2021/06/04 のログ
ご案内:「奴隷市場都市バフート」にロロさんが現れました。
■ロロ > 参った ぜ、面倒臭ぇ――…
(頼まれた仕事の途方も無さに。頭を抱えたくなった。
仕事内容、それ自体は簡単だ。人捜しである。この奴隷市場に売られてしまったとあるご令嬢を、探し出し連れ帰る事。
原因が、奴隷商と関わる知人達のの手違いなのか。政治の舞台における争いか取引かが有ったのか。
…それとももっとシンプルに、魅力的なお嬢様が、欲望にまみれた者達によって連れ去られただけか。
切っ掛けは解らないが。こちとら問題なのは原因ではなく過程である。
目の前には。組んずほぐれつした男と女が大人数。
何奴も此奴もが事の真っ最中であり、強烈な性臭と多数の嬌声とが、ちょっとした広間程度の室内を埋め尽くしている。
…なんでも、ここで徹底的に蕩かして。ハマらせて。性交への忌避を無くしてから売り物にするらしい。
明らかに薬だの何だのも用いられているのだろう…自主的に性を貪り学ぶ者達は皆、目も虚ろ。
この中からたった一人のお嬢様を捜し出すには――間違い無く骨が折れそうだ)
■ロロ > (そう、間違い無くクスリなんかも入っている。手っ取り早く快楽に堕とす為に。
つまりこの店舗が促成栽培で売りに出している奴隷は、あくまで性の為でしかないという事だ。
それ以外の仕事など求めていない、当座の快楽で愉しめれば良い。そんな者達に安価で提供される…きっと、使い捨て。
良くない。実に宜しくない。
下手をすると、ターゲットは今頃とっくに。後戻りの出来ない程、壊れつつある…そんな可能性すら出て来てしまう。
がしがしと頭を掻いて。絡み合う肉の群れへと踏み込んでいく。
むわりと拡がる饐えた淫臭と。甘ったるい薬物の臭い――鼻の効く猟犬にとっては物凄く、キツい。
こんな所に長時間居たら。同じ影響を受けかねない。沸き上がる肉の疼きに囚われて、彼等彼女等の仲間入りしてしまいかねない。
是非とも御免被りたいのだが…奴隷を連れ戻しに来た少女。そんな相手を容易に此処まで案内した店の者も、ひょっとすれば。
そうして少女をも籠絡し、証拠隠滅を謀っている可能性も…無くはない、どころか。かなり高い)
――――うわ。 うー …っわ、勘弁しろな ァ、もぉ…
(考え込みながら。逐一、悦に惚けた女達の顔を確認しながら。お陰でどうしても注意は散漫になる。
…ねとり。足の裏で踏んづけた、濃く粘ついた白濁の感触に。うぇぇ、と露骨に声を上げて)
■ロロ > (――結果として。
少なくとも少女自身が囚われる事は無かった。
肉山の中埋もれるようにして、孔という孔を男達によって充たされた令嬢を。どうにかこうにか見つけ出す事が出来たなら。
後はもう速やかに、その場を立ち去る事だけを最優先した為に。
気分と状況次第では。違法な店舗として報告しても良かったのだが。するとしても、それは後日の事だろう。
……そうして。使い潰しの雌奴隷が一人増える、という結果は回避したのだが。
代わりに王都には、男を惹き付ける淫乱なお嬢様が一名爆誕したとか何とか――というのが。この話のオチ)
ご案内:「奴隷市場都市バフート」からロロさんが去りました。