2021/12/29 のログ
ご案内:「奴隷市場都市バフート」にロブームさんが現れました。
ロブーム > 奴隷市場の表通りを、太った男が歩いている
ゆっくりとした歩みではあるが、この体型にしてはしっかりとした足取りであり、決して体力がないわけではない事を感じさせる。
男は、時折露店を覗いては、また去っていく。

「市場調査に来てみたが……思ったより、充実しているな
魔物の襲撃が最近少なかったようだ」

情勢が安定すると、奴隷市場は需要増となる。
商品であるミレー族が死なず、繁殖するために結果として捕まる奴隷も増えるからだ。
市場にあるのが戦闘奴隷ではなく、家庭奴隷が多いのも、その裏付けである。

「そうなると、そろそろ魔物を使って大規模な攻勢をかけても良いか――あまり人間側に余裕を持たせても、な」

魔王としての考えを呟きながら、男は更に先に進んでいく。
誰かに聞かれても、困る事も無い。
大抵の場合、彼を捕まえる事など誰にも不可能なのだから。

ご案内:「奴隷市場都市バフート」からロブームさんが去りました。