2022/02/28 のログ
ご案内:「奴隷市場都市バフート」にルヴィエラさんが現れました。
ルヴィエラ > (奴隷都市の中、とある一つの建物
奴隷の購入者へと開放されて居る、其れなりに上等な宿の一室に
今宵買われた奴隷と、其の主人となった男が居た

市場へと流通する奴隷は、其の出自も又多種多様で
中には、奴隷へと落ちた時点で、其の身体に酷い負傷や呪いを抱えた者も存在する
大抵の奴隷は、価値無しと判断され、叩き売りされる事も多い為
中には、呪いさえなければ。 或いは負傷さえなければ。
もっと高値が付いただろう、と思える奴隷も少なくはない。

――そんな「売り物」の中で。 今宵、買い取った奴隷は。
傍目に見ても、随分と性の悪い呪いへと蝕まれて居た。
以前の所有者か、其れとも何らかの罠による物か
事情は知らぬ、何時からの物かも知れぬ。 其れ所か、相手の事自体何一つ知らぬ。
ただ、何時もの様に。 気まぐれに、其の眼に留まった、と言うだけの事で。)

「……さて…この書類のやり取りも、好い加減に簡略化されると良いのだがね。」

(奴隷を購入し、その所有権が商人から己へと移った事を証明する書類
これだけは、何時も変わらずしっかりと提出を要求される
後々での問題が起きるのを防ぐ為であるから、仕方が無い事なのだが
やれやれ、と、先刻からずっと走らせていた筆を置き、漸く、と言ったていで、吐息を零した

視線を、寝台へと向ける。 大人しくして居れば、其処に、購入された奴隷が居る筈だ
書類を書き終えるまでは、奴隷に対して手を出す事は御法度だ、一応は
勿論、例外は常に存在するが――その書類作業の間、果たして
呪いへと蝕まれ続けている奴隷は、どんな様相となって居るだろうか)。