2015/10/08 のログ
ご案内:「大聖堂」にリィン・レイヴィアさんが現れました。
リィン・レイヴィア > ――神聖都市ヤルダバオート 大聖堂

神聖都市として、ノーシス主教の主神の名を戴くこの場所には、数多くの聖堂があった。
その中でも主たる大聖堂には、多くの人が礼拝に訪れる。
清貧を重んじる宗教ではあるものの、神を称える聖堂は趣向を凝らしたものがある。
この聖堂もそうであった。
多くの精霊を描いたレリーフが壁に彫りこまれ、その最奥にはヤルダバオートの印が刻まれている。
その大聖堂に、一人の少女がいた。銀色の髪を持つ幼い少女だ。格好からすれば、修道女といったところだ。
静かに手を祈りの形に組んで、頭を垂れている。
しかし、彼女はここに祀られている神に祈りを捧げているわけではなかった。
神を礼拝しているわけではなく、神に救いを求めているのでもなく。

リィン・レイヴィア > 「――私は、倒します」

国が乱れる中、救いを求めて多くの国民がこの大聖堂で祈りを捧げている。
だが、少女はそうではなかった。
彼女が語るは、宣言。宣戦。決意の言葉。

「……私は、あなたからこの国を救います」

頭を垂れながら、少女は言う。
ノーシス主教の主神、ヤルダバオートへ。
ミレー族には『偽なる神』と呼ばれる神へ。

彼女が信仰するのは、かつてこの地に在った旧き神。
永遠の名を持つアイオーンである。
少女は、そのアイオーンから遣わされた救世の姫として、ここにいる。

「――偽神ヤルダバオート。私は、あなたを倒します。
 そして、世界を救って見せます……」