2022/10/29 のログ
ご案内:「奴隷市場都市バフート 娼館街」にミストさんが現れました。
ミスト >  ────奴隷市場都市バフート。その名の通り奴隷交易が盛んであるこの都市では日々多くの奴隷と買い手が訪れる。
 悪徳商会などが多く名を馳せる町では一見の冒険者すら油断すれば難癖をつけられて奴隷落ち、なんてこともあり得るが、奴隷が多い都市ならではの独特な観光地としても有名だ。
 闘技場、見世物小屋、奴隷娼館などなど、それらの利用を目的に訪れる貴族や王族などもいるという。

 娼館街。夜になれば大通りは人で賑わい、見目のいい娼婦や男娼たちが行きかう人々に声をかける。
 ほぼ裸に等しいような薄手の衣装に、店のタグやネームバッジ、看板などを持って客引きをするのは中級娼館や下級娼館が多いだろうか。
 何せ娼館街は客の取り合いだ。男でも女でも、金を落としていってくれるならば誰もが手ぐすねを引いて笑顔で彼らを誘う言葉を吐く。

 金髪に碧眼、一目でわかる見目の良い顔立ちに、精悍さのある平均より少し背の小さな、しかし男らしい体躯をした青年もまた性奴隷の一人。
 ストリップ男娼館『ディープブルー』の客引きが今日の仕事だ。
 二人一組、猫系ミレー族の男娼と共に往来を行き来する人々に店の前で声を掛ける。主に女性、こちらに興味を示す男性にも。

 興味を抱いたか、あるいはただ目があっただけか──どちらにせよ、こちらを見た、貴方にも気づいて微笑む。

「どうぞ、興味があれば寄っていってください。お酒一杯で、愉しい時をお約束しますよ」