2016/11/03 のログ
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート」にミーシャさんが現れました。
■ミーシャ > 「……入れない、ってレベルじゃない、肌がピリピリ来るレベル……って言うのは酷く複雑な気持ちになれます。」
今執筆中の小説で急遽登場人物が教会だの神殿だのに忍び込むと言う設定が浮かんでしまい、今宵はその為にわざわざ「それら」が目立つ都市まで足を運んでいた。
まあ己の種族が種族であるからして、入り口で心身ともに拒絶反応が起こると思ったが、何故か一人ポソポソと言葉を零したとおり、肌がピリピリする程度ですんなりと入り込むことが出来た。
で、理由は街に入り込んで数分立たずに理解する事となる。どうにもこうにも鼻腔に嗅ぎなれた「香り」を感じ、人よりも鋭敏な聴覚がそれに見合う音も拾ってしまって……。
「……つまみ食い、も考えたんだけど、……。」
場所にして都市の入り口から進んで大通りに出た場所、そこでこの感覚なのだから心中複雑で、相反する香りのする道を歩きながら、右手にはメモ、左手にはペンとフル装備で歩き続ける。その表情、薄く小さな唇を三日月の形状へと歪めた淡く複雑な笑みを浮かべている。
■ミーシャ > 「………素直に参考資料に写して帰るかナ……?」
凛と響く鈴の音の様な声色に合わせて夜空に溶け込むように消える温かな体温を表わす白い吐息。
――進めば進ほどに鼻腔を擽るのは嗅ぎなれた腐敗と荒廃の香り、歓楽街よりマシではあるが近しいほどに耳を苛立たせる喧騒。しかし欲しているモノはそれとは魔逆の芳しく肌を焼く犯すべからずな香り、とそれを隠す事無く纏う乙女の姿。
全くそうであるべき人を見かけない訳ではない。
真紅の瞳を細めて、それと無く周囲を眺めれば幾人かは捉えられるが、狂った香りと肌を刺す聖なる気配にどうも正確にその人を捉える事は出来ず、ただただ道なりに足を進め、時々立ち止まってはメモを取る。教会や神殿、それを守護する者、そこに住まう者、そんな者達を文字としてメモ帳に書き写す。
天上に近く、深淵が足元に有り、腐敗の匂いと聖なる香り、それが雑多に入り混じる都市。其処にはいよる吸血鬼がいると言うのに誰も無関心なのも、何とも皮肉なものだ。……寛容というべきなのかも?
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート」にリアさんが現れました。
■リア > 「今日はこれでおしまいですね」
頼まれたお使いを終えて神殿への帰り道。
住み慣れた街の時間が遅くなれば安全ではなくなるのを知っているので早足にと歩く。
途中ですれ違う信者や衛兵に挨拶を忘れずにしながら。
神殿の影を抜けもうすぐ目的の教会が見えてくるという所でふと違和感を感じ足を止め。
それが何かわからずに首を傾げていればふとこの辺りで見た事のない少女の姿を見つけてつい見てしまって。
■ミーシャ > 「……………?……」
腐敗と荒廃と神聖と高潔、入り混じる混沌で鈍くなりつつあった人並みはずれた嗅覚と聴覚にピンと張り詰めたピアノ線が奏でる音に似た予感と、刹那に耳に心地良く響いた声に意識は混沌より引き上がる。
誰か?何処からか?無類の好奇心に擽るそれに真紅の眼を夜目を効かせるべく輝かせながら視線をぐるりとあたりに巡らせ、一人の人影に此方を見る僅かな視線に肩越しに振り返り、視線を視線で受け止めると、そのままカクと器用に首をかしげ、先程まで浮かべていた薄い複雑な笑みではなく、喜びに満ちた笑みをニィと唇を半月の形に歪めるとこで浮かべる。
「……あら?私に何かようかし……ラ?」
薄雲に隠れる月の灯りを逆行に深く奇怪な笑みを浮かべたまま、此方を見る視線の主に問いかけてみる。――ただ取材するよりは、少しは楽しそうだと、そんな予感を胸に頂きながら。
■リア > この辺りで見ない人。
新しい信者の方か引っ越してきた人かと暗く見えにくい中を見て。
視線の先の少女が肩越しに振り返ったのがなんとなく見えたと思えば視線が重なったように感じて。
この暗さでそれはない、気のせいだと軽く首を振れば少女に向けて足を進めて。
「こんばんわ。いえ、用という訳ではないのですが…
この辺りで見ない方だと思いまして」
それで見てしまいましたと素直に告げ、不快にさせたのなら謝らないとと。
そんな気持ちで小さく頭を下げて微笑みを見せる
■ミーシャ > 「………?…ああ、私この街にキタばかりだけど、まずは何処かにご挨拶しなくちゃダメだっタ?」
浮かぶ月よりも歪に歪めた唇で問いかける人影に聊か的を外した答えを返してから、黒のフレアスカートをふわっとひるがえしながら、右足の踵を軸にして、くるりと声と視線と興味を惹く主の方を向く。
そして、改めて銀白色の長い髪を揺らし、小首を傾げた。
「……それともただただ好奇心で話かけてくれタ?一人だから心配してくれたのかモ?こんばんはそんな素敵なお嬢さん」
言葉は饒舌に矢継ぎ早に、小さく頭を下げ返しつつも紡いで返し、薄ら輝く赤い瞳の好奇視線を隠しもせずジィーと向ける。
■リア > 「そうでしたか。もし信者の方で顔を忘れていたのなら失礼だと思いまして。
そんな事はありません、大丈夫です。ようこそ神聖都市ヤルダバオートへ」
来たばかりと聞けば知らない人だったと内心安心して、スカートを翻しながら振り向く少女を見る。
綺麗な髪だと揺れるそれをつい見つめてしまって。
「その…日が暮れるとあなた見ないな綺麗な方には危ないと思いまして声をかけさせていただいたのです。
あ、挨拶がまだでしたね。こんばんわ」
饒舌に話す少女のペースにやや押されながらも微笑みを絶やさずに話しかけ
じっと見つけられる事に少し恥ずかしそうにして…赤い瞳が薄く輝くことに気が付かずに
■ミーシャ > 「……信者……そう………。」
言葉を反芻し鸚鵡返しにして呟く、言葉から容易に想像つくのは彼女は神聖都市に属する聖職者と言う事、故に親切にしてくれるのは職業柄と言う事か。と、出るのは三文小説家の直ぐに相手を探り、設定を探ってしまう悪い癖。そんな思考を振り払うのは緩やかに左右に振り被る仕草。
「…治安は確かによくないみたいネ。でも、その言葉は私じゃなくて貴女にも該当しないかしラ?それとも聖職者の方は例外?」
言葉の締めくくりに左手のペンを右手のメモ帳に挟んでからパタンと閉じた。微笑を絶やさない少女、心の杯からあふれ出る好奇心が枯れて尽きるまで、立ち止まり言葉を交わそうと、自分からも足をゆるやかに進め、少し恥じ傾げな彼女との距離を詰めていく。一歩、二歩、それはもう楽しそうに弾むように。
■リア > 「……どうかしましたか?」
少女の様子に何かしてしまったかと心配になってしまい。
神官という前に年頃に見える少女が一人でいる事が心配でのお節介だったのだが実は大きなお世話だったのかと考えてしまって。
「明るい内はそうでもないんですよ。でも日が暮れてくるとどうしても…。
私はその…この街は慣れていますので比較的ですが安全な道を知っていますから」
危ないのは聖職者でも例外はないと言うように首を横にと振って。
ただ自分は衛兵の多い場所やそういう裏道を知っているだけだとつい口を滑らせてしまい。
近づいてくるのが男性なら警戒はするが少女、同性なら大丈夫だとそのbを動かずにいて。