2017/09/05 のログ
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート 聖堂」にコンスタンスさんが現れました。
■コンスタンス > (定められたミサの時刻を態と外して訪れたのは、人々の耳目を避け、
心ゆくまで静かな時間を過ごしたい、と願った為、というのが第一の理由だった。
更に付け加えるならば、此の聖堂を取り仕切る司祭たる男が―――
己がほんの幼い頃からずっと、其の地位に就いている男だが、
最近は頓に、己が訪れると、鬱陶しく纏わりついて来る、という事情もあった。
己の名前、血筋、或いは其れ以外の何かに価値を見出して、
利用しようと狙っているのか、其れとももっと生臭い理由からか。
何れにせよ、此の時刻であれば件の男は『おつとめ』とやらを果たしている筈。
羽織ってきたマントを片肘へ纏め、柔らかな光に彩られた祭壇前まで進み出ると、
頭を垂れて瞼を伏せる。
―――暫し、静かに祈りを捧げる時間。
誰にも邪魔されず、己の内なる存在と対話する時間、とも)
■コンスタンス > (―――ふと気づけば、随分長いことそうしていたらしい。
余り長居をすれば、態々タイミングを計って訪れた意味が無くなってしまうだろう。
扉の向こうで待っている従者の若者を、待たせ過ぎるのも気の毒だ。
独り、静かな空間で過ごす贅沢な時間を切り上げるのは惜しかったが、
そっと息を吐いて踵を返す。
深い緋色の絨毯が敷かれた通路を戻り、両開きの扉を押し開けて、
扉脇で待っていた従者にひと言礼を伝え。
行こうか、と声を掛けて、敷地の外へと足を向ける。
肘に掛けていたマントを歩きながら肩へ羽織り、従者を伴って何処かへ、と―――――。)
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート 聖堂」からコンスタンスさんが去りました。