2021/03/12 のログ
ネリネ > やがて。扉が開かれれば――感嘆の声と。笑い声がした。

「…………?」

ソレ自身は覚えてもいないが。
訪れたのは王都の貴族。…ソレがかつて人だった頃、貴族の娘だった頃を知る者だった。

扉が閉ざされてしまえば、客はソレに対して。
あの時にはぶつけられなかった劣情を。抱く事の許されなかっただろう衝動を。
ふんだんにぶつける事となるのだろう―――長い夜は、始まったばかりだった。

ご案内:「奴隷市場都市バフート」からネリネさんが去りました。