2017/06/29 のログ
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート」にウィルバーさんが現れました。
■ウィルバー > 神聖都市…以前ならば名前を聴くだけで行きたくなくなるような場所。
だが、耐性のついた今となってはこの通り、どこへなりとも平気な顔で出歩ける。
北方の帝国領内はまだ試してないが、あそこもいずれ向かおうかと。
それはさておき、今日は探し物をしにやってきた。
城で聴いた話だが、ここでは修道院の地下だとかで大掛かりな売春組織があるらしい。
はたして、それはどのような規模か。
どんな人が運営しているのか。
そもそもどんな娘がそこに居るのか。
などなど、興味は尽きなかった。
思ったのと違うなら大人しく退散すればいいし、思った以上なら世話になるのも悪くない。
とはいえ、いきなりやってきた旅人に門戸を開くことはしないだろう。
何か情報でもくれそうな店はないかと、いつもの通りの無計画を満喫している。
■ウィルバー > まあ、店だの修道院探しは慌てることはない。
暗く成れば向こうから接触してくることもあるだろう。
何せ、向こうも商売である。
多少客が怪しい奴でも害意がなさそうなら、無下にはしないだろう。
とにかく今は少し涼みたい。
僕は日陰に置いてある椅子へと腰掛け、通行人を観察することにした。
なるほど、物騒そうな人も居るな。
あそこにいる人なんて、布で隠してあるが明らかに武器を携帯している。
たまに視線を感じるが、あからさまに僕に接触してくる者はいなかった。
喜ぶべきか、悲しむべきか。
■ウィルバー > 「…しかし、こうはっきりと遠巻きにみられると、イライラしてくるな。」
椅子に座った僕は、右へ左へと視線を向けている。
たまに鋭い視線の持ち主と目が合えば、ヒラヒラと手を振ってやった。
どうだ、これならば声をかけやすいだろう。
…え? 視線外してどっか行っちゃったぞ。
「言いたいことがあるならこっち来いよ~~~~。」
がっくりと項垂れていた。
いっそ魔法でも使って適当な人を捕まえて聞き出してやろうか。
■ウィルバー > こっちの感情の変化を察したのか、こちらに向けられる視線は徐々に消えていく。
「はぁ、帰ろう。」
…気の抜けた僕は雑踏の中に消えていく。
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート」からウィルバーさんが去りました。