2022/10/31 のログ
ご案内:「奴隷市場都市バフート」にマロゥさんが現れました。
■マロゥ > 「わぁ………すごいですねぇ。」
奴隷市場都市バフートに立ち並ぶ商店のうちのひとつ、そこに所狭しと陳列された商品の数々を前に、少年は目を輝かせる。
何もこの都市で取引されているのは奴隷だけでは無い。
買い取られた奴隷や、運悪くその身に堕とされた者達を相手に繰り広げられる凌辱や調教行為。
そうなると、必然的にそうした行為に用いられる『小道具』に対する需要も高まるわけで。
少年が訪れていたのもそんな数ある店のひとつ。
とりわけ各地から集められた品々の種類において評判高いとの噂に違わず、
媚薬や張り型のひとつをとっても棚の一角を埋め尽くさんばかりの数々に、少年は唯感嘆の息を漏らしていた。
■マロゥ > 「塗るタイプに飲むタイプに、効き目の強いもの弱いもの………こっちは、直接注ぎ込む用?」
陳列された媚薬の棚は瓶の形も液体の色彩も様々で、特に少年の目を楽しませた。
その中から幾つか目に付いたものを実際に手に取って見ては、丁寧に記された商品説明のラベルを目線でなぞっていく。
手にしたそれを元あった棚へと戻し、続いて隣の商品へと視線を移せば。
「あは、すごいや。こんなものまで置いてあるんですね。」
可笑しそうに笑った少年の視線の先に置かれていたのは、一見何の変哲も無い衣服や下着。
しかし特殊な魔法が付与されたそれは、一度着用者の身体に纏わり付いたら自力で脱ぐことは叶わず、
独りでに絶頂まで責め立てるという淫靡な仕掛けのものだった。
■マロゥ > 「いいなぁ………試してみたいなぁ………。」
恍惚に似た表情で目の前のそれへと視線を投げ掛ける。
傍らの壁の貼り紙によれば店主との交渉次第で試用、値引きも可とのことだったが、
生憎自分の身をもって試す趣味は無いし、他所で奴隷を購入するには手持ちが少々心許無い。
それでも少年はなかなか諦めきれないといった様子で、
暫くは他の商品を物色してゆくのだが、定期的にその視線は件の生きた衣服の方へと向けられるのであった。
■マロゥ > 少なくない時間をそうやって過ごした後、また来ますと店主に挨拶を告げて少年は店を後にした。
ご案内:「奴隷市場都市バフート」からマロゥさんが去りました。