2015/11/30 のログ
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート 修道院裏口」にフレイさんが現れました。
■フレイ > いつものように人間に擬態し、魔族の気配を徹底して消してやってきた。
聖職者と呼称される人間がいる場所であるゆえに、念のためにという訳で。
ここも実は『お得意様』ではある。
いつものようにフードで顔を隠して俯き加減に、粗末な籠を手にして比較的大きな修道院へと。
裏口へ回り、門番に頭を下げ、中へと入る。
厨房の一角、布を張り巡らせて目隠しのようにしてある場所に入ると目の前にはいつもの修道士が数名。
言葉を発する事はなく、テーブルに籠を置いて中から修道院から届けられた粗末な瓶を並べてゆく。
無論、地下で使用する媚薬の類。
今は双方が無言で、ただ、商品を並べる音が小さく響く。
■フレイ > 秘密裏に送られた手紙にあったのは、香タイプの媚薬や、いつもの液体のものなど数種類。
求められる効能も、即効性や遅効性、何かと混ぜて効力を発揮する等様々。
どうやら修道院の方も、こちらが魔族である事を看破しているようではある。
それでも注文を止めない、そして排除さえしないと言う事は………
(ま、薬の効果を取った……って事なんだろうね)
自分としては別にどうでもいい。
時折地下に下りて、使っている所を確認する事もある。
こっそりと精気を頂戴する事も。
無論、快楽値の上昇程度なので問題はない筈。
相手の求めのままに、薬の効能の説明を始める。
一応は修道院、小さな声で静かに。
■フレイ > 女性にのみ効果を発揮するもの
男性にのみ効果を発揮するもの
無論、両方を狂わせるものもある
アルコールと混ざって効果を発揮するもの
効果を打ち消す薬物がセットになっているもの
飴玉タイプのもの
濃縮されている為に、飲み物やスープに混ぜるもの
様々なタイプの媚薬。
修道院の地下という安全な場所で行われる淫らな饗宴。
神聖な場所にすら恐怖はあり、逃れるために人間は容易く快楽に堕ちる。
媚薬を引き渡し金貨を受け取り、それを粗末な籠に入れて汚れた布で包み隠す。
修道士に連れられて、久しぶりに地下を見て回る事にした。
他の要望を聞くためと、効果の確認。
何よりも、精気を少々頂戴する為というのが最大の理由。
籠を手にしたまま、修道士の案内で布の一部を捲って。
巧妙に隠された秘密の扉を抜け、地下へと続く階段を下りて行く。
■フレイ > 地下に下りれば、静かにそれぞれの薬の作り出す結果を見て歩き。
もっとも、ここに出しているのは少々特別性で、と言えば満足げに頷かれてしまった。
彼らが通り過ぎた痕、娼婦にされた女たちの嬌声がひときわ高くなってしまう。
特別な媚薬に犯された人間の精気。
味はまぁ、こんなものだろうと思い、人間の精気を頂戴して。
それが済めば静かにその場を立ち去る。
無論、またここに呼ばれるのは間違いはない。
魔法で移動するのではなく、街の中ではそれを避け、足である程度まで去って……
街からダイブは慣れた街道
誰もいないのを確認するとそこから外れ、木々がうっそうと生い茂る人の目の無い所に辿り着く。
そこで空間を開き、その中に身体を滑り込ませて……
異空間が閉じられれば、もう誰かいた混成などは全く残らずに。
ただ、恐ろしい程に無音の時が暫し流れた。
ご案内:「神聖都市ヤルダバオート 修道院裏口」からフレイさんが去りました。