2020/06/14 のログ
ご案内:「奴隷市場都市バフート」にアンフィナさんが現れました。
アンフィナ > 今日、大女が手に入れた仕事は奴隷市場の警備。見上げんばかりの巨躯というのは、それだけで威圧感を出せる。雇用が決まるまでそう時間はかからなかった。尤も、雇い主は若干不満気味のようだったが。

「……まあ、仕事だから」

今日の女の恰好は、胸元で紐を交差させた白いスリングショット水着に編み上げサンダル。それに切れた鎖がぶら下がった首輪と手枷。拘束具はあくまで飾りで、事が起きればすぐに外して、現場に飛び込めるようになっている。衣装を指示した依頼主を思い出した。胸とケツは良いんだけどなあ。それが、彼の言葉だった。

「良かないんだよ。どっちも」

ぼやきながら、ゆっくりとした足取りで市場を歩き回る。身体を動かすたびに、紐で局部のみ隠した爆乳と爆尻がぶるん、ゆさっと揺れ、行き交う客たちの引き笑いを誘う。それらを金色の瞳で睨みつけながら、ともかく仕事をこなそうと。

アンフィナ > 「にぎやかなとこだね全く」

市場の中心で囃し立てる声が聞こえた。これまで見てきた奴隷市場といえば死んだ目をしたやせ細った男達が、値札を首に掛けられ鎖で杭に繋がれて並んでいるような場所ばかりだったが、ここはとにかく活気がある。出品される奴隷の殆どが性奴隷というのが、その一因かもしれない。

「……ふう」

苛立ちの篭もった溜息をつく。余計なものを見てしまったからだ。小さな身体と抜けるような白い肌を持つミレー族の姉妹奴隷が、首輪から伸びた鎖でお互いを繋ぎ合ってステージに現れた。大女の考える美しさを全て備えた姉妹を横目に、もう一度溜息をつく。

アンフィナ > 出し物はレズビアンショーになったようだった。背中合わせになった姉妹奴隷がステージ上で四つん這いになり、お互いの後孔に双頭ディルドを入れ、小さな尻を打ち付け合って互いをイかせ合っている。男と、そして僅かながら女の野次が飛ぶ中、姉妹はきゃん!だのひゃん!だの、可愛いらしい声を上げて腰を振り、互いの窄まりを責め合う。首輪についた鈴が鳴り、控えめなサイズの胸がぷるん、ぷるんと小さく揺れて。

「ああいうもんだよな。良い胸だの、良いケツだのって」

司会の男に煽られ、オークション形式で姉妹の貸し出し料金を吊り上げていく観客の後ろで、大女がぼやいた。

アンフィナ > 「……よし」

いつまでも見ていても仕事にならない。甲高い、愛らしい嬌声を上げる姉妹奴隷に背中を向けた大女は、辺りに睨みをきかせつつ巡回を再開した。スリングショット水着の際どい布地を押し上げる、硬くなった胸の先端を気にしながら。

ご案内:「奴隷市場都市バフート」からアンフィナさんが去りました。
ご案内:「奴隷市場都市バフート」にアンフィナさんが現れました。
アンフィナ > 奴隷市場の警備は思っていたよりも簡単で、そして厳しかった。簡単だったのは、揉め事が殆ど無かったことだ。何しろ商品の大部分が性奴隷なので、奴隷同士の争いや反乱がない。せいぜい、品物に触れたがる客に睨みをきかせる程度。

「ああ……ったく」

厳しかったのは大女自身の問題だった。丸半日、選りすぐりの性奴隷達による痴態、媚態のショーを見せられたため、すっかり「当てられて」しまった。その上、差し入れや食事などにごく当然の如く混ぜられた媚薬を摂取し続けたため、ワインレッドのマイクロビキニの生地が乳首と、肥大したクリトリスに触れるだけで快楽が走る。ふうっ!と大きく息を吐いて、自身に溜まり続ける熱を少しでも追い払おうとした。勿論、無駄な努力ではあるけれども。

ご案内:「奴隷市場都市バフート」にルヴィエラさんが現れました。
ルヴィエラ > (奴隷市場が盛況に為るのは、寧ろ夜
昼すらも盛況だと言うのが、この都市の活発さを表しても居ようが
兎も角、次第に人手を増やして行く今となれば当然
他の商人が雇った傭兵や用心棒なども増え始めて、必然治安も落ち着くうのだろう
勿論、用心棒や傭兵で在ると、直ぐに見て取れる連中に声を掛ける輩も早々に居まい

――一部の、物好きとも言える者を除けば、だが。)

「―――――……君は、雇われかな?」

(――不意に、佇む女の背後から、そんな声が掛かるだろう
其れは、彼女が所謂用心棒であるかを確認すると同時に
もしそうでないのなら、商品側であるかを確認するモノでも在るが
体格的に見上げる形となる男の、のんびりとした視線が
女の体躯を、下から上へと、静かに、鑑賞する様に這うだろう)。

アンフィナ > 「アタシは警備の者だ」

のんびりした視線に対し、金色の瞳は敵意と苛立ちで満たされていた。ワインレッドのマイクロビキニに編み上げサンダル、それに切れた鎖の付いた、何時でも外せる首輪と手枷を填めた大女は、自分を値踏みする男に刺々しい声を浴びせる。男は苦手だった。男性の存在を考えるだけではらわたが煮えくり返る。しかもここは奴隷市場。女が男に性的な目で見られる場所。必然的に最悪の記憶が蘇って、左の瞼がひくついた。

ルヴィエラ > 「――――……そう、いや、済まないね。
商品であれば、随分魅力が在ると思ったのでね。」

(返る刺々しい言葉にも、さして気後れする事無く会釈を向ける
何処か、敵意めいた感情を立ち昇らせる相手を、今一度見上げたなら
僅か、微笑を向けて。)

「何が原因かは知らないが…随分、困って居る様に見えたのでね。
―――まだ、休憩は出来ないのかな?」

(ふと、周囲を見回すのは、彼女の雇い主が居るかを探す為だ
其の上で、辺りには、喧騒に紛れて聞こえない程度の声音で問い掛けたなら
女の隣へと近付いて――するり、壁際に背を向けた、女の腰元へ
己が掌を添えて、撫でようとするか。 ――其の身に携えた疼きを、見透かした様に)。

アンフィナ > 「商品? 商品ね。ははっ」

ぎりぎりと男を睨みつけながら、大女は唇の両端を持ち上げた。愛想笑い程度は身に着けた……つもりになっていたが上手くいかなかった。

「アタシは市場の警備に雇われたんだ。何時も動き回って、あちこちを見て、おかしなことが起きてないか見ていないといけない。確かに困っているよ……邪魔好きの客にな」

この男は何故話しかけるだけでは足りず、触れてくるのだ。仕事をしているだけなのに。何故自分はこんな目に遭わされているのか。腰に触れられた手を見下ろし、もう一度男の目を見返し、市場の通りを歩き出す。ただでさえ高い大女の体温が、劣情と怒気の所為で更に上がっていた。

ルヴィエラ > 「おっと、気に障ったなら謝らせて貰うよ。
奴隷市場なんて場所に居ると、如何にも素直に口説けなくてね。」

(先ず初めに、相手の立場を確かめねば、其れに応じた会話が成り立たない
其れもまた、少しばかり言い訳めいて仕舞うだろうかと、素直に謝罪を向けながら
市場其の物に雇われたと聞けば、成程、と納得して、歩き出して仕舞う女を眺め――)

「だが、警備に話しかけてはならない、と言う規則も在るまい?
私としては、少なくとも今宵、この市場に居る誰よりも、君が気になって仕舞ってね。」

(――ひょい、と、また彼女の隣に現れる。
共について歩きながら、隣で話しかけては、相変わらずの柔和な微笑
其の後で、時折道行く者に、挨拶程度に手を掲げながら。)

「―――――……其れに、私には。
……君が、随分と堪えているのが判って仕舞ってね。
此処に居る奴隷よりも、何よりも強い衝動を抱えている…違うかな?」

(――まるで、世間話の如くに話しかける言葉が
彼女に、自らの欲情を改めて、強く意識させよう)。

アンフィナ > 「勿論、客が警備に話しかけちゃいけない掟はない。警備がどれだけ有難くないと思っていてもね」

大女はつとめて冷静を装っているつもりだったが、傍から見れば、大失敗と言わざるを得なかった。男と関わっている。男と関わっている時間がある。その事実が、耐え難い怒りと嫌悪感を沸き上がらせるからだ。

「その通りさ。アタシは随分と……随分と、堪えている。強い衝動って奴を、どうにかそこら中にぶちまけないようにしながら、仕事を、してるんだよ」

男の言葉は至って正しい。彼の声が欲情を誘っているのも事実だ。そして大女の中では、淫心と憤怒は密接な関係がある。男と関わっている時は、特にだ。身体が淫らに疼いていた所で火に油を注ぐが如く怒らされた大女は、一言ずつ区切って応える。早く終わって欲しい一心で、何てことのない世間話を装う。もっとも男と違い、大女の演技は完全に失敗しているのだが。

ルヴィエラ > 「―――随分と難儀だ。
私に話しかけられるだけでも、苛立って仕方ない…そんな顔に見える。
私個人が気に入らぬ、と言うのも在るやも知れないが…、……其れだけでは無さそうだね。」

(一応は。 一応は、冷静な会話が成立して居る様に見える、が
感じ取れるのは、女の淫蕩な衝動だけでは無い――其の怒りも又、然り
ほんの僅かだけ、柔和であった其の視線が、女の横顔を鋭く見遣っては。)

「―――……其の源が何かを、私は知らないがね。
……今の凛々しい顔も美しいが、怒りに溢れていない、穏やかな表情も
きっと、私は可憐だと思うのだよ。」

(――其れは、軽薄な台詞とはまた、異なる響きで。
其れが又、女にとって怒りを煽る事に繋がって仕舞うやも知れぬとて
決して、嘘や世辞でもない、素面で思うのだと伝えれば

ふと、其の目前へ歩み出て、女の進路を塞ぎ――其の貌を、そっと下より覗き込み。)

「――――――……私は、君を傷付けない。
ただ、愛でたいだけだ。」

アンフィナ > 立ち塞がられれば、大女はそこで立ち尽くし、腕を組んだ。全身に刻まれた黒茨の紋様が脈打つような紅色の輝きを放ち、金の目尻が火花を散らす。燃えるような赤毛が、風もないのにうねった。限界が近付きつつあった。何故だ。何故男に声を掛けられ、しかも進路を塞がれなければならないのだ。男の胸倉を掴み、喚き散らしたい衝動を、歯を食いしばり辛うじて押さえ込む。だが、そう何度も耐えられるものではないだろう。

「……アタシは男に……良くない思い出がある」

大女の煮え滾った怒りの中で唯一溶け残った理性が、男に説明をさせた。

「その所為で、男に関わられるのが大嫌いになった。話しかけられるだけでも辛い。アタシ自身のことを訊かれる時は、余計にだ。さあ、アタシに仕事をさせてくれ」

ただならぬ雰囲気を感じ取った他の客らが、気味悪げな視線を向けつつ自分から後ずさる中、歯を剥き出した大女は努めて冷静に説明し、求めた。

ルヴィエラ > 「……そう、なら、返事をするのも辛いだろうね。
"私一人で在れば"、堪える事も無く怒りをぶつけられると言うのに。
周りがこの状況であれば、そうも行かない…という訳だ。」

(――ひとつ、告げられた言葉は、女の"理由"を想起させる
変化する雰囲気と、其の肉体に刻まれた紋様の輝きが、只ならぬ気配を漂わせる中で
務めて静かに、理解したと、そう言葉を連ねては。

――ならば、と、薄く微笑む。
刹那、女の前からゆっくりと歩き出し、傍に建てられていた、物置めいた小屋へ近付いては。)

「では、仕事をさせてあげよう。
――私はね、不審者だ。 此の儘逃せば、この市場に如何なる害を齎すか判らない。
と為れば――君は、追いかける義務がある、だろう?
怒りをぶつけるのであれば、私も応じよう。 私なりの遣り方では有るが、ね。

だが、其れでも私と関わりたくないと言うのなら、追わぬのも手だ。」

(君が――好きに選ぶと良い、と
告げて、そして小屋の中へと消えて行く。
距離を取った周囲の者は、其れに何の疑念も持たぬだろう、が
傍に居た女で在れば、その小屋の入り口が、何か異なる場所に繋がって居ると、感じ取れるやも知れぬ

――其の"誘い"に、女が乗るか否か。
踏み入らなければ、きっと、男は今宵、其れ以上姿を現さぬだろう
けれど、踏み入れば。 其の先は、男が待つ、誰の事をも気にせずに済む、異界の地、か)。