2020/06/15 のログ
■アンフィナ > 「アタシは、仕事をやり遂げたいだけなんだよ」

なるほど、ロクに説明もせず刺々しい態度を取っていた自分に、落ち度が無いとは言えない。そう考えたからこそ大女は正直な所を語って、理解を求めた。だが上手くいかなかった。

「ああ……そう」

男に対し、女は陰気に返答した。これはつまり失敗したということだ。率直な気持ちを語ったのに、男は「試し」で、「遊び」で応えた。嘲られたも同然だ。そうだ。男は皆、自分を嘲るのだ。あの時と同じだ。

「そうかよ……」

低く唸った大女は男の背中を追い、何に使われていたかも分からない小屋へと入っていった。
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