2021/11/16 のログ
ご案内:「奴隷市場都市バフート」にポチさんが現れました。
ポチ > 鉄格子の向こう側ではキラキラした服や宝石に身を包み、闊歩するお金持ち達。
そんなお金持ち達が連れ歩く鎖につながれた奴隷達と、檻の中鎖につながれている自分、何方が良いのだろうか等と考えながらも寒さに体を震わせ、鉄製の床の上で小さく身を抱え込む様に座り、風を少しでも逃げようとする少年。
動けば冬の寒さに冷え切った鉄の床が容赦なく体温を奪っていくため、下手に動くこともできない。

寒いなぁ、お腹すいたなぁとか考えつつ、自分を攫った山賊から自分をまき上げた奴隷商を見やれば、湯気立つ暖かそうな飲み物を飲んでいて、怒りや悲しみやら恨みやらが混じった眼でつい見てしまう。

商人はそんな少年の目に気づいたのか、檻を傍に置いていた鉄の棒で叩き甲高くも重い音を響かせる。

「っ!」

その音と振動にびくりと体を震わせ商人から少しでも離れようとお尻を滑らせれば、下着も突けていない少年の脚や尻が薄い襤褸布越しに冷たい床の上に乗りぶるぶると体を震わせる。
少年からは見る事は出来ないが、檻の看板には未調教、本日入荷品、買取、レンタル要相談、等と書かれている。

ポチ > 賑やかな通りを眺めながら眠ることもできずに過ぎていく時間。
少年がどうなったのか知る者は限られている。

ご案内:「奴隷市場都市バフート」からポチさんが去りました。