2020/12/24 のログ
ご案内:「奴隷市場都市バフート」にネリネさんが現れました。
■ネリネ > 祭。であるらしい。世の中は。
例えこんな奴隷市場であろうとも。行き交う者達の浮かれ具合に、少しだけいつもとの違いが見える。
市場その物も。通年とは違う趣向を凝らしたりなどして、普段とは違う客層にもアピールしているらしい。
「―――――は…ー……わ ぁー……… 」
眼下に拡がる、そうした今だけの光景を。色の失せた瞳を、それでも軽く見開くようにして。ソレは見下ろしていた。
外気の寒さだけでなく、外からの音も遮ってしまう為。感知出来るのはあくまで、視覚からの情報だけ。
きらきらと光を放つ屋台。今日だけでも着飾らせて貰える女達。
卑猥な品物だけでなく、菓子や遊具も手にして歩む通行人。
店の外に拡がるのは。嘗ては知っていたであろう光景であり。
同時に、最早他人事となってしまった情景だった。
■ネリネ > 窓ガラス一枚が。完全に世界を隔てている。
窓辺に立ったソレの背後、室内は、暖炉が焚かれ温かな空気で満ちているものの。
幾人かの奴隷女が嬲られ尽くし、力尽きたように転がっている。
その大半が、孔という孔から雄の精を溢れさせて。
意識の有る者も幾らか居たが。ソレが外を見ている内に悲鳴が聞こえ…どうやら。連れて行かれてしまったらしい。
ここは、末端奴隷の控え部屋。格安で、客の肉欲や嗜虐を満たす為提供される。
着実に一人、一人、限界を迎えていくのなら。ソレが呼ばれるのも、遠くはないだろう。
■ネリネ > そして、その時が来た。
いい加減に壊れてしまった玩具でも。孔は孔だ、使えれば良いと。
気絶脱力弛緩しきったモノよりはマシだと。呼びつけられる。
相手がどんな客なのかは判らないが。店の者に呼ばれた、その段階で。
振り向いたソレの目が。少しだけ、歪な光を取り戻す。
「… ぁ は。 ぁー………はぁ、ぃ…♡ 」
今やそれだけ。肉欲に反応して、ソレは答える。
送り込まれた先、いかなる相手だったのか。
どのみち、される事は変わらない。一旦始まってしまえば、力尽きるまで、貪られ尽くすのと。
そうなれば他の奴隷同様、此処の床に放り捨てられる。
それだけが、現実だ。
ご案内:「奴隷市場都市バフート」からネリネさんが去りました。