」

振り返って確かめるまでもなく、声の主が少女ということもあって、
ゆっくりとした所作で立ち上がると、入り口の方へと向かう。
壁の燭台には灯が点ってはいるものの、扉から顔を覗かせる少女の表情が見えるほどには明るくない。
けれどただでさえこんな時間。それなりの理由というものがあるのだろう。
声音からも不安の色を察すれば、出来るだけ柔らかな声を返し。