2021/09/29 のログ
ご案内:「奴隷市場都市バフート」にリスさんが現れました。
リス > 奴隷市場都市バフート。そこは、沢山の奴隷が集まっている。
 何某かの理由を以て、奴隷になった者たちが、この場所に集まり、売られていく。
 有る者は直接買われて、邸宅へ、有る者は、奴隷商に売られて其処から更に、奴隷を求める者に売られていく。
 トゥルネソル商会も、奴隷の扱いはある、詰まるところ需要があり、供給があるので、其処に商売が成り立つ。
 商人として、少女はバフートに足を踏み入れていた、流石に一人で来るのは無謀なので、護衛は連れている。
 様々な奴隷が、檻に入れられていて、有る者は体力の限りに叫び、吠えて。またある者は絶望に沈み、牢の端で腰を下ろしている。
 他にも、涙を零し、顔を覆い、絶望に泣き崩れている女性もいれば、ミレー族の奴隷もいる。
 いるというよりも、奴隷の多くはミレー族でもある。
 そんな彼らを眺めながら、少女は、ゆっくりと市場の中を歩く。
 奴隷を見定めて、競りに参加するためでもある。

「えぇ、と、今回の目的は。」

 静かに、涼やかな声で少女は呟く、声を零しながら、本日の目的を整理するためである。
 今回必要なのは、売れた奴隷の在庫の補充。
 どんな奴隷でも良い、という訳ではなく、護衛が出来る戦闘用の奴隷。
 トゥルネソルの店で働くことが出来る程度に育成するための、店員や、メイドなどの関係の奴隷。
 そう言った類の奴隷を飼う事にしていた。
 性的な奴隷に関しては―――目につくのが居れば、手に入れていいかしら、と幾つかランクをダウン。
 そんな風にまとめながら、奴隷のならぶ檻を眺め、競りの会場へと、足を運んでいく。