2018/04/25 のログ
海石榴 > 「へぇ……。」

水牛種の亜人が海賊をこなす。
それ自体余りいないせいか一発で船乗りと看過した眼に対し、面白そうに瞳を細めた。

潮の匂いでも残っていたのかなと普段なら思うものの、筋肉の付き方とロープの跡かぁ……

と、手首内側を見やる。

「そうだねぇ……私も海で競ってんだ。眼は鍛えてるつもりだけど、お嬢様の眼に適うかどうか。」

両手を腰に添え、牛テールをゆらりゆらりとさせながら前かがみになりとタプンッと胸元は揺れて。

「ん~……嵩張るし2000ゴルドは持っているんだけどね。
でも平民十日分のお金なんて、お嬢様には届かないんじゃない?」

舌なめずりをしながら相手の受け答えのノリに、嬉しそうにする。

「だから力づくって案が一番しっくりくるかなぁ。いい女してそうだよ、お嬢様。」

どう?と楽し気に首を傾げた。
その右足は爪先を地面に擦らせて挑発する。

手持ちの金で買えるほどアンタは安くなさそうだ。
だからナンパするか力づくで犯すほうがわかりやすいだろ?

という野蛮な答え。

アルディナ > 「力づく……フフッ……。」

少女はその返答を聞くと、華美な帽子のツバで目元を隠すようにしてくつくつと喉を鳴らした。
……かと思えば、次の瞬間、地下街の灯りを反射させて鈍い光を放ちながら腰のレイピアが
流麗な軌道をかいて抜き放たれる。

「今まで私を手籠めにしようとしてきた男は多かったけど、
 まさか貴女みたいな人までそんなこと言うとは思わなかったわ。
 言っておくけれど、そういう男はみんなこの子の錆になってきた。」

女だてらにこういった場所に。しかも一人でいるのだ。
それなりの腕がなければ、こんなことはできないだろう。
これ見よがしにぶら下げた剣とピストルは気の強さの現われで決して飾りではない、といったところか。

「でも嫌いじゃないわ、そういうの。
 ……ここじゃ、人目に付きすぎるわ。どこかもっと静かなところに行きましょう。」

海石榴 > 「いいと思うよ?
お宝っていうのは略奪と冒険の果てにあるんだ。
だから、お嬢様もそういう風に手に入れたほうが、浪漫あるよ。きっと。」

ニィッと楽しそうにしながら、お金のやり取りよりも、こういうやり取りにして正解だと言いたげな笑み。
足先を擦らせ、頭に生えた水牛角は猛々しく。

水棲獣革のツナギはギチギチと革の音を立てて体をしならせていく。

「一応売り物の地下街だもんねぇ……立ちんぼちゃんもいなさそうな場所、いくつか心当たりあるしいこっか。」

手でも差し出す?とウィンクしながら笑みのまま歩き出し。
お互いに物騒で楽し気な空気のまま地下街の通りから消え。

ご案内:「神聖都市ヤルダバオート」からアルディナさんが去りました。
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート」から海石榴さんが去りました。