2018/01/25 のログ
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート 大通り」にゼナさんが現れました。
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート 大通り」からゼナさんが去りました。
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート」にマリアージュさんが現れました。
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート」にゼナさんが現れました。
■ゼナ > 毛皮のケープやロングブーツ、くびれた腰に斜めに掛かる無骨な革ベルトなどは男性的でありつつも、オフショルダーの白セーターや、膝上丈の長靴下は女らしさを強調し、少年的なショートパンツで下肢を包む事で全体のバランスを整えている。
普段よりも洒落たそんな街着姿は、厳格な修道衣姿の多い宗教都市の大通りにあって、色気たっぷりに曝け出す豊乳の谷間や、長靴下の食い込みもいやらしい小麦の太腿、ボディラインにフィットしたショートパンツがいっそ強調するかに浮き上がらせる尻肉の丸くて大きなボリューム感で多くの人目を集めていた。
「あっ、ほら、これ見て下さいマリアージュちゃん。この髪飾りとっても可愛くないですかっ?」
その上、そんな娘の脇にて仲の良い友人などという枠には収まらぬ程に近い距離―――それこそ恋人の様に腕を絡めて密着するのが、快活な雰囲気と男好きのする体躯のゼナとは対象的な、庇護欲を誘うスレンダーな体躯と艶やかな長髪も女の子らしい美少女と来れば、かなりの耳目が二人に集まるのも当然と言えるだろう。
傍らの少女との間できゃっきゃっと交わす浮かれた会話とは裏腹に、全方位に意識を飛ばす熟練冒険者の警戒が、そうした人目を更に強く意識させ、目立つことをあまり好まない生娘の頬をどうしようもなく染めさせる。
幸いにして、小麦の頬を彩る朱の差し込みも、仲睦まじい女同士のデートという背徳的なシチュエーションに溶かされて誤魔化されるため、そこに不自然さを感じる物は少なかろう。
■マリアージュ >
王都のお外でのお仕事のお手伝い。
そんなのを騎士の方から伝えられましたら『騎士らしいお仕事!』と舞い上がりです。
ふわっとしたファーのたった毛皮の外套に、裾が太もも丈の白いワンピース。
足元は白いブーツにストッキングをガーターベルトでつるしてます。
「え?どれですか・・・?
これ・・・わぁ・・・」
初めは右手と右足が同時に出るぐらい緊張していましたが、腕を絡めてご一緒すれば、
次第にほぐれて人懐っこく無警戒な様子で楽しんでしまいます。
ぎゅーっとささやかな胸と腕で抱き着きまして、目を輝かせ。
髪飾りに目を細めて、手を伸ばそうかどうしようかと、惑う動作を少しするのです。
上目でゼナ様を見まして『少し触ってもいいですかしら?』と尋ねる様な視線を送るのです。
■ゼナ > ゼナとマリアージュ。
これまで接点の無かった二人がこれほどまでに仲睦まじく、しかも神聖都市の大通りなどという場所でデートめいた真似をしているのかと言えば、当然の如く理由があった。
それは騎士団からの依頼による、囮捜査のためである。
ここ数年、王国の各所で起こっている若い娘の誘拐事件。
それ自体はさして珍しい話でもないのだが、その被害者の数があからさまに増えていることと、更には近頃貴族の娘までもがその毒牙に掛かるようになって来たということもあり、騎士団もついに本腰を入れて捜査に乗り出したのだ。
そして少し前、その誘拐事件はとある宗教団体によって引き起こされており、更にはその邪教は神聖都市を拠点として活動している事などが分かったのだ。
また、彼らの掲げる教義と言うのが『女は押し並べて男の性欲処理の為の道具であり、孕み袋としてのみ存在を許されている』などという歪みきった代物であり、狙われるのが年若く見目麗しい娘であることが多く、更には女同士の禁断の愛を誓ったカップルが特に狙われやすいという情報も出てきている。
とはいえ、下っ端こそ捕まえる事は出来ても、彼らのアジトや邪教の儀式が行われている『神殿』の場所は巧妙に秘匿されており、どうしても尻尾を掴むことが出来ずに捜査は難航。
その状況を打破するための方策として、ゼナとマリアージュという二人の娘による囮作戦が実施される事となったのだ。
二人の体内深くに探知術式を仕込んだ宝玉を呑ませ、その上で邪教の信徒にわざと拐かされて『神殿』の場所を割り出し、そこに騎士団を乗り込ませる事で一網打尽にしようというのがその作戦の概要である。
「そうそう、この髪飾りっ。付いている宝石は、多分安物の色石ですけど、磨き方も見事ですし、それにこの装飾……これだけでも結構なお値段取れると思いますっ。」
商品に手を伸ばしていいのかどうか迷っている様子の少女にかわって伸ばされる小麦色の指先が、金細工に紫水晶を思わせる色石の付けられたバレッタを手にし、店主と思しき若い男性にちらりと視線を向けて、彼が笑みと共に頷くのを見れば―――する…。
甘く擽るような手つきで彼女のうなじを撫で、銀の長髪を軽く纏めてバレッタを取り付ける。
若き店主も心得たもので、マリアージュからも髪止めの具合を見れる様に掲げた鏡を彼女に向けて
『よくお似合いですよ、お嬢様。』
なんて言葉を笑顔と共に少女に掛ける。
■マリアージュ >
初めてくる場所、ちょっと不安もありまして。
ゼナ様にひっついて離れないようにしながら、きょろきょろっとしてしまいます。
目を大きくして驚いたり、興味津々な表情になったり、怖そうな人を見かけるとゼナ様の影に少し隠れようとしたりと。
落ち着くことなく、小動物のような仕草を見せているのです。
暖かそうな白い手袋も身に付けて、御令嬢のスタイル。
『男性騎士』と振舞う(振舞えてませんが)必要もなく、素のままでいていいので、
いつもにも増して、ほわほわと柔らかい雰囲気をまとっているのです。
おとり捜査だというのが判っているのか怪しくなるように無邪気な様子を見せております。
「わたくし、あまり装飾品とかもっておりませんの・・・。
安いのですか?。とってもきれいですのに・・・」
澄んだ菫色の瞳をゼナ様に見せ小さく首を傾げさせましたら、銀糸の髪がさらりと揺らし、
瞬きをして少しきょとんとした姿を見せるのですが。
うなじを撫でられますと、ちょっと目を瞑って、少しくすぐったくてくすっと笑いかけるのですが。
髪に留めて頂きましたら、驚いた顔を見せ片手を離して、鏡を見ながらバレッタを恐る恐る指先で触るのです。
店員の言葉に、ちょっと目元を薄く桜色にしますと、軽く手を当てたまま頭を少し振って
「――ど、どうですかしら・・・?」
少しうれしそうな顔と春が来たような笑顔で、ゼナ様に少し恥ずかしそうに感想を聞くのでした。
■ゼナ > 傍らの少女はゼナよりもかなり年下の成人前。
日頃、騎士団でいかつい男達と行動を共にしているとは到底思えぬ、華奢で儚い印象を纏っている。
そんな少女が己の腕に淡い膨らみを押し付ける様に腕を絡め、時にビクリと身を竦めつつ己の背に身を隠す様子は、囮捜査の緊張の中にあっても、くすっと小さく忍び笑いを漏らしてしまう程に愛らしい代物だった。
そんな少女の銀糸めいた長髪をそっと纏めて持ち上げて、絡み合う蔦をイメージして作られた金の髪止めで挟み込む。
要所に配置された紫水晶が朝露に濡れる可憐な花の蕾の如く銀髪の中で輝く様は、それはもう彼女に似合っていた。
うなじを撫でられる感触に見せる笑顔や、店員の言葉に他愛もなく照れる初な様子が可愛くて、ゼナも思わずドキドキする。
それでも、緩めることなく周囲を警戒する冒険者の本能が、遠間からこちらを見つめる色欲の気配が強まった事を敏感に察知して
――――うぅぅ……は、恥ずかしいけど、これもお仕事のためですから…っ。
と、内心で気合をいれ、これから行おうとしている行為への羞恥に、かぁぁぁ……っと頬を染めつつも、愛らしい笑顔と共に問いかける彼女に
「とっても似合ってます。可愛いですよ、マリアージュちゃん……❤」
金の睫毛を落として目を細め、彼女の頬にそっと優しく手指を添えて、女同士の禁断の口付けでも交わすかに寄せた顔が睦言を流し込む様に彼女の耳朶に囁いた。
そうして摺り寄せていた頬を離して、それでも鼻先が触れ合う程の至近距離からじっと少女の顔を見つめて雰囲気を作った後、ふふっと小さく微笑んで
「店主さん、この髪飾りいただきますね。」
カウンターに数枚の銀貨をおけば、二人の妖しい雰囲気に生唾を飲んでいた店主もハッとして、『まいどありっ!』と商売人の笑顔を取り戻した。
■マリアージュ >
小さな歩幅でちょこちょこと連れられるままに歩く姿で。
ぎゅっとしがみついているのに、簡単に振り払えるような程度の力。
ゼナ様がくすっと小さく笑うのにたまに気づくと、少し恥ずかしそうに顔を少し伏せて。
でもすぐにちらりと顔を上目に見るのです。
バレッタに軽く手を置き、頭や上半身をゆっくりと振れば。
ゼナ様の腕には胸がこすりつけられて、
髪が揺らぐたびにふわりと花のような匂いがすこし広がります。
「――ありがとうございますわ」
暖かい笑顔を向け、鈴が転がるような嬉しそうな声。
にっこりとしてゼナ様の顔を見ていれば、耳元に近づいてきた唇で可愛いと言われまして。
一瞬、動きが止まりますと、すうっと顔全体が薄い桜色に染まりまして。
腕に額を当てて、「うにゃにゃぁ」と変な声を出してぐりぐりと擦り付けるのです。
耳元まで少し薄い桜色が広がってきておりまして。
腕を持ったまま、くるりとゼナ様のわきの下をくぐりますと、ゼナ様の前に並んで立つような風になりまして。
「大事にしますわ♪」
と、店主さんに朗らかに行った時には、薄い桜色も目元にまで収まってきているのでした。
■ゼナ > これはお仕事、囮捜査、恥ずかしくても頑張って演技しなくちゃいけないんですっ!
そんな自己催眠で己を鼓舞するゼナに対して、傍らの少女は自然体にしか見えない。
にも関わらず、その所作はいちいち可愛らしくて、最近ようやく女好きな己の性癖を自覚しつつある生娘はきゅんきゅんっ❤ と豊乳の内側を疼かせてしまう。
そんな彼女が己の懐から抜け出して、店主に笑顔と共に言葉を向けるのを見れば、若き店主はぽぉ…っと寝ぼけた様な表情を赤らめていて『あ……マリアージュちゃん、店主さんの心を奪っちゃってる……。』と、罪作りな彼女の所作にゼナは苦笑を零してしまう。
「さぁ、マリアージュちゃん、今度はこっちです。何か軽くお腹に入れちゃいましょうっ。」
そういって差し出した手は、先程の様にエスコートを申し出る紳士の動きではなく、少女二人に向けられる好奇と劣情を視線に見せつけるかのように彼女の細腰を抱き寄せた。
実際の所は少女のあまりに弱々しい腰の細さやら、揺れる銀糸から香る匂いにドキドキと鼓動を弾ませるゼナなれど、そんな物はおくびにも見せぬ様に、そうした彼女との触れ合いが極々当たり前な日常的なものであり、二人きりの場所では更に淫らに絡み合っているのだと視姦者達が思う様にと振る舞うのだ。
装身具や小物類を取り扱う一角から離れたゼナが向かうのは、冬の寒風に香ばしい匂いを漂わせる露店の群。
軽食類を取り扱う屋台が軒を連ねる場所である。
甘辛いタレを付けた肉を串に刺して焼いた物やら、腸詰めの燻製肉を野菜と共にパンに挟んでスパイシーなソースを掛けた物、小麦から作った麺を肉や野菜と一緒に豪快に炒めて味付けした物など、傍らの貴族娘が普段は食べることを許されぬであろうジャンクな食べ物が、そこにはずらりと並んでいた。
■マリアージュ >
ゼナ様とご一緒にいること。一人にならないこと。知らない人からお菓子を貰わないこと。・・・。
『これぐらいなら・・・』と持ってこられたお仕事の話は、
まるで子供に言い聞かせるもので、そんな注意を3回は繰り返されて送られてきましたが。
何を目的にした、何をすべきなどなどは聞かされてもいないのです。
ただ、『もしも何か危ないことがあった時』は『その前に助ける』というお話。
――何が危険なのかも、判っていないのでしょう。
「――?。何かダメなことでしたの?」
振り返りきょとんとした表情を見せるのですが、手を差し伸べられますと、嬉しそうな顔にすぐに変わり。
腰に手を当てられますと、ちょこっと足元を見て、ゼナ様にほんのちょっと近づきまして。
顔をあげますと、うふふっ、と楽しそうな表情。
「どんなお料理がございますのかしら?。
あっ、わたくし、この前。手に持って口をあーんと開けて食べますお料理を屋台で貰いましたの。
――難しいですのよ?。
結局食べれませんでしたけれど・・・」
腰を抱えられていると、安心して両手を使って屋台料理を食べるゼスチャーを小さく見せます。
桜色の唇もほんの少ししか開けていないのに「こーんな大きくお口を開けますの」と、
振り返ってあーんとするようにお口を見せるのです。
そうしますと、美味しそうな、だけど雑多にまじりあった少し濃い目なお味のお料理の匂い。
屋台が見えてきますと、小さく開けていたお口を両手で軽く隠しながら、目をぱちぱちと瞬きまして。
振り返って、血さなジェスチャーで。『あーん?』と何かを食べるような仕草をして、小首を傾げさせます。
■ゼナ > 「ふふっ、そうですね。マリアージュちゃんは、将来危険な悪女さんになってしまうのかもなぁ……なんて、お姉さんは少し心配になったんです。」
振り返った少女が小首を傾げる様は、まさに無垢そのもの。
これが監視者達を騙す演技なのだとしたら、彼女は己よりも余程に手慣れた凄腕の囮役と言えるだろうが、ここまでの道中でなんとなく分かってきている。
彼女は見た目通り、演技など欠片もない素の状態なのだ。
そんな純粋無垢な少女が、淫辱にさらされる危険性も大きい此度の任務に対する怯えも緊張も見せていないことは気になる物の、彼女が任務の詳細も知らされず、半ば騙される形で利用されている等とは流石に思い至らない。
当然、そんな彼女が騎士団内では共有肉便器として扱われている等とは想像すらしていない。
厳格な宗教都市での暮らしは、やはり色々とストレスがあるのかも知れない。
そうした抑圧を緩めるためなのか、屋台が並べる料理の数々は決して上品では無いけれども野趣あふれる旨味をたっぷりと含んだ庶民的な物だけでなく、砂糖や蜂蜜といった高価な甘味を贅沢に使ったデザート類まで扱われていた。
卵や牛乳、小麦粉を混ぜて作った生地を薄く焼き、そこにたっぷりのホイップクリームとシロップ漬けにした果実を乗せた物などは、庶民が多少無理しなければ買えない値段にもかかわらず、大勢の客で賑わっている。
ゼナやマリアージュ同様、女同士で連れ立ってそうした屋台を巡る少女の姿も多く見受けられるも、小麦肌の生娘と銀髪の少女騎士程の美少女はおらず、更には二人の近すぎる距離感も相まって、ここでも多くの視線を集める事となる。
無邪気に「あーん」と口を開く彼女の様子は、何故か男性器を咥え込む彼女の姿を想起させ、ゼナは再び不意打ちめいてドキッとさせられる。
それを、赤みを増した頬もろともに誤魔化すように
「わっ、マリアージュちゃんもこういう料理食べた事あるんですね。残念です。わたしがマリアージュちゃんの『はじめて』をまた一つ奪えると思ってたのに❤」
『はじめて』なんてキーワードを殊更に意味深な声音に載せて口にすれば、狙い通り、こちらに集中する衆目が様々な反応を見せた。
男達の多くはゴクリと喉仏を上下させ、女性客は頬を赤く染めつつひそひそと何事かを話し合ってはきゃーきゃーと小さな悲鳴を上げたりする。
「マリアージュちゃん、甘いものと濃い味の物、どっちが食べてみたいですか?」
そういってゼナの蒼瞳が向けられるのは、手近に見える二件のお店。
薄生地にホイップと果肉を持ったデザートを扱う見せと、甘辛タレの串焼き肉を扱うお店。
■マリアージュ >
えっ!?、とびっくりした顔になりまして。
そして、顔を少し伏せさせ、菫色の瞳が少し潤んでしょぼんとした表情になります。
軽く祈るように胸の前に合わせて震える両手の細い指。
「――わたくし、悪い子になってしまいますの・・・?」
小さく零す声も少し震えており、縋るような視線を上目で向けるのです。
それでも、違うことですぐに潤む瞳も引っ込むのですが。
お菓子の甘い匂いには心が動かされて、視線が自然とそちらの方へと動きますが。
言いつけを守って、ゼナ様から離れません、と。
ゼナ様のお洋服を軽くつまむ様に掴みます。
食べたことが、と言われれば。ふるふるっと小さく首を振ります。
「いいえ。あの、食べようとしましたのですけれど。
大きくて太くて、あーんってできませんでしたわ。
困っていましたらご一緒にいた方がぱっくりと食べてしまいましたの。
だから食べてみたいと思いますけれど・・・あっ、あの白いのとか、美味しいですかしら・・・?」
真面目な顔をして、こくりっと頷きましてから。
下唇に人差し指を置いて、甘そうなクリームたっぷりのお菓子に目がいっております。
「――!。甘い物ですわっ!」
今までの頼りなさとはうって変わって、ばっと素早やくゼナ様を見上げますと、
きっぱりとした声ではっきりと断言するのです。
そして、ゼナ様の腕を両手でぎゅっとしますと、デザートの方へと引っ張ろうとします。
■ゼナ > 「―――はゃっ!? や……、い、いや……だ、大丈夫ですっ、多分大丈夫ですよっ! マリアージュちゃん、とってもいい子ですし……ま、まぁ……天然な小悪魔さんもいたりしますけど……。」
きっと彼女はそんな天然小悪魔にクラスチェンジするのだろう……と半ば確信めいて思いつつも、縋るような上目遣いを前にはっきり告げることも出来ず、ゼナは曖昧な作り笑いで蒼瞳を宙に泳がせ、更なる追求を避けるのだった。
そして、そんな小悪魔候補生がこちらの言葉に返す台詞は
「…………………………。」
何故なのか。
別におかしな事を言っているわけでは無いのに、いちいちいやらしくゼナの下腹を疼かせるのである。
『大きくて太くて、あーんってできませんでしたわ❤』『あの白いのとか、美味しいですかしら❤』と、ゼナの脳内では彼女の台詞が卑猥に解釈されて、なんかもう、この子、無茶苦茶に可愛がってあげたい❤ なんて妙な気持ちにさせられる。
が、どちらを食べたいのかという質問に返される言葉にハッとして、淫靡な紅潮に染まりつつあった顔をぷるぷると振っていやらしい妄想をかき消せば
「―――そ、それじゃあ、あれ、あーんってしましょう。あ、ゃんっ、もぉ、マリアージュちゃん、そんなに引っ張らないでください、ふふっ、もぅ。」
非力な少女にぐいぐい引っ張られて行きながら、列の最後尾に並んで待つことしばし。
「おじさん、それじゃあこれを3つ……いえ、4つ下さいっ。」
そういって貨幣を差し出せば、中年店主はゼナとマリアージュの二人を見つめ少しばかり困惑気味な表情を浮かばせながら確認する。
『これ、見た目よりもかなりボリュームあるぞ。お嬢ちゃん達二人で食べ切れんのかい?』
「はいっ、全然へっちゃらですっ!」
そんな問に自信満々力強く答えるゼナは、店主から商品を受け取って、手の中の意外なボリュームを見せる甘味と、傍らの少女の桜唇の間で視線を行き来させた後
「…………………マ、マリアージュちゃん、それじゃあ、ほら……あーんってしてください。」
ドキドキドキドキ❤
妙な興奮に突き動かされ、そんな言葉を彼女に向ける。
■マリアージュ >
「・・・---はいっ!。わたくし、きちんといいことしまして、悪い方にはめってしますわ」
泣きそうで俯いていた顔が、言葉とともにゆっくり上がりまして。
顔が上がった時には朗らかな笑顔で、元気な声になっているのです。
「――?」
ゼナ様の何か考えております様子に、不思議そうにお顔をまじまじと見上げるのです。
はっ、とする様子に同じように、はっとした表情をしましてから。
「こっちですわ。バターを溶かした匂いもしますわ」
急ぎましょう、と言いたいように両手で引っ張っているつもりなのです。
散歩する子犬のリードの方がよっぽど力強いですが。
並ぶのも通り過ぎて買おうとするのを、列に並ぶようにすればご一緒に並びながら。
そわそわ、そわそわ、と。お店の方を見ようとするのですが。
「これと、これとどっちがいいかしら・・・?」
と声を潜めてゼナ様を見上げれば、4つも、と目を大きくしてしまうのです。
「そんなに食べられますの・・・?」
びっくりしながらも、あーん、と言われますと。
ちょっともじもじとしましてから、両手をお城の後ろに重ねまして、
桜色の唇を軽くあけまして、目を瞑って、顔を少しつきださせます。
「あーん♪・・・んっく、ん・・・」
はむっと、唇で挟みますと、クリームが唇につくことでしょう。
■ゼナ > 大勢の人が何気ない横目を使って、こちらを見守っているのが分かる。
中には真っ赤な顔で口元を押さえつつ凝視する少女達の姿さえ見受けられる。
彼らのほとんどは、今回のターゲットではない、極々普通に生活する一般人なのだろう。
そんな衆目を痛いくらいに感じながら、ゼナは、微かに震える手を伸ばし、仰角の狭い円錐状のスイーツの末広がった先っぽを桜唇に近づける。
両手を腰の後ろに組み、人形めいて整った顔を開いた唇と共に突き出す様子は、餌付けをせがむ雛鳥ように愛らしいもの。
しかし、今のゼナには彼女の愛らしい所作さえ卑猥な別の行為をせがむ物に見えてしまう。
おそらく彼女にしては精一杯なのだろうけれど、あまりに小さなその口では、この甘菓子をぱくりと頬張るなんて真似は難しかろう。
そんな事はひと目で分かっているのに、妙な興奮に突き動かされる淫らな生娘は、むにぅうっ❤ 生クリームを口端に塗りつけ、太幹を無理矢理ねじ込むかに彼女の口腔に押し付けた。
「あぁ……っ、マ、マリアージュ、ちゃん……ぺろぺろ、して……、……ぅあッ❤ だ、だめ、ですぅ……ぱくって、しちゃあ、……く、唇は、開いた、ままでぇ……ほ、らぁ……もっと奥まで、入れちゃいます、よぅ……?」
先日、淫らな劇場で小さな踊り子の胎内を抉ったふたなり疑根。
本来経験出来るはずもない男の感触を味あわせてくれたあの淫具を、彼女の可愛らしい口腔にぶち込んでいるかの様な背徳の興奮。
無理矢理突っ込んだスイーツを、ずるるぅぅ…っと引き抜いて、再びずぷぅ…っと潜り込ませる前後運動は、友人や妹にデザートを食べさせているなんて言い訳が通らぬ変態的でフェチシズムに溢れる行為となっていた。
はぁ…っ、はぁ…っ、はぁ…っ、はぁ…っ。
熱く、乱れた吐息は己の唇が吐き出す物か、それとも周囲の観衆からの物なのか。
少なくとも、きゅぅうっと収縮させた膣肉が股布の裏地にじゅわぁ…と広げる生暖かな潤みは、ゼナの卑猥な蜜であることは確かだった。
■マリアージュ >
買われてから持ち運ばれる間も、マリアージュの目はスイーツにくぎ付けです。
口近くに両手の指を揃えて伸ばして合わせまして、どんなお味ですかしら、と期待感をわくわくとばらまいています、
少し恥ずかし気に頬を薄く桜色にしまして、あーんとしますと。
はむり、としまして軽く口を動かすのですが。
「あっ、ん、こ、こうですかしら?――あ、はい・・・んくっ、そんな奥まで、入りませんの・・・」
小さく舌を出しますと、ちろりとクリームを舐めとって口に含みますが。
口に押し付けられて、はうはうっと懸命に食べようとするのです。
口に入りきらずにこぼれる白クリームが口から零れてしまいます。
「ん、くぅ・・・う、うごかしたら、ダメ。んっ、そんなに入ら、ないですぅ・・・」
ちょっと涙目になり、ふと、ゼナ様ご持つ他のスイーツのクリームを指に取りますと。
「えいっ」と、細い指に付いたクリームを、指ごとゼナ様のお口にいれようとするのです。
■ゼナ > 少女の口腔を犯す甘菓子は、巻かれた生地も繊細な、男根の硬さなど欠片も持たぬ柔な代物。
そんな物を少女の唾液に塗れさせつつ前後させればどうなるか。
口周りに付着したホイップが垂れ落ちて、少女の淡い膨らみにべちゃりと落ちる。
唾液にふやけた生地が形を保てなくなってぶぢゅりと途切れ、少女の口内に蟠る。
それでも尚続けようとする口淫は、いつしか、小麦の指をホイップと生地と果実と唾液に塗れる口腔に突っ込んで、ぐちゃ、にちゃと卑猥な音を立てて舌に塗りつける様な行為と化していた。
恥部こそ晒していないものの、それは最早公衆の門前で行う性行為としか言えぬ所業。
純真無垢な美少女の口唇を、斯様な状況下、涙目の懇願も無視して弄ぶという背徳が、ゼナの背筋をブルル…っと震わせた。
その熱い呼吸はたわわな肉果実をはっきりと上下させる程に乱れていて、震える金睫毛に細められた蒼瞳の妖しい潤みは、頬を染め上げる真紅の色彩を伴って、酷く淫靡な表情を作っていた。
そんな空気を無自覚に作ったのが彼女なら、それを破壊したのも少女の無邪気。
可愛らしい声音と共に伸びた細い指が、荒れた呼吸に半開きとなった唇に生クリームも甘みを挿し入れて来て、淫猥な雰囲気に支配されつつあった半淫魔の理性をハッと現実へと引き戻したのだ。
「―――んふぁっ!? ちょ、こ、こらぁっ。マ、マリアージュちゃんってば、もぉ……いたずらっ子なんですからぁ……。」
かぁぁぁっと真っ赤に染まった顔は、口にした台詞とは裏腹な罰の悪さを湛え、落ち着かなげに蒼瞳を泳がせた。
驚いて反射的に彼女の口腔から引き抜いた手指には、果汁の色に染まった生クリームと少女の唾液が付着して、妖しい照りを見せている。
■マリアージュ >
小さい唇からはみ出たクリームや果実が服を汚しまして。
くんっ、と少し苦しそうになって唇を閉じようとしましたら、入ってくるゼナ様の指。
一度、はむっと指を挟んでから、歯を使うわけにもいかずに口をまたあーんと開けたままとなるます。
舌にこすりつけられますと、ちょっとぞくっとしまして、身体がふるっと小さく震えます。
零れそうなクリームを舌を出して受け止めて、指を舐めるようにして口の中に。
そして動く指に合わせて舌を動かすのです。
「――んっ、くんっ、あっ、んんっ!」
言葉が出せずに、くちゅっと音をたてて指を舐めまして。
そうしながらゼナ様を見ていて、急にクリームを掬い取ってゼナ様の口に入れた指。
「――おはへひへふほっ!」
ゼナ様の指をあむっと舌を這わせてクリームを拭いながら、おかえしとばかりに、ゼナ様の口の中で指先を拭うように動かしまして。
舌をえいえいっ、と軽く押すのです。
ゼナ様の指が口から出てきますと、マリアージュも指を抜きながら。
ゼナ様の指をじーっと見ますと。
両手でその手を軽くはさむようにしようとして、次は指1本にゆっくりと口を近づければ、
ちゅっ、っと軽く唇を当てから、ゆっくりと指先から軽く唇ではむはむとしながら、クリームを拭おうとするのです。
指をくわえたまま、ちらり、と上目でゼナ様をみましてから、
くすくす、と小さく笑う姿を見せます。
■ゼナ > 今回の任務のパートナーとして彼女の紹介されたその瞬間から、戦士としては一流の域に差し掛かるゼナの瞳ははっきりと見抜いていた。
彼女の身体はそこらの町娘以上に非力であり、その努力の跡も貴族娘の戯れとしてさえ圧倒的に足りていないのだと。
そんな彼女が生徒としてではあっても騎士団に所属しているという事に驚き、更には危険な今回の任務の同行者として選ばれたという事に困惑してもいた。
確かに、彼女の容姿は囮役として最適だろう。
鍛え方のまるで足りない身体つきも、相手の油断を誘う格好の餌として作用するはず。
が、彼女が選ばれたのはそれだけではなかったのだろう。
彼女の滲ませる妙な雰囲気、悪意も小賢しさも含まぬままに嗜虐を誘う天然の色気。
恐らくはそれこそが、彼女を最高の生き餌として今回の任務に抜擢させた理由なのだ。
「―――んゃ、あ……んぅっ、ふ、…ぁ……っ。」
少女の口腔を嬲りつつ、同等の甘みを付着させた彼女の繊指に弄ばれるゼナの舌腹。
互いの恥部に口を付け、汁を啜り合うかの背徳感。
漏れる声音は小さくとも、紛れもなく性行為の際に漏らす恥ずかしい声。
慌てて彼女の口腔から引き抜く手が、彼女の『お返し』も中断させて、唾液の銀糸を引きつつ白指が離れていった。
スイーツの残滓と少女の体液に塗れた手指が、彼女の手に包まれた。
「―――ふぇ? あ……ゃあ、んっ、マリア、ジュ……ちゃ、……んふ、ぁ……あぁ……っ!?」
その瞳にあるのは猥褻で穢れた色ではなく、お姉さんの指が汚れちゃったから綺麗にしてあげようなんて無垢なる善意なのだろう。
にも関わらず、妙に手慣れた指食みが与えてくるのは、背筋を舐めあげる様な妖しい愉悦。
先程同様の甘声を漏らしつつ、傍から見ていてもはっきり分かるくらいにビクッ、ビクンッと下腹を震わせてしまう。
―――や、嘘っ!? イッ、ちゃ……あ、あぁ……ッ!?
悪意のない、ちょっぴりいたずらっぽい上目遣いと衆人環視の指舐めがもたらす淫悦が、変態生娘の倒錯的な絶頂スイッチを弄ぶ。
慌てて腕を引いて絶頂は回避しようとするものの、戦慄く体躯に込められた力はマリアージュの力でさえ押さえ込める程度の物。
彼女が逃してくれぬなら、ゼナははしたないアクメ姿を大勢の一般人の前で晒す事となるだろう。
■マリアージュ >
ゼナ様の口に指を入れるのも無邪気なもので、楽しそうに目を少し細めさせるのです。
甘味に心を奪われて、頬をうっすらと桜色に染めまして。
すらりと伸びた指先を、えいっ、と押し付けてくすくすと小さく笑います。
指先でつつつっと軽く搔くようにしましたら、その上を次は指先で優しく撫でる指先。
自分の口から指が離れていけば、おあいこ、という気分で指をはずしましたら。
濡れた指先とゼナ様の唇に細い糸が引くでしょうか。
そのまま、重いものなどもったことのないような、柔らかい掌でゼナ様の手を包み込む様にしまして。
指先を口に含んでいる間、軽く揉む様に手を動かすのです。
「んっ、んちゅっ・・・ここも、んっ、んっ・・・」
小さく声を出しながらも、上目で楽しんでいる表情を見せまして、
「――ここ、気持ちいいかしら・・・んっ」
軽く目を閉じますと、舌先を指の根元から先に這わせまして。
また根元まで次は絡めるようにしながら根元まで行きますと。
指と指も間をちろりと舐めてから、ちゅうっと少し吸います。
「――ふぅ・・・はい、綺麗になりましたわ。
――?」
唇を話す時に小さな吐息を指に掛けてから、にっこりとした笑顔を見せましてから。
手を離さないで握りしめたまま、ゼナ様のご様子に、小さく首を傾げさせて「?」という雰囲気を笑顔ににじませるのでした。