2021/03/13 のログ
ご案内:「奴隷市場都市バフート」にネリネさんが現れました。
ネリネ > その日は珍しく。まだ何の役目も与えられていなかった。
偶々客の入りが悪い日だったのか。それとも訪れる客達は、真っ新な奴隷を買い取っていく者中心だったのか。
いずれにせよ。売り物にはならないと定められて、街に飼われ、街の中で道具として使われる奴隷。
そういった立場であるソレの出番は。未だ無いらしい。

「わ…ぁー…たくさん……」

それでも。街を行き交う人々の数は。相変わらず、数え切れない程に多い。
下着程度の簡素な布地に身を包み、店先で座り込んでぶらぶらと脚を揺らす、ソレの前も。次々と人々が通り過ぎていく。
時折その通行人達から、こちらに視線が飛んでくるのは。まあ…
「一晩幾ら、好きにして構わない」といった程度の雑な売り文句が。
直接、ソレの腹や太腿に。卑猥な文言と共に書き連ねられているからだろう。

ご案内:「奴隷市場都市バフート」にレモンさんが現れました。
レモン > 奴隷市場の通りには、老若男女、様々な人たちが行きかう賑わいが絶えないものの…
ローブを被った年端のいかない男の子、という存在は少し珍しかったかもしれない。
魔術の師匠から、新しい実験台――もとい、「協力者」として安く手に入る奴隷を探して来い、との命を受け。
個人的興味も半分に、そこらの店先をキョロキョロと眺めながら歩く、小柄。
――と、目にとめたのは。その少女。
首輪が嵌められ、誰が見ても売り物であることが分かる。
店先に座り込む少女に近づき、フードの奥からその四肢を眺め…

「ね、これだけのお金で、君を好きにしていいの?」

子供ゆえの純粋さと、雄の欲望をごちゃ混ぜにしながら問う声は未だ高め。
掌に乗せた幾枚かの硬貨は、少女自身に渡すのだろうか。それとも近くに主がいるのだろうか?
迷う目線。

ネリネ > ふと響いた問い掛けの声。
その、少年特有と言って良い声質の高さに。店先へと顔を出した店主が、訝しげな視線を向けてくる。
とはいえ金さえ入ってくるなら問題ないのだろう。不躾な視線は、小柄な人影を上から下、下から上。一往復のみに留められ。

曰く店主から伝えられるのは。
安価で使われている公衆便器のようなものだ、好きにすれば良い、と。
但し裏を返せば公共物、街その物の所有物であり。貸しはするが売りはしないと。
そして。実際売り物にならない程度に、もう、壊れた品物でしかないと。

実際。自らの売り買いに関してのやり取りが目の前で行われていても。
ソレが、話の内容を理解している素振りは。欠片もない。
何も知らぬ童女といった風情で、時折、見知った近隣の住人へ手を振ったりなどをしているばかり。

それでも少年が金を払うなら。…一晩か、数日か。ソレの主になるのなら。
取引が決まってから始めて。商人の声を受けて、ソレは振り返る事だろう。

レモン > 店主からの視線に少しばかりたじろぐような動きを見せるも、商談が出来るとなればこちらが客。
説明を聞く表情はフードの奥、二人からは伺うことは出来ないだろうけれど…奴隷への同情は決してなく、公共物との扱いには同意を返す。

「壊れモノ、かあ…それならそれで、楽しみ方はありそうだしね。ありがと、おじさん。これなら一週間くらいは借りれるのかな。」

果たして取引は成立し、少女は己の手の中へ。
けれど彼女は話を聞いているどころか、どこか呆けているようにも見える。
壊れモノ、という評価はその通りのようだ。小さくうなずく少年。

振り返る少女に向ける目は人間離れした金色の猫目。
爛々と輝くさまは、まるでネズミを捉える獣のごとく。

「さ、おいで…今日から君はボクのモノなんだろう?
名前は?喋れる?五感は残ってる?感情は?」

矢継ぎ早に繰り出す質問。
彼女がどれくらい「壊れ」ているか、確認するために。

ネリネ > 一週間の貸出はなかなか珍しい。例え安物であれ、それだけの日数となれば。費用も比例する筈だから。
しかし少年は平然とその金額を払った様子。商人も少しばかり驚くものの。直ぐに元の態度を取り戻して。
契約成立した少年へ。柱に繋いでいたリード…ソレの首輪と繋がっている手綱を。差し出しただろうか。

リードを引かれれば。ぴく。痺れが走ったかのように身震いをして。始めてソレが振り返った。
手綱を握った少年の。普段、ソレを使う者達よりもずっと小さな背丈にも。首を傾げるような事はなく。

「ん…ん、ー……?…きょうの、ごしゅじん…さまー…?
ぁ…は、なまえは…ねりね…――ぅぅん?きもちいい、のとか、わかる…よー……?」

次々と「主」から質問が降ってくる。
きょとんとした眼差しのまま。それでも、鈍い声音が、一つ一つ。それぞれの質問へ、きちんと応えようとするだろう。
少なくとも。会話が出来る程度には、人間である、という証拠。

レモン > 少年が求めていたのが魔術や薬の実験台だということは、伝える必要もない。
驚く店主には、フードの奥の闇の中、僅かに笑みを返すだけ。
差し出されたリードを引っ張れば、反応するように振り返る少女。

「あは、これで言うこと聞くんだ?おもしろぉい、馬みたいだね?」

リードがまるで手綱みたいだと、無邪気に笑う少年。
少し舌っ足らずに感じる声音も、自分が主人と呼ばれれば気分のいいもので。

「今日の、じゃなくて、今日から七日間、ね。
ネリネ…ボクはレモンっていうよ。
奴隷なら、レモン様、とか呼んでくれるのかな?」

借り物とはいえ初めて手にした奴隷に喜びを隠しきれない少年の声は弾み、場所にそぐわないものかもしれないけれど。

「気持ちいいは分かるんだ?じゃあ、「痛い」とか、「熱い」とか、…「苦しい」とか…は?」

口にする感情はすべてネガティブなもの。まるで少女の不吉な未来を暗示するように。
けれど子供の声色は明るいまま。首輪につながるリードを引っ張り、店を後にしよう。
とりあえずは人目につかない物陰へと移動し、つまみ食いをするつもりで。

ネリネ > どのみち店側にとっては。ある意味厄介払いでもある。売り物にならない奴隷が一週間、居なくなるなら。
いっそその過程で潰れてくれれば後腐れもない。
…流石に。性奴隷ではない、違う用法によって壊されかねないとまでは。気付けもしないのだろうが。

いずれにせよ取引は終わった。一週間の間。少年が何をしても、ソレは彼のモノでしかない。
リードを引かれると。そのまま、カウンターの傍らから滑り下り。ぺたぺたと裸足の足音をたてて歩き出す。

「ぅ…ん、れもん、さま……れもんさま…ー…だね、ぇー…
ねりねはー…ふふ、ぅ、すきに、およびくださ…ぁい…」

この少年が主人であるなら。其処に異を唱える事はない。
浮ついたかのような、少年らしい興奮した素振りにも。当たり前の物を見るかのように。
ふわふわと、半ば心此処に在らずのような状態で。

「いたい…とかー……
ぁ、ぁぅ、わかるけど……すき…じゃない、かもー……
みんな…きもちいいに、なっちゃえば…いいの……かなぁ―――」

苦痛を示唆する少年の言葉に。力無く眉を落とした。
だが、ある程度ならそれすら、快感に……被虐に繋がってしまうのだろう。
ねっとりとした声音の、答えだけでなく。別の機会に今まで与えられてきたのだろう…ソレの肌、あちこちに有る振るい傷が。
鞭や蝋燭といったプレイの痕や、露骨に殴られたのだろう痣などが。
サディスティックな行為を受け容れていたのだろう、ソレの経験を示していた。

会話は続く。店を離れ、路地に入り、更に暗い何処かへと…
少年が足を止めるか、口を噤むかするまでは。

レモン > 壊れモノといっても、やはり奴隷らしく従順さは失っていないようだ。
感情や言葉を失うレベルでなければ寧ろ好都合…
実験台になった結果、彼女がどうなろうが、誰も気にしないということなのだから。

二人の身長は同じか、自分が少し低いくらいだろうか。
奴隷の少女を、それより小柄な子供が連れて歩く。
傍目には物珍しい光景に違いない。――それが故に咎められるなんてことは、有り得ないことだけれど。

「じゃあ、ネリネって呼ぼうかな。
くふふ、ボクがご主人様。レモン様、くふふふふっ!」

笑みがこぼれて仕方ない。
感情に呼応するかのように、後ろを歩く奴隷の目に映るだろう、ローブの裾からはみ出す猫の尻尾。
毛が逆立ち、雄の発情を示すかのように太く、ぶんぶんと左右に揺らしながら歩く。

――たどり着いたのは、人っ子一人いない路地裏。
掌をかざせば、淡い光球がぼんやりと浮かび上がり…初歩的な明かりの魔術。
人目が無いのを確認してからフードを取り、「偽装」を解く。
猫耳、猫目。猫の尻尾。
つまりは獣人であるのだ。

そうして彼女の好きじゃない、という言葉を聞けば、次に懐に手を突っ込む。
取り出したのは紙に包まれた丸薬。
それを奴隷へと差し出した。

「ネリネの望み、叶えてあげようか…これ。飲んでみて。」

無論己が主人なのだから、拒むことなど許しはしないし…きっと彼女は受け入れるだろうと。

「これはね、僕から受けた、「痛い」や「苦しい」が…全部、「気持ちいい」になるお薬。気持ち良すぎて、おかしくなっちゃうくらいに。」

つまりは媚薬の一種なのだけれど。
ヒトを容易に破壊し得るその薬の、実験台にしてやろうと。

ネリネ > 無数に存在するバフートの奴隷。その中で底辺に近い公共奴隷。
であれば、誰がソレを連れていようと。声高に糾弾し、ソレを解放しようなどという者は居ない筈。
ただ、流石に。物珍しげな物を見るような視線くらいは。幾つか飛んでくるかもしれない。
ソレの方は気にも止めないが。少年には、どの様に感じられるのだろうか

やがて。そうした視線達も追ってくる事の無い路地裏へ。
其処で少年がフードを取れば。出て来るのは、猫の要素を持つ――ミレー族の姿。
だが勿論。預かりの主人がミレー族だろうと魔族だろうと、きっと人外の化け物だとしても…主は主。
いっそ、猫その物の尻尾や耳に。ほわぁ、と間の抜けた感嘆の声を上げて。無邪気に触ってみようと手を伸ばす。
が。その手も途中でぴたりと止まった。先に少年の方から。一つ、差し出された物が有った為に。

「……ぁ、は、おくすり…だー……
ぅ、ん、うんっ――ねりね…いろんな…おくすり、もらって…みんな…きもちよか、った…ぁ…♡」

壊れている、原因の一つ。幾重もの薬物汚染を重ねられてきた事を示唆しつつ。
その過程で刷り込まれているのだろう。渡された薬を、躊躇う事なく。それこそどんな効果を発揮するのか、聞くよりも先に。
こくん、喉を鳴らし、呑み込んでしまっていた。
遅ればせに、薬の効能を聴き取る間。じわじわとした熱さが、薬を呑み込んだその奥から沸き上がってくる。
座り込んだままでもどかしげに身を揺らし。内腿を押さえ込むようにして。
高まる体温に合わせ肌の色を火照らせていく。しっとりとした湿度が、吐息の中に混じりだす。
ぺた、と。その場に座り込みながら。少年を見上げる顔に、次第に、とろりとした熱さが満ちていく。

「じゃぁ……ふふ、ふ…ふ――こわくない…ねー…?
きもちいい、になるのならー――……れもん、さま…ぁ…?ねりねの…こと、いっぱい……いじわるして…
…――――いじめて、いためつけて…くださ、ぃ……♡」

レモン > ここが奴隷市場などでなければ、後ろの少女が――例え庶民であろうと――普通の身分のものであれば、迫害されているのは少年の方だったかもしれない。
奴隷市場という地域はつくづく便利だと、少年は己より下の立場の者がいることに感謝していた。

彼女自身もミレーに対する感慨などは特にないらしい。
寧ろ興味を持ってくれている様子だが…己の猫耳を触らせるのは、自分が奴隷で一しきり楽しんでからにしようか。

「へえ…?みんな考えることは一緒、なのかな?
それなら心配ないね?
ああ、でもうちの師匠は本当に情け容赦がない人だから…ネリネもきっと、いろんなものを――、失っちゃうかも。」

なんて、恐怖を煽るような言葉も彼女にとっては欲情を高ぶらせるようなものになってしまうだろう。
ありとあらゆる負の感情が、そのまま反転し「好」のそれになる効果。
投与してすぐに彼女の表情まで変わりだしたのは、少しばかり想像以上だったけれど。

「くふふ、それならネリネのお望み通り…痛めつけてあげる。
いっぱい痛くして、気持ちよくなろ?例えばこんな、風に…っ、」

座り込んだ少女の頬、紅潮しきって赤くなった頬を包み込む小さな手、一度優し気に包み込み、頬の暖かさを感じ取ってから――

ぱぁん、っ

軽い音を立て、間髪入れずに平手を打った。
掌の跡が残るくらいには強く。
まずは薬の効果を確かめるように。

「――どう、ネリネ。気持ちいい?」

小首をかしげるしぐさで問いつつ、己はローブを脱ぎ捨てて…下着も落とせば、しなやかな体が薄明りに浮かび上がる。
その下半身の付け根から伸びた剛直だけは子供離れした、雄そのもので。

ネリネ > ミレー族。それだけで迫害する者、奴隷扱いする者も。この国には大勢存在する。
だがバフートはある意味で例外。種族も何も関係なく、堕ちる者は堕ちるし、堕とされる者は堕とされるだけ。
既にソレは、名実共に奴隷であり。少年よりも間違い無く下に位置していた。
ソレ自身も理解している為に。少年が如何なる種族であろうとも、主扱いにはなんの変わりも無く。

「どれいを、いじめたい―――ひと…いっぱい、……だから、ぁ…
んく、ん…ぷは。…ごしゅじんさまの、ごしゅじんさま…みたいな、ひとー――ものすごい、ごしゅじん…さまー…?」

杖にローブ。それらを見たなら、まるで。魔法使いのような主の姿。
だとすれば、師匠というのも。その筋の関係という事になるのだろう。
更に凄いらしい、その師匠の手に掛かったら。どれだけ酷い事をされてしまうのだろう…ぞくぞく、と震えてしまった。
確かにそれは。「負」を「正」に変える薬の効き目。
しかしそれだけではない。元から存在する「正」は「正」の侭で変わらないのだから…
元から既に、ソレの中には。酷い扱いに興奮するマゾヒズムが、作り上げられているという事。
正の順、負の逆。二つの「好」が絡み合い。よりいっそうソレを興奮させてしまうようで。

「きもちよく、なるなら…ねぇ、いたいの、がんばれる、から―――んぁ、っぎぅ!?」

ゆっくりと間延びしたソレの声が。不意に、跳ねて。途切れた。
ぱぁん!音を立て、頬を張られたせいで。紅く色付く程の痛みは、しかし…
にへ。歪むように、ソレの口元が笑う。

「っぁ、…は、ほんと……だ、……ぞくぞく、きちゃ、った…♡
これ――で、ねりね…いたいのも、へいきー……ぁ…ぁ、ふわ…ぁー…れもんさま、の…おちんぽだ、ぁ…♡」

じわりと拡がって来る、神経への感覚が。苦痛ではなく快感になっている事。
実感してにまにまと笑うソレの目の前へ。服を脱いだ少年の肉棒が差し出された。
幾度か瞬くと。ソレは直ぐ、亀頭に口付けて。じゅる。音を立て、啜りながら頬張っていく。
既に確かな大きさを予感させる剛直を。更に膨らませる為に…主に快感を得て貰う為に。)

レモン > いつもの己は彼女の想像通りに魔術師の卵、だから…
こうして直接手を上げる、乱暴をするようなチャンスなんてそうそう訪れるわけでもなく。
だからこそ、少女が痛みを快楽にするのと同様、少年もまた、初めての加虐に酔いそうになり。

「あは、ぁ…ボクも奴隷いじめ、気持ちよくて…おかしくなりそ。」

少年の理性は飛びつつあった。
幼い少女への平手打ち。彼女は嫌がるでもなく、快楽をもってそれを受け入れてくれる。

「くふふ、ネリネはおちんぽしゃぶるの、好きなのぉ…?
でも、ね?」

まるでひざまずく様に、自発的に少年のそれを咥えてくれる奴隷。
慣れた舌使い。たっぷりの唾液を纏わされて、それだけで少年の下腹奥底から精が迸りそうになるのを感じる。
それを見下ろすのはさぞ気分がいいけれど。
今日の己は主人だということを思えば、ただ口での奉仕を受け入れるのも少しつまらない。
だから――。

「なぁに、命令もしてないのに…勝手にご主人様のおちんちん、咥えてるの?」

なんて。
咎める言葉と、彼女の蜜色の髪を掴み、その恍惚に満ちた顔を、ぐい、と持ち上げるようにして。

「舐めさせてください、でしょう?ご主人様にはっ!」

もう一度、片手で頬への平手を打つ。
さらにもう一度、二度と、往復するように。