2017/12/03 のログ
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート」にセシルさんが現れました。
■セシル > 王都と比べれば静寂な夜道を年若いシスターが歩く。
手には包み。現在お世話になっている教会からのおつかいであった。
とは言っても後ろ暗いおつかいなのは時刻から察することができる。
行く先は、夜になると僧侶も修道女も信者も混じり合う教会だともっぱらの噂。
自分が来るまではまた別の若いシスターがおつかいを務めていたようだが、
彼女は下っ派ができたことで任から解き放たれ、晴れ晴れとしているのだろう。
ただ届けるだけなのだが、目に毒なのだ。
教会に辿り着き、シスターが重々しい扉をノックするとすぐに僧侶の1人が出て来る。
既に酔ったような熱に浮かされた彼は乱暴に包みを奪い、『これがなくちゃ盛り上がらない』などとのたまう。
少し開いたドアの隙間から全裸の女性が見えて、見習いシスターは思わず赤面しつつ、慌ててかえろうとぺこり、お辞儀した。
■セシル > 「どあッ!?」
慌てすぎて1歩下がった途端、段差につまずき、あわや…となったけれどどうにか踏ん張る。
その動作でこのシスターがいかにドジかと見破られただろうが、モノさえ持って来れば問題ないとばかりに。
破戒僧侶は扉を閉め、淫靡な喧騒に戻って行った。
残されたシスターはおつかいが無事終わったことに安堵し、帰り道は夜空を見上げる余裕も生まれたのだとか。
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート」からセシルさんが去りました。