2022/11/21 のログ
ご案内:「奴隷市場都市バフート 商品保管室」にアラナさんが現れました。
アラナ > 「おいおい、使いもンに、なーねーよ!!」

 暗い、薄汚れた、悪臭漂う部屋の中、その小さな個室で、ブクブクと、醜く太った男の怒声が響く。

「胸はねぇ、ケツは硬ェ!!」

 そう、一方的に「評価」をされる私の身体、きつく荒縄で。

 グゥ、ウ……

 両腕、両足を縛られている私の細い体、それは。

「意外と、この手の小娘が欲しいっていう、奴は見つからねぇモンだ!!」 

 丸裸、という訳ではない。

「まだ、小僧の方が良い値で、売れるかもしんねぇ!!」

 私の未発達の下腹部には、ちゃんと腰布が、臭い、異様な、腐った魚のような生臭い悪臭を発する、布の覆いが、巻かれている。

――だけど――

 だが、女にとっておそらくは、2、3番目に大事な場所、すなわち胸部には何も「着せて」もらえず。

 ツゥ、ン……

 小さい、を通り越して、無である両の乳房は、剥き出しのままである。

「でも、コイツは聖職者らしいですぜ?」
「だから、何だ!?」
「つまり、まず間違いなく、生娘……」

 そう、言葉を続けた、私を捕らえた若いチンピラ、その彼の頬を、太った男はその顔を歪めつつ、その手のひらで。

 バシィ、ン!!

「生娘、つまり処女膜は一回限りしか、特別料金が取れねぇ!!」
「ヒ、ヒィ!?」

 チンピラを張り飛ばしつつ、自分の腰に吊るされた、皮の袋を、むんずと、芋虫のような五本の指先を持つ、その脂肪に包まれた手で掴むと。

「使い捨て、なんだよ!!」

 太った男は、吐き捨てるような言葉、下劣極まる台詞を吐き、そしてその手に握る皮袋、それを己の。

 グゥ、ニュ……

 紫色の、ブヨリとした、腫れぼったい、これまたナメクジのような、気色の悪い唇にあてがう。

――……ここまで――

 私も、知識としては知っては、いた。

――ケダモノ、人の心を失った、人間がいるなんて――

 このような、これほどまでに堕落した人間が、この世にいるということは。

「……まっ、顔はまあまあなんだ」

 冷たい、ボロボロである木の板床に、脚を「揃えさせて」座り込む、この私の目前にそびえ立つ。

「一応は、子供のメスだ」

 肥えた男は、その醜い口に酒をチビリと運びつつ、一つ大きなため息を吐いた後、私の顔を。

「……ウン、そうだな」

 軽く、濁った視線でジロリと、彼を睨み付ける私の面を、グルリと腐敗した、鈍い眼光で嘗めまわした後に、口を開き。

「口を、唇便器にでも変える事から、始めるかな?」

 え?

――口、唇、便器……?――

 聴いた、事のない言葉。

――……私に、何をさせるつもりなの?――

 だが。

――私の、口が、便器って……?――

 おぞましさ、それだけは感じる。

ご案内:「奴隷市場都市バフート 商品保管室」からアラナさんが去りました。
ご案内:「奴隷市場都市バフート 商品保管室」にアラナさんが現れました。
ご案内:「奴隷市場都市バフート 商品保管室」からアラナさんが去りました。