2016/08/12 のログ
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート 聖堂」にロクサーヌさんが現れました。
■ロクサーヌ > ―――とある平日の昼下がり、とある聖堂の祭壇前。
いっそ冷やかなまでの静謐に満たされた其の場所に、ひとりの少女の姿が在った。
上質な生地をふんだんに使った黒いワンピース、頭にはやはり、ひらひらとレースの躍るヘッドドレス。
聖堂の中央通路に敷き詰められた緋色の絨毯の上、糸の切れた操り人形のように、
呆気無く意識を手放し、倒れ伏してしまったのはほんの少し前のこと。
何故か、―――何故だか不意に、酷い眩暈に襲われた。
立っていられないどころか、膝から、腰から、力が根こそぎ奪われてゆくように―――
己の中の魔族の血が、此の場の空気に激しく消耗した結果である、と、
王族の血を引く姫君である、とばかり認識している当人が気づく筈も無い。
実際、暫く前までは何の影響も無かったのだから―――
其れにしても。
こうして意識の無い娘が一人、ぐったりと倒れ伏していたなら、訪れるのは真っ当な救いの手か。
其れとも―――。
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート 聖堂」にルヴィエラさんが現れました。
■ルヴィエラ > (この世界に措いて、不思議な事、或いは違和感の在る事と言うのは時たま在る
長く生きていれば、其れなりにそう言った状況に遭遇する経験も多い訳だが
今もまた、そんな『不可思議な』状況へと遭遇したのは、偶々の事だった
元々そんな場所に用事が在った訳ではないし、己から近付く事もない
神聖な属性を帯びる聖堂、其の中に何故かぽつんと一つ、衰弱した魔族の弱い力
何かがとらわれているのか、或いは酔狂な魔族が自殺行為でもしに来たのか
事情は判らないまでも、兎角、興味を惹かれては――)
―――――………ふむ、眼にしてみても、矢張り不可思議だねぇ。
(聖堂の、祭壇の影からゆるりと湧き上がる、人の形
其れが程なくして、一人の男の姿と変われば、少なくとも其れが全うな存在でない事は知れるだろう
無論、この場に、他に誰かが見て居たなら、の話だけれど
ゆっくりと歩みを進めては、近付いて行くは床に伏せる少女の傍
気絶しているのかどうか、少なくともまだ生きている事は確かだが
兎も角、様子を伺い、其の場へと屈み込んで手を伸ばせば
其の体躯を仰向けに転がし、其の胸元へ、掌を触れさせようか
鼓動を確かめ、そして、其の身に流れる魔力の流れを、確かめる為に)
■ロクサーヌ > 此れが、一般的な体調不良の類であったなら。
傍若無人、ひとをひととも思わない言動が際立つ小娘のことである、
誰彼構わず救いの手を差し伸べさせようと、無遠慮な声で司祭なり、修道女なり、
兎に角此の場に控えていそうな者を呼びつけもしただろう。
然し、今回はそうするだけの時間も、余力も無かった。
目の前が真っ暗に、或いは真っ白に、翳んだ、と思う間も無く、膝に絨毯の感触が在り。
崩れ落ちるように俯せに倒れた時には、もう意識の欠片も残されていなかったのだから。
――――――ざわり。
新たな「来訪者」の存在を受けて、嫌悪にか、恐怖にか、場の空気が僅かに揺れる。
そして、其の来訪者が男性である、と無意識に感じ取ってか―――己が無意識に纏う、香りも変わる。
ゆらゆらと、じわじわと、―――己の意識が有ろうと無かろうとお構いなしに、
―――雄を、誘いたがって。
「――――― ん…っ…。」
仰向けに返された身体はやはり、ぐにゃりと力無く四肢を投げ出す侭、
硬く閉ざした瞼が持ち上がる気配は無く、微かに綻びをみせた唇から、
呻くような掠れ声が零れるばかり。
とくん、とくん、胸元へ宛がわれた掌へ伝わる鼓動は規則正しく、然し明らかに弱々しく。
けれど其の身の奥で、解放を求めてうねり暴れる「熱」の存在を、―――気づかれるか、どうか。
■ルヴィエラ > (周囲の空気が変わる、当然だろう、本来神聖である筈のこの場に
明確に魔で在ろう者が、何事も無かった様に入り込んだのだから
建物の何処かには控えて居るのやも知れぬ、司祭や修道女の姿は今は無い
果たして、其れがこの娘にとって、幸だったのか、不幸だったのかは
ただ通り縋っただけの己には、何も言えぬけれど)
………ふうん…やはり、魔の血筋、か。
こんな所に居れば、倒れて当然と言えば当然だが…、……弱いな、目覚めたばかりかな?
(――弱い、衰弱しているにしても、魔族としての力が、弱い
其れは枯れそうな弱さと言うよりも寧ろ、芽吹いたばかりの弱さにも似て
なれば、こんな所で倒れている理由も、何と無しに推測は出来る
といってもあくまで所詮は推測、実際の答え合わせは当人に聞いて見るのが一番だ
触れた胸元から伝わる命の鼓動に、混ざりこむ、熱
それが、この娘が無意識に、そして其の身に備えているモノで在ると
――魔で在る己が、感じ取れない筈も無ければ)
――――………なら…目覚めてみると良い。 名も知らない娘さん。
(囁く声音は酷く優しく、けれど、其の言の葉は酷く妖しく
不意に、一瞬だけ魔力が二人の周囲を包み込んだなら、其の瞬間より
二人の姿は、其の場に居ながら外界より隠匿され、誰も認識する事は適わない
そうして、其の胸元へと触れさせていた掌を、緩やかに下へと滑らせたなら
捕らえるは、少女の下胎、其の奥へと潜む、子宮の存在
其の場所に、自らの魔力を分け与え、緩やかに注ぎ込んで行けば
少女の中に眠る、魔の覚醒を、ひと時、促してしまおうとする、か)
■ロクサーヌ > 空気は揺らぎ、震え、音も無く侵食されて熱を帯びる。
其の只中に在って、昏倒した侭動かない娘の身体さえも、密かに、
けれど明らかに、尋常ならざる熱を宿し始めていた。
司祭も居らず、修道女も居らず、己が真面な人間では無いと気づく他者の眼も無く、
――――其の代わり、己に近づく男の存在、触れる手指を阻む者も、無い。
きしり、きしり。
微かに軋みを上げるのは、己の右手。
薬指に填められた指輪の白銀色が、まるで苦しげにのたうつように、紅玉の照り返しを受けて煌めく。
―――目覚めを促す声音、肌へ染み渡る彼の体温。
静かに隔絶された世界、聖堂特有の空気から悉く遠ざけられ、閉ざされた空間の中で。
彼の掌が胸から腹へ、未だ成熟には程遠い、精の穢れを知らぬ子宮が、不穏な熱を帯びる。
―――――どくん、と一度、大きく拍動を刻んで。
「――――― ぁ、…… ああ、…っ……!」
不意、かっと見開かれた双眸の色は、青玉と紅玉。
但し常と比して、明らかに紅の艶が深い。
四肢は完全に脱力した侭、腰を支点に、上体が弓形に反り返り、撓む。
ゆら、と風も無いのに靡く黒髪、濡れたように紅く色づく唇から、高く掠れた声を洩らして。
「…… あ、 あ―――― ぃ、あ、……ぃ、ゃ、……あ、あああ、……ア……!」
熱い。
苦しい。
―――けれど、嗚呼。
身体の奥で、何かが燃えている。
焼かれて、蕩けて、―――何かが、目覚めてしまう。
噎せ返るような甘い香りが、己自身の身体から発せられているモノだと気づくゆとりも無く。
仰け反った咽喉から悲痛な声を迸らせて、華奢な身体は床の上でゆらりと身悶える。
眦から大粒の涙が零れ、頬を伝えば、其れすらもひどく甘い香りを放って。
■ルヴィエラ > (――この娘が果たして、どんな出自を其の身に秘めているか何て知る由も無い
ただ、一つ判るとしたなら、恐らくは其の一つの身体に
人と魔の二つの血を受け継いでいるのだろうという事、か
魔力を注ぎ込めば、少女へと訪れる変化、見開かれた其の瞳に映るは
青と紅の二つの色、明確に、其の鮮やかさを増して行く紅色こそが
彼女の内に眠る魔族としての証なのだろうと、双眸を細め、其の覚醒を見守り
―――――けれど、其処で何か違和感を感じる。まるで何かに其の覚醒を、押さえ込まれている様な
注ぎ込む魔力を強め、子宮を悦楽の坩堝へと変えて行きながら、ふと。
其の指へ嵌められている、一つの指輪の存在に気付いたなら。)
―――――――………成る程、そう言う事か。
(漸くそこで、理解が出来た。 身悶える娘の其の指へと、己が指先を這わせ
そして、軋む其の指輪を捉えては、其の指先から、ゆっくりと抜き去って仕舞おう
そうして、其の指輪を己が影の中へ、ひょい、と放り込んでしまえば
――――もう、其の目覚めを阻む物は何も無い、注ぎ込む魔力を更に強めては
次第、其の掌が少女の胎奥へと沈み込んで行き、其の指先が、掌が
穢れ無き純潔たる其の子宮を、ぎゅう、と包み込み)
―――――…………産まれ堕ちてしまうと良い、お嬢さん。
(―――囁きと共に、撓り返る少女の上半身を片腕に抱き、顔を寄せる
紅く色づいた其の唇を、奪い去る様に己が唇で重ねて仕舞えば
また、口付けからも魔力を注ぎ、最早逃れる術を奪い去る
ふと、自らの魔力が形を為して、二匹の黒き蛇を象れば
きっと、其の蛇は、少女が完全に目覚めてしまう其の寸前に
其の胎の中へと、ずるりと潜り込んでしまう、筈で
―――其の二匹が、少女の子宮を縛り上げ、其の卵巣へと、魔力の牙を突き立てた其の瞬間
――――少女の中の均衡は、崩れ落ちて行く、か)
■ロクサーヌ > 見開いた双眸は確かに、相手の姿を映した。
美しい、けれど見知らぬ誰か。馴れ馴れしく己に触れる掌の温かさ。
若し己の身を得体の知れない熱が支配していなければ、今頃此の眼差しは射抜くように鋭く、
彼の頬に紅葉の手形のひとつも刻んでいたかも知れない。
然し、今、己の身体は指先ひとつ、髪の毛一本程も己が意の侭にならず、
己を此れまで「ひと」たらしめていた指輪は、ますます不穏に軋み続けていた。
指の付け根から断続的に襲う激痛が、己の「覚醒」を阻害し―――同時に、
己という「人間」のかたちを保たせようとしている。
けれど―――――
「―――― あ、 …ひ、ぃい、…っ……!
…… な、…に…、 ぅあ、あああ、…は………!」
不意に右手指から、嘘のように痛みが引いてゆく。
安堵に息を吐く間も無く、襲い来るのは今度こそ、容赦の欠片も無い快楽の奔流。
下胎へ触れた大きな掌が、ずぶ、と沈み込んで、深く―――深く、奥へ。
繊細な、けれど圧倒的な力を宿した手指が、為す術も無く震え、縮こまる小さな子宮を捕えた、刹那。
がくん、と仰け反る身体を抱き込まれ、擦り切れた悲鳴に慄く唇を、柔らかな唇で塞がれてしまう。
くぐもった苦鳴、隠しようも無く熱を孕み始めて震える吐息、もがくように蠢く唇と、舌先。
―――何もかもが余りにも無力で、余りにも。
「ん、―――― っうぅ、…ぅ、…ぅ……、
―――――…… ん、っぁああ、あ、…あああ、 …あ……!!」
ぞろり、今や彼の前では無防備に、剥き出しにされた格好の子宮へ、絡みつく二匹の黒い蛇。
艶やかな鱗でざりざりと表面を舐り、抗う術も無く雁字搦めに縛り上げられた、其の果てに。
未だ、幼くも熟し切らぬ小さな卵巣へ、鋭く喰らいつく銀色の牙。
―――――絶叫は殆どが、深く繋がれた口づけの狭間へ飲み込まれてしまうだろうけれど。
其れは正しく、己、という「人間」が縊り殺される、断末魔の叫び。
そして、同時に―――甘く淫蕩な血を胎に滾らせた、新しい闇の血族が放つ、
痛々しくも艶めかしい、産声と呼べるだろうか。
瞬きも忘れて見開かれた侭の双眸に、あかく、あかく光が躍る。
今や両目ともが、血塗られたように紅く―――
力無く投げ出されていた四肢が、びくびくと痙攣を起こして。
悍ましくも艶やかな縛鎖に囚われた子宮が、絞り上げられるように捩れ、うねり、
溢れ出した蜜は雌の発情の香りを撒き散らしながら、戦慄く膣道を伝い、
粗相のように下着を濡らして、下肢を斑に色めかせた。
■ルヴィエラ > (――――美しいと、純粋に感じるだろう
美しき娘が、闇へと堕ちて行く其の姿が、何よりも美しく、背徳
己を見詰める其の双眸から、青色が完全に失せてしまえば
塗り潰された血の様な紅が、目覚めて仕舞った闇の血脈を示して、鮮やかに輝く
――其の嬌声染みた叫びは、きっと紛う事無く、産声だったのだろう
完全に娘の胎内へと侵入した蛇は、其の子宮へと絡み付いて戒める
其れは己が魔力が、其の娘其の物を戒めているのと同じ事
まるで、弄ぶように暫しの間、指先で掌で、包み込んだ其の小さな子宮を
ぎゅむ、ぎゅむ、と揉み解してやりながら、純潔たる其の器官を魔力に馴染ませ
何よりも、快楽へと馴染ませて、未熟さを剥がしに掛かる)
――――――………御機嫌よう、お嬢さん。
――――私は、ルヴィエラ…良ければキミの名を、教えてくれるかな…?
(重ね合わせる口付けを、僅かに解きつつ。 甘く、幾度も重ね合わせて貪る様にしながら
其の合間に己が名を告げ――そして、つい数瞬前まで人間で在った娘の名を、問うだろう
ずるりと、再びの口付けと共に、其の口腔へと捻じ込んで行く己が舌先が
娘の舌を絡め取っては、ゆったりと擦り上げて教える、口付けの悦
次第に、其の下胎から掌は抜き去ってやりながら、肌へと触れ、ゆるりと子宮を揺さぶりつつ
其の腰を軽く抱えて、ゆっくりと、己が腰上へ跨らせる様に導こう
――己から注ぎ込んだ魔力に僅かに混じる神聖なる気は、この聖域に在っても消耗へは至らせない
目覚めた娘が再び意識を失う恐れは、少なくとも今は無く
代わりに、注ぎ込まれて仕舞った淫魔の気が、彼女を闇たらしめて仕舞ったのならば
今度は逆に、彼女自身が、己に発する淫気へと苛まれる事に為るやも知れない
同族を堕落せしめる、特異なる己が存在が、娘の身体を囚らえて仕舞うなら
――――発情は、更なる段階へと、上り詰めて行く事と為りかねない
卵巣へと絡みついた蛇が、注ぎ込んで行くのは、魔力だけではない
卵巣へと注ぎ込む一種の呪毒、其の身体を雌たらしめる凶悪なる呪縛
未熟で在った、其の筈の器官を、一時的に造り替えて行く呪いが
次第、娘にとって、初めて味わうだろう感覚を、齎す事と為るだろう
――――卵巣が、疼き。 異様なる熱と衝動を、帯びて行くのを)
■ロクサーヌ > 視界は酷くぼやけて、あらゆるものの輪郭は曖昧に。
創り出された空間の異質さゆえ、彼我のほかは悉く曖昧になってしまうのかも知れないが。
何れにしても―――華奢な体躯は男の腕の中へ、成熟の兆しも無かった、
否、成熟してはいけなかった子宮は、ぬめる黒蛇と彼の手指が形作る牢獄の中へ。
逃れられない、抗えない、―――沁みて、広がり、溢れて、染め抜かれる。
熱く疼き始めた子宮を、直接、ひとの手指で揉み解される、有り得ない感覚は酷く生々しく。
無垢な小娘の―――否、生まれたての淫魔のからだを、こころを、容赦無く弄びにかかる。
解けた口づけに銀糸が伝い、其れを振り解くように弱々しく頭を振ったけれど、
追われ、再び塞がれ、甘い呼気が絡みつけば。
「――――― わ、…私…、誰、……貴方、……だれ……」
知らない。此の男は知らない、知らないことがこんなにも恐ろしい。
恐ろしくて、逃れたくて―――其れなのに。
震える唇はぎこちなくも、男の唇の熱に、蕩け落ちるように綻んで。
「…… ロ、クサー…ヌ……。
私の、なま…え、…は…… ロクサーヌ、…―――― ん、っあ、はあぁ、っ……!!」
彼に、己の、名前を。
絡みつく舌先から伝う甘露ごと、溢れる呼気に滲む魔力を啜りながら、
其の名を彼に捧げてしまえば―――其れこそが、敗北の証。
生まれたばかりの、己を守る武器のひとつも持たないか弱い淫魔が、
圧倒的な力を見せつけられ、縛られて膝を屈したかたち。
強靭な、溢れんばかりに潤沢な「力」の持ち主に幻惑されて―――
がちり、と。
胎の奥底で鋭い歯牙が咬合される、無慈悲な音が聞こえた気がした。
「な……に、 ――――いや、嫌っ、此れ、…… コ、レ、
――――― ひ、ぁ …っあああ、…んっ、んんん、…ん……!!」
いつの間にか彼の上へ、はしたなく裾を乱して跨る格好に、彼の下肢へ密着していた双丘の奥が。
びくん、と大きく腰を跳ねさせると同時、またしても派手な水音を響かせて、温かい飛沫を弾けさせる。
腰から下はとうに熱く痺れ、反らした背筋を絶えず駆け巡る悪寒じみた震えの正体も、
縛された子宮のもっと奥深く、目覚めてはならない果実が、強引に覚醒を促され、
ほと、ほと、熟れた柘榴の実が紅い粒を零れ落ちさせるように、
――――きっと今は決して生み落としてはならない、小さな、小さな種子を、
吐き出したがって震えていることも―――何ひとつ、理解出来ない侭。
あ、あ、と短く声を洩らしては、茫然と男の顔を映して揺らぐ瞳から、零れる涙は止め処無く。
閉じることを忘れた口端から、飲み込み損ねた銀糸が滴り落ちる。
どうしようもなく淫らで、滑稽で、―――愚かしい、有り様を晒して。
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート 聖堂」からロクサーヌさんが去りました。
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート 聖堂」からルヴィエラさんが去りました。